裂壊: 警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫 と 25-20 警視庁失踪課・高城賢吾)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122053250

感想・レビュー・書評

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  • 失踪課の室長が突然失踪。そして女子大生の捜索願が出され、二つの出来事の関連性が見えてきますが、捜査課存続をかけた(?)査察までになんとかしなければならないという時間との闘い。所属員たち皆がそれぞれの場所で奮闘します。家族を失った高城と家族関係を失った阿比留との会話が切ないです。特に高城さんの行方不明になった娘の死を確信する哀しさ、あまりにも重いです。

  • 普段役に立たない森田、六条も含めて、失踪課のメンバーがまとまって、いいチームだ!と思ったのに、ラストでは課内がぎすぎすしているとは…。
    そんな状態で、次回事件はどうなるのか気になる。

  • もっと深く。

  • 失踪課の阿比留室長が失踪?!
    そんなとんでもない事態の発生に、査察をまじかに控える失踪課は、そのタイムリミットにむけて、翻弄される。
    同時発生の、女子大生失踪も絡み、事態は混迷の一途をたどる。徐々に明らかにされる室長のプライベートの一面。
    失踪課の存亡がかかった事件に、お荷物扱いだった森田と舞も組織の一員と動き始める。
    このシリーズ、ますます目が離せない。続けて第六弾へ。

  • 堂場瞬一にハズレ無し、無事更新。

    やっぱり堂場さんは、安心して読める。

    今回、最後まで引っ張った謎(上司の、過去の事件の秘密)は、以外と想像の範囲内だったのには、多少がっかりしたが………。

    阿比留さんの、頑な過ぎるほどの上昇思考の根拠が明かされるのかとの期待は肩透かしを食らったが………。

    詰めの甘い犯人、ということであっけない程あっさりと真相が判明した点、少々のご都合主義を感じはしたが………。

    主人公たちのドラマには、引き込まれた。
    クライマックスの息詰まる展開には、心が踊った。

    さて、シリーズを貫く“物語”も、動きを見せてきた。次作が楽しみ。

    ………行方不明の娘、シリーズ最後には、無事な姿を見せてくれちゃう………のを期待してしまうのは、甘い考えかな。実際にそうなったら、“ありえねぇ~”と鼻白むことになるのかな。

    それでも、それはそれで、読後感は悪くはなさそう。


    ………“日本のコロンバス校事件”って、なんとなく聞き覚えがある気がするのだが、実在事件が元になっているのだろうか。

    ★4つの、8ポイント。

    2012.06.13.了。

  • 【警視庁失踪課シリーズ第5作目】
    課長査察の直前になぜか室長の真弓が失踪する。しかも拳銃を所持したまま。
    その時に女子大生が失踪したから探してほしいと恋人が失踪課を訪れる。
    高城は自分の娘が失踪中ということもあり、真弓とはお互いの私生活は明かさないし、お互い詮索していなかったが、今回の事件で真弓のことを調べ始める。
    真弓は娘からの情報で事件を明るみにだし、今の地位にのし上がった。自分のために娘をも使って、と言われても。
    失踪した女子大生は真弓の娘で、真弓がのしあがった事件の犯人がかかわっていた。
    またしても森田の射撃の腕がみれて、失踪課のメンバーのバランスがよくていい。

  • 失踪課の色々な意味で個性豊かというか、キャラのたった面々が、それぞれの個性を活かして、事件の解決に向かっていく、テンポの良いストーリー展開は良かったが、母と娘の関係は中々重いテーマ。
    父と息子は良くあるけど、母と娘は一度作られた壁を崩すのはより大変そうだ。

  • んー室長の暴走?
    ストーリーに無理があります。
    最犯人逮捕の瞬間もあっけない。
    高城と室長との確執が高まるまま続編はがありますって感じがありあり。
    失踪課がだんだんまとまってきた雰囲気を出そうとしてるのでしょうが、逆に個性的なキャラが薄まるのではないか?と感じます

  • シリーズ第5弾 どんどん登場人物の人間味だとかそれぞれの事情だとかがでてきて面白い。ただ、このシリーズにはいつも展開に無理を感じてしまう。第2弾の時に近い感じがあった。室長に対する性急さは少し異常ではないかと思った。中盤から後半への展開にはさすがに読ませてくれる。ただ物語の導入部分の強引さはさておき、あの場面で鳴沢刑事の名前をだす遊び心は必要ないと思う。

  • いやー・・・
    続きを期待させますね~。
    正直、ワンパターンではあるんだけど、徐々に人間臭さが出てきて、本音でぶつかり合っていく姿には迫力があります。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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