国境事変 (中公文庫)

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著者 : 誉田哲也
  • 中央公論新社 (2010年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122053267

国境事変 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 最初に。
    私はこの前段のシリーズである、ジウは読んでいない。本のあらすじが面白そうでいきなりすっ飛ばして、本作を読んだ。
    そんな私でも、楽しめた作品。

    物語は、一つの事件を公安と捜査一課の視点から交互に書かれていて、同じ警官でも公安部と刑事部じゃあ随分と大義名分が違うんだな。と。
    そして、その警察両者の間に、私という人物の視点から書かれた章がある。
    併せて、東京から遠く離れた対馬で起こった異変。
    最後には全部繋がって、あんまり気持ちの良い終わり方ではなかったが終章の本当に最後の最後、その部分で少し救われた。

    キーワードは、G4、アイアン、対馬かな。

  • 東警部補ってすごい人なんだな、というのが最初の感想。正直「ジウ」の時は、脇役(といっても準主役か)だったので彼の持っている警察官の矜持が伝わってこなかったんですよ。組織の大義名分は尊重しながらも、自分自身・一警察官として恥じない行動・理念を貫き通す、という。

    「国境事変」が書かれたのは現在(2017)より10年近く前。近年の東アジアの国際情勢見るに、こういう事件って明るみにならないだけで、水面下でいろいろ動いているんじゃないか、と思わされます。

  • ジウシリーズに出てきた東警部補のお話。
    血なまぐさい事件で気が滅入ったけれどラストシーンが晴れやかでホッとした。
    フィクションとはわかっていても警察組織は大変そうだなと思わずにはいられなかった。

  • ミニニューク(戦術核)を扱った作品は、F・フォーサイスの「第4の核」、T・クランシーの「恐怖の総和」など名作が多いが、本作は舞台を日本に移したところでユニークである。物語は、北朝鮮の亡命反体制分子がアメリカと謀りミニニュークを使った体制の転覆を画策し、日本経由で北に持ち込もうとし、それを事前にキャッチした日本の公安がアタッシュケースに収められた核をめぐり入り乱れる。日本の公安はこの作戦の事実を握り、今後の対米交渉を有利しようと画策、それ対してその記録を奪われまいとするCIA、そして日本の国家警察が入り乱れる。この作戦に使われた在日北朝鮮二世、三世とそれを取り巻く翳が物語の基調となり、なんとも言えない読後感である。

  • フィクションだけれど作り物として笑っていられない危機感を覚える。九州や山陰の離島、海岸沿いの場所・・・ 静かな脅威にさらされているのでは。と、考えさせられてしまう。日本人として生まれて日本で育ち、平和な日常に包まれている状態にあぐらをかきすぎているのかな、と反省。かといって今から何ができるのだろうかと思えば具体的には浮かばない。

  • 「ストロベリーナイト」が面白かったので、誉田さんの別な警察物「国境事変」を読んでみました。

    これも好みでした。いいですね。
    この“公安”は実在するんですよね?驚きです。また、在日の問題も深いのですね。

    登場する山田は、ジウに登場する山田さんと同一人物らしい。
    次は、ジウも読んでみなければ。

  • 誉田哲也氏の長編。「ジウ」の東警部補が主人公の警察小説。
    てっきり「ジウ」の後日譚的内容かと思って読んだのですが、出てくるのは東警部補だけ。門倉を期待していたのですが・・・
    ま、スピンオフって感じですかね?内容的にはとても面白かったです。
    が、「ジウ」同様“終章”で全部落とす構成は、ちょっとあっさり終わる感じで、重厚さが失われます・・・そこが少々残念でした。

  • 結末は,まさか・・・という感じ。
    そうきたか・・・。
    でも,釈然としない結び方だと思う。

  • 警察ものが、好きな人にはオススメです。

  • 「ジウ」事件終了から2年後の東弘樹が主役。

    「ジウ」三部作から続く各章がモノローグで始まる形式は
    姫川シリーズと敢えて揃えているんだと確信する。
    姫川シリーズは心理描写を多用し
    ジウサーガはアクション描写を読ませるという特色を持たせている気がする。
    これが「硝子の太陽」でどう結実するのか楽しみ。
    でもジウサーガのアクション描写が想像し辛い。
    特に第五章の桑島と川尻のそれぞれの目線で書かれている銃撃戦がメモを作って整理しないと分からなかった。
    p303で過去の話として和田警視正が登場するが
    姫川シリーズと今作の時間軸が読み取れなかった。
    東の離婚理由が分かったので
    カンヌとの恋愛の進展はなさそうかな。

    読み終わって気になったのは2点。
    1 桑島の部下の中江は有事の際には真っ先に死にそうなので、長崎県警警備部第一課に配属されることが心配。
    2 金日成(アカイシゲユキ・ムライ教官)を銃殺したのは荒巻だと思うけど今後の処遇が一切書かれていない。
    この2点が次作以降で知りたいと思う。
    とりあえず次作「ハング」の主人公は東ではないので読めそうにないけど。

    【解説を読んだ後の追記】
    解説で香山二三郎が書いていた通りに第二章と第四章の金日成のモノローグを読んだ。
    やっと物語の全体像が掴めた気がして面白さが分かった。
    金が警察内部を良く知っていること公安公安仕込みと思わせる立ち居振る舞い、
    そしてp261で私の使命と心に決めた理由も良く分かった。

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