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- Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122052314
感想・レビュー・書評
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難しかった
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フェルナン・ブローデルが書いた経済書の公演を書籍したもの。難解だ。資本主義と市場経済とは全く別物。資本主義はその構造の中に搾取が盛り込まれており、一部の少数の搾取する側と、多くの搾取される側にすみ分けられる構造だ。資本主義は、等価交換が実現されれば崩壊するシステムだから膨張し続けなければならない。ゆえに貧富の差は拡大し、持てる者の権力はさらに強くなる。
と、こんな考え方なんだろうな。
語らんとするところは大いに共感。ただ惜しむらくは、ではどうしたらいいのか、どのような経済構造が良いのか、sの結論になんら触れていないところ、ただ単に批判するだけなら誰でも出来るよ、、なんて偉そうなこと思うが、正直この本からはブローデルの真意はくみ取れない。かといって彼が記した何部にも及ぶ書物を読もうとは、さすがに思わない。資本主義はどこか間違ってる。それは言われなくとも万人が思い出しているところ。それに代わる新システムの発明こそが歴史の転換期になるのではないのだろうか