大作曲家たちの履歴書(上) (中公文庫)

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著者 : 三枝成彰
  • 中央公論新社 (2009年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122052406

大作曲家たちの履歴書(上) (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 作曲家の筆になる本。
    作曲家の生涯を「履歴書」の体裁でまとめたのが面白い趣向。
    書店でパラパラめくった時、譜面が引用されていて、おお、これは楽曲解説もあるんだな、と期待して購入したのだが、こちらの方はそれほどたくさんはなかった。
    せっかく作曲家が書いているのに…それがちょっと残念。

    小学校の頃、図書館にジュニア向けの作曲家の伝記シリーズがあった。
    バッハの巻で、オルガンを学びに、アルンシュタットからリューベックまでの約400㎞を歩いて行った、という話が妙に印象に残っている。
    ストイックな努力って、かっこいいなあ、と子ども心に思ったのだ。
    今回、本書で、それはブクステフーデに会いに行く旅だったということを改めて知り、何か感慨深かった。

    それから、ベートーベンの部屋の乱雑さの描写に、ドン引きしたり(笑)。
    食べ散らかしも汚物入りのおまるも、楽譜も衣類もぐちゃぐちゃ。
    のだめの部屋よりも強烈かもしれない。

    あと、ちょっと辟易したのが恋愛の話がやたらに多いこと。
    たしかに、それが創作活動にも影響したのだろうし、彼らの人生を語る上でも大切な要素なのかもしれないが、印象的にはそちらのほうが記述の分量が多い気がする。

    恋人と並んで、家系図もすごい。
    本書ではデザイナーさんの努力で、見やすい系図になっている。
    音楽学者か、伝記作家かわからないけれど、よく調べ上げたものだなあ、と感心してしまう。

    もう一個、あれ?と思うのは「人種」の欄。
    この欄、なくてもよくない?と思う。
    まして、「人種 ドイツ人」「人種 フランス人」とか書かれていた日には!
    どこから突っ込んでいいか(苦笑)

  • 111205

  • レコード等のない時代、リストの積極的なリサイタル活動は、多くの作曲家の作品を広く知らしめる役割も果たした。

    昔は自分で作曲した交響曲を、生きている最中に一度たりとも聞けないことがあったという。録音する機械も、シンセサイザーもない時代。オーケストラを集めて練習してもらい、ようやく聞くことができるのだ。それもたった一回だけ。もちろん、一般庶民はなかなかオーケストラの演奏を聴くことはできなかっただろう。そう思うと、誰にとっても儚くそしてとても贅沢な嗜好品だったに違いない。小さな頃からクラシックに囲まれて育った私にとって、それはとても衝撃的な発見だった。

  • 好きな作曲家の斜め読み。

  • バッハからワーグナーまでの主要作曲家たちの人生が書かれている。とだけ聞くと、その手の本は間に合ってます、と断られそうですが。
    各作曲家の履歴書があります。これが、なんともシュールで可愛く、そのくせとっても情報をコンパクトに伝えるのに長けていて、誰だこんなの思いついたの!と感心してしまう。神童だったか?Yes/Noなんて、作曲家でないと関係ないような質問まで。
    そして文章がとても読みやすい。ものすごい量の本や情報を、咀嚼して書かれたものなのだな、と感じる構成です。文章そのものも、アカデミックな内容に触れつつも、著者本人の意見を素直に聞き入れることができるような。
    実は私、誕生日がリストと同じなのですが、どうにも彼の作品が好きになれず。あの、見よ!僕の妙技!といわんばかりのテクニックに偏った、そのくせどうやって終わっていいかが分からない故に延々と同じフレーズを繰り返すところとか、聴くのも辛いし弾くともっと辛い、と思っていたのですが。そういえばリストの人となりはあまり知らなかったなあと思い、新鮮な気持ちで読みました。なるほど。人格は、矛盾していてクセがあって、でも、女装して復讐しようとしたベルリオーズや、借金踏み倒し王のワーグナーよりも好感はもてます。あとは、彼の作品だけだ……。
    兎にも角にも、リストのお父さんの遺言、「お前の女関係だけが心配だ」に吹き出しました。
    下巻も楽しみ!

  • 順不同で読み終えた。作曲家たちの生き様(音楽のみならず女性関係も)、彼らが作った曲の経緯や背景、時代の流れ、音楽理論など、いろいろ勉強になった。

    ワーグナーが絶賛される。人としては底辺の品位しかないが、音楽は至上のものであるという。そんなふうに云われると関心を持たざるを得ないが、実際に聴くまでにはまだ至っていない。

  • それぞれの作曲家について、本当に履歴書も添付されてるのが面白かった! 細かいエピソード、特に本人の祖先、子孫にわたる家系図とか、女性関係の時系図とか、作曲家を個人ととらえて見られたのが新鮮でした。

  • クラシックの偉大な作曲家たちの経歴をとおして、その人物と音楽を知ることができる本。
    作られた曲自体ではなく、そうした音楽を作った人間の背景に着目している点が面白い。

  • バッハは読みにくかったけども後はさくさく。ベルリオーズやリストは勉強になった。
    三枝さんはワーグナーが好きなんだなぁと思わせる。

  • 作曲家の履歴書という形態はおもしろいと思った。履歴書というより昔(今も存在するかも)小・中学生の女子の間で流行ったサイン帳っぽいけど、作曲家がぐっと身近に感じる。ただ、時折著者の根拠に基づいてない趣向や感じ方が出てくるので、エッセイなのか実用書なのかハッキリしない。著者は音楽家だからしょうがないかって思いながら読んでいる。評価は読後~

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