ピアニストという蛮族がいる (中公文庫 な 27-4)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122052420

感想・レビュー・書評

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  • とにかくおもしろい。そして文章があまりにうまい。天は二物を与えるのか。

  • ピアニストの中村紘子氏によるエッセイ、彼女の同族であるピアニストの評伝を綴った作品で、元々は雑誌の連載だったらしい。

    登場するピアニストは、ルービンシュタイン、ホロヴィッツ、ラフマニノフ、幸田延、久野久、パデレフスキーなどなど、その時代を代表する大ピアニスト一人ひとりのエピソードが、とても詳しくそして大変活き活きとした文章で描かれている。

    特に、最初の純国産ピアニストと言われ、明治から大正にかけて国内では大人気だったが、本場欧州とのレベルの差に絶望した久野久の悲劇。そしてピアノも無いオーストラリアのド田舎で育ったが、奇跡的にピアノの才能を開花させ、女優としても活躍したアイリーン・ジョイスのエピソードが印象的だった。

    『チャイコフスキー・コンクール』を読んだ時にも感じたが、中村氏の文章は非常に表現豊かで、読む側を飽きさせないのである。もしこれが、違う作者が書いたただのピアニストの評伝であれば、きっと面白さは半減したと思う、とても楽しい作品でした。

  • 洋楽黎明期の日本人ピアニストのことが興味深い。
    それにしても、中村さんの語り口は軽妙。ぐいぐいと引っ張られた。

  • ピアニストの魅力を存分に語った名著

  • ピアニストの中村絋子さんが書いた本。
    とにかく面白いです(*^_^*)
    日本人にとってピアノとはどんな楽器なのか…
    考えさせられる部分も多いです。
    ピアノを学んでいる人には絶対お勧めの本です!!

  • 2010年1月15日購入

    本書を読んですっかり中村紘子の(エッセイの)ファンになる。

著者プロフィール

2001 年 神戸女学院大学人間科学部卒業
2006 年 名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程単位取得後退学
現職 愛知淑徳大学人間情報学部 助教
専門分野は,認知心理学,思考心理学

「2019年 『心理学実験演習 図表作成マニュアル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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