mmlibraryさんの感想
2014年4月7日
2014.4.1~10 読了 清朝末期の山東省を舞台にした小説。西太后の覚えもめでたい清朝の処刑人と残酷な刑罰の模様が出てくる。ドイツ兵の横暴ぶりを何気に読んでいたが、翻訳者のあとがきで義和団の乱、八カ国の植民地侵略、西太后・袁世凱の反発といった歴史背景があることが分かった。現代中国はこのとき諸外国に無茶苦茶にされたことの名誉回復を目指している!
中国・山東省高密県出身。小学校中退後、1976年に人民解放軍に入隊し、執筆活動を開始。『赤い高粱(コーリャン)』(1987年)が映画化され世界的な注目を集める。「魔術的リアリズム」の手法で中国農村を描く作品が多く、代表作に『酒国』『豊乳肥臀』『白檀の刑』など。2012年10月、ノーベル文学賞を受賞。 「2013年 『変』 で使われていた紹介文から引用しています。」