遺し書き―仲代達矢自伝 (中公文庫)

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著者 : 仲代達矢
  • 中央公論新社 (2010年7月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122053441

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遺し書き―仲代達矢自伝 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 無名塾の舞台『俺たちは天使じゃない』を観てその役柄に惹き込まれて、もっと知りたいと思って手にとった本。夫婦の素晴らしさと、大切な人を失う悲しみを教えてもらった。素敵な夫婦。自分もこんな人生のパートナーを見つけたい。
    「人間、生まれた以上、夢を忘れて現実だけになったら、面白くないと思いますよ。」という仲代さんの言葉を忘れたくない。

  • 俳優仲代達矢さんの自伝。奥さんである故・恭子さんとの話を軸に半生が語られる。

    エーリッヒ・フロムは「愛とは与えること」と言った。言うは易し行うは難しで、なかなかできることではないけれど、それを体現したのが恭子さんだったのだと、この自伝から伝わってくる。

    恭子さんは、仲代達矢さんとの結婚を期に女優を辞めたけれど、演じるという意味では、仲代達矢さんの妻という役を演じきったんだろう。それが彼女にとっての幸せだったのだと思う。

    日常のなかで、なにかを演じるということは、あまりポジショブな語られかたをしないけれど、それが愛に基づいているならば、これほど美しいことはない。それも「与えること」の一部なのだから。

    ★ひとこと
    「私は恭子に問う。『生きるという仕事の目的は何だろう?』
    彼女はこう答える。『幸せになることじゃないの!』
    そして、『幸せになるという能力にたけた人間が、周りの人々を幸せにする』のだと付け加えるだろう。」

  • 著者の出演作に関するエピソードや俳優論などについて書かれたものと思って手に取ったのだが、妻を亡くした初老の男の述懐と思い出話だった……orz
    彼の仕事観・役者論に興味があり、(申し訳ないが)亡き妻との思い出という個人の話は正直しんどかった。これは山崎努の『俳優のノートを』をイメージして本書を選んだ私の誤りで、自分のようなものは仲代氏が著者ではないが『仲代達矢が語る 日本映画黄金時代』のほうを選べばよかったんだな。

    ただ、若い頃に無名塾を受けたという自分の黒歴史(?)を思い出したのが幸いラッキーである(^^;

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遺し書き―仲代達矢自伝 (中公文庫)の作品紹介

「陰気は私のコンプレックスだった」。貧しさと飢えの中で育ち、敗戦で人間不信に陥った少年は、俳優座養成所で後の夫人と出会い、名優への道を歩み出す。黒澤明、小林正樹ら日本映画黄金時代を彩る巨匠の作品に出演、舞台俳優としても大きな足跡を刻んだ著者が、亡き妻との思い出を中心に綴った生涯の記録。

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