ドナルド・キーン自伝 (中公文庫)

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制作 : Donald Keene  角地 幸男 
  • 中央公論新社 (2011年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122054394

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ドナルド・キーン自伝 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 日本への永住を決めたキーンさん、いったい彼はどうしてこんなに日本を愛してくれるのだろう?と不思議だった。自伝を読んでみて、彼は、むやみやたらと日本を好きなわけではなく、客観的、冷静的に日本を見つめ、日本と自分の間にある程度の距離を置いた上で、その結果として「それで、日本が好きなのです」と言っているように感じた。この適度な距離感というのは異国や異文化に対してはとっても大事な気がする。それにしても、キーンさんの日本の文化や歴史に対する探究心には、日本人として非常に頭が下がる思いだ。心の底から「本当にありがとうございます」と言いたくなった。

  • キーン氏がどういう過程で日本に興味を持つように至ったのか、興味があったので。なかなか正直に語られていて面白かった。

  • 日本文学史を読んでみて、どういう方なのだろうかと興味を持ち、手にしました。生い立ちから米寿まで、ご本人は幸運と書かれてますが、日本に興味を持ってからの探究心には驚かされます。これほど自国のことを知っている日本人がどれほどいるだろうか? 恥じ入るとともに感謝の気持ちも持ちました。
    三島由紀夫や川端康成との交流とノーベル賞に関わる話も印象に残りましたね。

  • 教科書で学んだ歴史の様子が肌で感じられるような、文豪、有名人の方々の人となりが感じられるような、その時代を感じられる不思議な感覚の残る自伝でした。

  • すごくおもしろかったです。
    夢中で読みました。
    日本で生まれ育ったわけではないのに、こんなに日本という国を愛してくれる人がいるなんて、と、心打たれます。その愛情と信頼を裏切っちゃいけないよなぁ、日本の良いところをもっと大切にしなくちゃ、って読みながら思いました。
    いつも思うことですが、こと教育に関しては、アメリカという国が本当にうらやましくなります。キーンさんが受けてきた日本文学教育がところどころで出てきますが、素晴らしすぎて、信じられない思いで読みました。

  • 読んでみたかったドナルドキーンさんの本。どう生きてこられたかが良く分かった。これからドナルドキーンさんの本を読んでいくので、その基礎になった。

  • 2015.4.25 pm14:36 読了。夢中で読んだ。わたしにとっては歴史上の人物が著者にとっては友人だった。彼らは生きていた。三島由紀夫や川端康成などは、わたしにとっては歴史上の人物で、時間的な隔たりを感じていたが、本書を読んでそれが薄れた。少し身近に感じられるようになった。著者の人柄が感じられる。もっと色々なことを学びたいという意欲がわく。他著書も読みたい。

  • [ 内容 ]
    日本文化を世界に紹介して半世紀。
    ブルックリンの少年時代、一人の日本兵もいなかったキスカ島、配給制下のケンブリッジ、終生の友・三島由紀夫の自殺…。
    齢八十五に至るまでの思い出すことのすべて。

    [ 目次 ]
    1(ニューヨーク郊外、少年時代;九歳、ヨーロッパへの船旅 ほか)
    2(日本研究へ―自分の運を信じる;一九四七年、ハーヴァード大学に「遍参」 ほか)
    3(国際ペンクラブ東京大会;一九五七年夏、ニューヨークの三島由紀夫 ほか)
    4(『百代の過客』から初の伝記『明治天皇』へ;「日本のこころ」と足利義政 ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 日本文学は深く知らず、ドナルド・キーンの著書も初めて読んだ。それでもこの本は、アメリカ人から見た戦中・戦後の話として非常に面白いと思う。

  • ドナルド・キーンさんの84歳までの自伝.
    興味深いことが多くて,ほとんど一気に読んだ.
    バートランド・ラッセルとビールを一緒に飲み,フォースターとオペラ談義をしたというケンブリッジ時代が一番面白く読めた.
    それにしても,ずば抜けた語学力と,旺盛な研究心には圧倒された.

  •  齢90歳になろうとするときに、東日本大震災をきっかけとはいえ人生の終焉を日本人になって迎えたいと帰化されたドナルド・キーンさんという日本文学研究者はどんな人なのか。そこが知りたくてこの自伝を読んでみた。

     これを読んで概ね二つのことを教えられた。一つは私自身の日本史および日本文学への回帰である。竹島・尖閣問題が大きく取り上げられてから、私は中国・朝鮮についてあまりに知らないことに気づき、ひたすら東アジアの歴史を漁ってきた。しかしこの自伝を読むうちに、それ以上に自分は自国の歴史を知らないことに気付かされた。今後は中国・朝鮮モノを一旦止め、日本史・日本文学に舵を切っていく。

     もう一つはオペラ鑑賞についてである。キーンさんが来日した頃はクラシックに詳しい日本人は多くても、オペラに興味のある人は少なかったそうだ。理由はセリフがわからないからだ。しかしキーンさん曰わく、オペラの歌詞なんか散文的でつまらないそうだ。オペラならではの楽しみは、セリフに関係なく主人公たちの心の感情の秘密を私たちに明かしてくれることにあるという。私は今後そういう態度でオペラを鑑賞してみたいと思う。

  • 安部公房の作品からドナルド・キーンを知り、最近日本国籍を取得し永住の決意を固めたということで購入。ドナルド・キーンの日本文学に対する深い理解、交友関係には驚かされ、また読書中随所でかんじられた日本文化に対する愛情は、日本人としての誇りをなんども換気させられた。

  • ドナルドキーン氏の自伝。氏がどのようにして学問を志すようになったのか、コロンビア大学時代の描写はいちどは同じ道を探究したものには近親の情を豊かに感じさせる。後半の安部公房夫妻とのエピソードも味わい深い。また、氏自身のもつ嗜好と、日本文化とのえも云えぬ微妙なインターバルが随所に見られ、それが意外性を産み、美しい。

  • 国籍取得の意思表明は震災の後まもなくされていたのに、手続き完了にまる一年がかかるのか、、、と、我が日本は出生地主義も取っていないし、移民や帰化にごく否定的なことは知っていたものの、これほど著名で日本文化の研究者で世界に対して寿司富士山芸者だけでない日本が知られる道筋をつけたいわば恩人のような人物でも、こんなに時間がかかるということに単純に驚いていたときに本屋で見かけて購入。いろいろ微妙な問題をはらんでいるのだろうし特別扱いもできないだろうし周囲の人から心配と反対を受けただろうし多忙とかで申請がすぐできなかったとかかもしれないので、仕方がないのかもしれないけれど。大変読みやすい短い文章でごく率直な思いが綴られていました。司馬遼太郎さんの文体に近いかしら、などと思いながら読んでいたら本文に司馬さん登場。巻末のリストを見たらお二人の対談ものもいくつかあるそう。いずれそれらも読みたいと思います。お名前の表記としてカタカナだけでなく鬼怒川と鳴門にかけて鬼怒鳴門(キーンドナルド)と読ませて漢字表記もお使いになるそうで、そのセンスに脱帽。

  • 国文学を専攻した人なら必ず一冊は、この人の本は読んでいるはず!静かな文章から国文学に対する愛情と、それあどのように培われてきたか、そしてこの人自身の素晴らしさが伝わります。

  • 日本文学者キーンの自伝
    世界を知り日本を知る、今昔のつながりを知る

  • 三島や川端などと交友があったキーン。

    第二次世界大戦の記述も面白い。日本人より日本のことをよく知っている。文壇の裏側をのぞけるようで興味が尽きない。もう一度読みたい。

  • ドナルド・キーンの幼少時代からの自伝。著者のことを詳しく知らなかったので、連休中に気分転換に読もうと購入した。
    ニューヨーク育ちの著者がなぜそこまで日本研究に没頭するのかと思いながら読み進んだ。第二次世界大戦中は海軍日本語学校に属し、通訳・翻訳を担う。終戦後は、ケンブリッジ大学を経てコロンビア大学に身を置きながら、米国と日本を行き来する生活を続ける。
    大戦をもうまく活用し、日本では文学界を中心に豊富な人脈を築きながら、古典の翻訳、日本文学史、現代文学の翻訳、足利義政・明治天皇・渡辺崋山についての著作・・・日本研究を追い続ける様子が興味深い。

  • 著者の自伝。日本と関わるきっかけとなった出来事や日本文学者(三島や川端)との交流などが描かれる。伝記『渡辺華山』の概要もある。

  • 単行本で既読。

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ドナルド・キーン自伝 (中公文庫)の作品紹介

日本文化を世界に紹介して半世紀。ブルックリンの少年時代、一人の日本兵もいなかったキスカ島、配給制下のケンブリッジ、終生の友・三島由紀夫の自殺…。齢八十五に至るまでの思い出すことのすべて。

ドナルド・キーン自伝 (中公文庫)のKindle版

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