- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122054516
感想・レビュー・書評
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大好きな作家さんだけど、この本については共感できる部分が少なく残念だった。
テレビマンの俊平と耳が聞こえない響子が唐突に付き合いはじめたところから、描写不足でなんだか2人に寄り添えなくなったのかも。
俊平の仕事の緊迫感等は感じるところがあるが、恋愛の自己中感が拭えず好きになれなかった。
こんな人はよくいそうだけど。
響子も女性として魅力的に思えるエピソードも特になく…ラストの行動にはやや嫌悪感すら抱きモヤっとしてしまった。
ストーリーや人物の描写がもっと細やかだったら、もう少し理解できたのかもしれないなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み終わってからも、ふたりが頭から離れない。
わたしの好きな一冊。 -
静謐な時間と、騒がしい時間との対比が鮮やか。
途中までは、耳の不自由な女性との恋愛話ととらえていたが、最後まで読むと、少し違ってきた。
なんとなく知っていることと、本当に知っていることとの違い。
きちんと知ろうとすること。
伝えようとすること。
そういったことを考えさせられる。 -
相手のことを思いやる、とは想像力を最大限に発揮して相手のことを思うことである。その相手が、自分とは違う感覚を持っていたなら、なおさらそう。
そういう状況では、得てして傲慢に映ったり、独りよがりだったりするけど、そばにいてほしいと思う心に偽りはない。しっとりした恋しさが味わえる傑作。 -
う…そこで終わりね…
耳が不自由というところもだが、どこか捉え所のない響子。彼女といることで今まで気づかなかったことに気づく俊平。
いろいろ読者が考え想像することが必要な作品。 -
耳が聴こえないこと女性との物語。
喧騒と静寂が対比された世界観。