SROⅢ - キラークィーン (中公文庫 と 26-11)

著者 :
  • 中央公論新社
3.68
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本棚登録 : 914
感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122054530

作品紹介・あらすじ

"最凶の連続殺人犯"と呼ばれた近藤房子が逮捕されて五十数日。依然として黙秘を続ける房子のもとへ、「Mに従え」とだけ書かれた差出人不明の手紙が届く。一方、SRO室長・山根新九郎は、東京地検から房子との面会要請を受けるが-。

感想・レビュー・書評

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  • 10月-01。3.0点。
    SRO、再読。
    近藤房子の残虐性が、レベルアップしている。

  • 期待を裏切らないですね!Ⅰで登場したキラークイーンこと近藤房子が登場。捕まったこのキラークイーンがどうSROと対峙していくのか。手に汗握る展開です!面白かった

  • 汚部屋が晒される恐怖とゴキブリを踏み殺すシーンが、想像できる分取り敢えず1番怖かったかもしれない 笑

  • 第1作、第2作と酷評しましたが、少しだけ評価を上げます。
    本作では、第1作目の犯人がとある理由で逃亡に成功。そこから新たな猟奇殺人が始まるというもの。

    私が散々批判した、第1作目に記されていたSRO副室長・芝原の裏の顔も、ようやく3作目にしてストーリーに関連し始めます。
    ちょっと違和感があるのは否めませんが。
    芝原のパーソナリティと照らし合わせると、些か不自然ではありました。

    しかしながらここまで構想されていたのは、発想としてはお見事。すっかりその意外性には驚かされました。

    けれどもやはり、文章力はあまりないと思います。小説を読んで得られる満足感はゼロ。ドラマか映画の原作を読んでるような。

    あまり高評価ではないけど、残念ながら本作では完結せず、第4作に続いてしまったので、読んでみようと思います。

  • SROシリーズ3作目。
    1作目で登場したシリアルキラーが再びSROチームの前に現れ、今回は副室長:麗子が標的にされる。

    室長:新九郎の想定通りのシリアルキラーっぷりを見せる連続殺人犯は世間からも注目を集め、崇拝するような人間も出現。とある2人が逃亡の手助けを計画する。

    逃亡計画を立てて実行する2人もすごいが、シリアルキラーは想像のはるか上をいく異常っぷり。途中で読む手が止まってしまうほど描写がリアルでグロテスクで怖い。

    1作目で心身ともに被害を受けた事務職員:沙織が再び、今度は家族全員が狙われるのも恐怖!
    今回、木戸家の警備として一課の女刑事:坊屋が登場。針谷に敵対心(ライバル意識?)を持ち、何かと針谷の行動を批判するけれど、常識が通用しないシリアルキラーを前にしては正しい行動がすべてじゃないし、無力。
    一瞬の迷いや判断ミスで悲劇が広がっていく。

    シリアルキラーがシリアルキラーと呼ばれる所以が発揮されてる1冊。

    SROチーム含めて事件に関わった全員が心身に深い傷を残すも戦いは終わらず。またどこかで出現するであろうシリアルキラーを絶対に捕まえてほしい!

  • まだ続くのかー!しぶといキラークィーン。次回の麗子が気になる。

  • 記録

  • おもしろすぎてまたまた一気読みしてしまった…

    最凶の連続殺人鬼・近藤房子が逮捕されるも完全黙秘を貫く。
    「山根さんと話せたらしゃべるかも~」的な近藤の態度に検察側は近藤とSROの山根室長と面会させることに…。そんな折、近藤房子のもとに「Mに従え」というメッセージが届き…。

    近藤房子のサイコパスっぷりがすごすぎて読んでて恐怖を通り過ぎて逆に笑ってしまった~。

    で…ついにSROの麗子さんの部屋の秘密もバレちゃって…トラウマも…
    そして明らかになる川久保くんのストーカー事件の真相

    SROチーム…大丈夫か!?
    巻が進むたびにチームがもういろんな意味で大ケガしてるよ~今後の展開が心配だよ

    今回はハリーがバンバンいかなかったけど
    もしや女ハリーが登場か!?
    な~んて思ったけど…

    いや~近藤房子
    ラストも近藤房子ぽくてよかったな~

    次の巻が楽しみすぎる!!

  • まともじゃない

  • SRO第1話で逮捕されたシリアルキラーの近藤房子は、取り調べに対して黙秘を続けていた。その近藤房子を奪おうとするとんでもない2人組がいて、その奪取をまんまと成功させる。ところが彼らが計画していたことに齟齬をきたしてくる。そこから近藤房子がサイコパスの本領を発揮して、物語は意外な展開を見せていく。近藤房子の行動や心理を詳細に描いていて、サイコパスの恐ろしさを感じさせる。SROのメンバーたちも相変わらず個性を発揮して面白い。芝原麗子副室長は片付けられない女だということが明らかになった上に、近藤房子にもトラウマを植え付けられてしまったし、さてこれからどうなるのか。

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著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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