長き雨の烙印 (中公文庫)

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著者 : 堂場瞬一
  • 中央公論新社 (2010年11月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122053922

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長き雨の烙印 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 20年前に起きた幼女殺害事件と同様の未遂事件が起こる。
    既に服役を終えていた庄司に疑惑が向けられる。しかし、庄司は20年前の事件で無実だったと再審請求を訴えていた。
    庄司と友人である刑事の伊達は、そんな彼の無実を信じていたが、真犯人が掴めない。
    裏で誰かが庄司に新たな罪を着せ、陥れようとしている。
    なかなか真犯人が浮上せず、少しイライラしたが、結末もいまいちだったかな…

    2016.6.5

  • 汐灘の海岸で起きた幼女殺害未遂事件。容疑者として浮上したのは、二十年前に同様の犯行を自供し、服役した過去を持つ庄司だった。その庄司が、再審請求に向け動き出した矢先の事件。予断に満ちた捜査で犯行のシナリオを描こうとするベテラン刑事に対し、庄司のかつての親友で刑事となった伊達は、独自の調べを始める。

  • 北関東地方の架空の町、汐灘を舞台にした3作品の1作品目。
    20年前に少女暴行殺害事件が起きた。幼い少女を暴行したうえに砂浜に埋めるという残虐な事件。容疑者として浮上した庄司は、警察の執拗な取り調べにより犯行を自供し、裁判でも争うことなく犯人として服役していた。
    8年前に刑期を終えひっそりと暮らしていたが、周囲から性犯罪者に向けられる目は厳しいものだった。
    庄司には、兄がおり、本の虫で、家じゅう本だらけだった。庄司は兄の援助で大学にも進学し、大学院へ進むことも決まっていた矢先に、逮捕されてしまっていた。
    12年の刑期を終え、ひっそりと暮らしていた。庄司の無罪を信じて応援する支援の会が集会を開く直前に、再び同様の事件が発生した。少女は死には至らなかったが、意識が戻らない。その容疑者として再び庄司は逮捕されてしまった。容疑は隣家への不法侵入。しかし容疑不十分で釈放されたが、支援する会の活動はしぼんでいかざるを得ない。
    支援をする買いの中心人物で弁護士の有田は庄司の再審無罪を勝ち取り、成功をおさめようと躍起になっていた。
    汐灘警察署刑事の伊達は、庄司と幼いころからの友人で、20年前に庄司が逮捕されるのを目の当たりにしていた。その後刑事となり、今回の捜査を担当するが、庄司犯人説を強硬に主張する脇坂は、20年前庄司を取り調べ、自供させた本人で、今回の庄司逮捕も脇坂の捜査によるものだった。
    一方、20年前に事件で幼い娘を殺された父親、桑原は事件後妻と離婚し今では、マルベリー・モータズという高級外車を販売する会社の社長として地元でも有名な実業家として知られていたが、心臓に病気があり、薬に頼りながら庄司を殺害することに執念を燃やしていた。
    庄司がかくまわれているアパートも突き止め、監視しながらチャンスを狙っていた。そんな桑原に脇坂が近づく。
    伊達は、脇坂の捜査に疑問を感じ、20年前の事件も冤罪ではないかと疑問を持つ。そんな中、有田のもとに庄司のアリバイを証明する写真の存在を知らされる。勢いがつく有田に脇坂が近づき、庄司を保護しようとした矢先、庄司が行方をくらます。脇坂は、庄司の家で、庄司が20年前の事件の犯人でない証拠を見つける。
    20年前の事件の真犯人は誰なのか?
    今回の事件の犯人は誰か?
    庄司の無罪は証明されるのか?
    脇坂は庄司を犯人にできるのか?
    桑原は庄司を殺害するのか?
    伊達は庄司を救うことができるのか?
    結末は衝撃的だった。

  • 最後の最後、終わり方が好きじゃない。死人も出たのだから、スッキリの方がいいのでは。

  • 悪くはないんだけど、話の最後が好きじゃないなあ・・・ なんか報われないって感じで、長く読んだのが虚しくなる。でも、主人公のキャラは嫌いじゃないので、このシリーズ、読んでみよう。

  • 大人の幼女に対する異常な性欲の為に、被害者家族の人生は狂わされた。
    一方で冤罪も、無実の人の人生を狂わせる。

  • 駄作。長々と読んだ時間を返してくれといいたい。

  • じりじりと真相に迫っていく展開は、わたしは好きだな。冤罪事件と、それに関わった刑事のエゴとプライド。読み応えもあり、シリーズ2作目、3作目も楽しみだ。

  • ずっと犯人に対する謎が続いていて、そういう意味では楽しめた。一方で、ラストに救いがないのと、キャラはいまいちかなあ・・・。

  • 20年前に幼女殺しで捕まった男が、出所後に同じ街で起こった幼女暴行事件で再び取り調べを受けるも釈放される。その直後から男が冤罪を訴えた事を契機に、関係者が各々の思惑で動き出す。
    事実はともかく、容疑をかけられた人が近くにいれば、娘を持つ親としては不安に思うのは当然と思う。理屈とか正義とは関係無い感情なので偏見を持つなと言うのは難しい。

  • 2012/05/02-18:39 なんか後味が悪い

  • この作家の特徴は社会の深い闇に光をあて鋭い視点で描く事を特徴とする。ありがちな警官小説とは一線をかくす。本作品のテーマは地方都市とそこに生きる人々を熱く描く人間ドラマ。 女児暴行事件、冤罪、親友の容 疑をはらすため懸命に捜査する刑事。おちは?という事でブグログの評価はいまいちだったが社会派警官ミステリーとしては上物か。

  • 汐灘サーガ シリーズの1作目、とのこと。
    設定よし、文章よし、ただ登場人物のそれぞれの動機にいまいち納得がしづらかった。

  • シリーズ第1作ということで,期待して読んだ。主人公は変わっていくらしいが,場所は同じらしい。

    死ななくてもよいはずの人を死なせてしまうのはなー。
    犯人がこいつというのもなんだかなー。

    2011/11/17,18四日市出張の行き帰りで読了

  • 冤罪って怖い。
    何よりも自分(達)のミスを隠そうとする組織が怖い。
    でもこれ以外の結末はないと思うほどしっくりくる終わり方だった。
    ---
    汐灘の海岸で起きた幼女殺害未遂事件。容疑者として浮上したのは、二十年前に同様の犯行を自供し、服役した過去を持つ庄司だった。その庄司が、再審請求に向け動き出した矢先の事件。余談に満ちた操作で犯行のシナリオを描こうとするベテラン刑事に対し、庄司のかつての親友で刑事となった伊達は、独自の調べを始める。

  • これも久しぶりに読むのをやめられない小説だった。
    一人の犯罪者をめぐって弁護士と刑事が真実に迫る奥の深いものだった。
    はたして自分だったら信じきれるだろうか、伊達の立場なら信じられるかもしれない・・・

  • 本作の舞台はある町で起きた殺人事件と過去に起きた
    似た内容の殺人事件をキーとしています。

    また、一見犯行内容は残忍で猟奇的な殺人者の様な気
    配がありますが、読み進めていくうちにそうではない
    、新たな伏線も浮かび上がり、最後まで見逃せない展
    開となっております。

    興味のある方は一度、ご覧ください。

  • 架空都市を舞台にした冤罪のお話。
    疑問点いくつかは解決されていない気が。長いわりに。
    うーん。なんとも。微妙かな。

  • 久しぶりの堂場作品。主人公がちょっとナイーブすぎる感がある。

  • 友人の冤罪の真意を暴くべく事件を追う刑事、冤罪裁判を糧にのし上がろうとする弁護士、そして自らの命を顧みず犯人への復讐を誓う被害者遺族といった3人の視点で物語は進んでいく。幼女暴行殺人事件とその被害者遺族、犯人と遺族の人権、そして様々な立場からの復讐と、元々が重いテーマを扱っているせいか作品全体からも重苦しいさが感じられた。

    物語は20年の事件の真相を巡って進行していくが、最後までなかなか真犯人が絞れず、淡々と物語が進む割には飽きさせることのない展開になっていた。その意味ではまぁまぁ面白かったのだが、最近読んだ堂場作品の中では少々消化不良だったかもしれない。
    その要因を考えてみると、様々な要素が絡み合っている割にそれぞれが深堀りされていなかった事にあったんじゃないだろうか。。

    例えば、幼女暴行を憎むとはいえ先輩刑事である脇坂が20年前にあそこまで執拗に庄司を追い詰めた原因がイマイチ不明。
    犯人が分かった後で見返しても所々の節の終わりに書かれた犯人の独白の意味が分からない。
    このストーリー展開で伊達と庄司が友人だったって設定って活かされてる??とか。。
    野心に駆られた有田は己の未熟さを感じただけで幕切れ??とかとか。。

    …桑原なんかは結末も含めてそれなりに丁寧に描かれていたように思えるのだけど、比較的ストーリーが事件だけを追ってしまっていてその他の要素が希薄で説得力に欠けたように感じられた。最後の伊達夫婦のエピローグだって取って付けた感が否めないし、このエピローグを描くために伊達の私生活がちょこまか出てきたようにしか思えないしで。。。

    ま、希望を言えばこれが架空の都市を舞台にしたシリーズ物の第一作なので、まだ人物紹介の障りだけだったのかもしれない。
    次作以降の展開で今回の消化不足が解消されるコトに期待しよう!!

  • どんどん好きになるなあ堂場さん…
    最近の私は、ほんとこうゆう人物造形の深い、真面目なミステリーがすきなのである。
    最終的な庄司の決断がちょっと腑に落ちないんですけどね…

  • 面白かったけど、後味悪いなあ…。切ないですね。
    庄司には助かって伊達と友情を取り戻して欲しいと思わざるをえない。というかそういう展開になると思ってたのに。
    桑原も間違った復讐を遂げて死んでしまうし、脇坂もそこまでして…という感じだし、救われない人ばかりだな。

  • 憎むべきは性犯罪
    憎むべきは真犯人

    加害者とされた人 被害者の父 刑事 弁護士
    さまざまな人の さまざまな思い

    つらい事の中にも 嬉しいことがある
    それにほっとした


    証拠と、見たとして語られることに
    整合性が無い部分があるのが気になる

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