虐待の家-「鬼母」と呼ばれた女たち(中公文庫)

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著者 : 佐藤万作子
  • 中央公論新社 (2011年6月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122054981

虐待の家-「鬼母」と呼ばれた女たち(中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 虐待の背景に迫っていることは評価できるが、被害者側の視点が足りない。

  • 岸和田事件のルポ

    被害男児の側の声が聞けず犯人寄りの一方的な内容に終始。
    だけども、犯人の自分勝手な思考を捉えてるという意味で興味深い。
    腹がたって仕方ないけど、、、。

    15歳にもなる少年がなぜ逃げられなかったのか?
    私は連れ戻された時の恐怖感が足留めとなった可能性が一番大きいと思う。


    弟のように母親のもとに行けなかった事で考えられるのは
    虐待児は自分の存在を否定することが怖くて、親に愛されてはいない状況を
    どこかによけて、愛着を求めようとするのではないだろうか?
    自己肯定力を、小さいうちにつけてなければ、例え自分に害をなす相手にでも迎合してしまう例はいくらでもある。

    自分達兄弟を捨てたと聞かされて育った母親に対し恐怖心もあったのかもしれない。
    育ててくれた祖父母でさえ、泊まりは許しても、引き取ってくれるとは言って貰えない自分達の存在を行き場所がない、
    もし母親にまで拒否されたら?と、いう恐怖感があったのではないかと想像する。


    終わりに別件の虐待事件のその後のルポがあったが
    第三者的に見れば、児相の対応は間違ってないと思う。
    虐待母に欠けてるのは、冷静な判断。

    『間違った愛情』で、と、言えば聞こえはいいが、
    間違った愛情なんて存在しない。
    愛情とは相手をおもんばかれること。
    対象を自分の思い通りにさせようとする行為を『間違った愛情』なんて美しく表現してるうちは、虐待なんてなくならない。

  • P213 より引用

    家賃と水道料金は合わせて8万7千円。これは海野の親が補填して・・・。
    電気・ガス・携帯の公共料金・食費・日用雑貨・子供にかかる費用・その他で17~18万渡されていた。

    これで、生活がなぜ苦しいのか?私立中学に行ってるわけでもなし。

    著者は加害者を応援している。言い訳に取材できなかった方々がいるという事を書いてるけれど、こんな悲惨な事件で起こした女の何を庇う必要があるのか。

    鬼母が愛情に飢え、自己否定が強いというのは分かるし、虐待が連鎖するというのもよく言われている事だが、ほとんど3ヶ月食べさせずビニールシートに寝かせているという事の異常さの言い訳にはならない。

  • なんだよこれ。

  • 新聞で事件を読んでいたときよりは鬼母というイメージはなくなった。

    愛し方が間違っていたのだと悲しくなった。

  • 義母と実父により軟禁され、餓死寸前まで追い込まれた15歳の少年。俗に言う「岸和田事件」の裁判過程、児童相談所や少年が通っていた学校や義母の生育環境についてつづられている。

    15歳なのに何故逃げなかったのか(実際に何回か家出はしていて弟は祖父母の家に引き取られている)、義母の完ぺき主義で強迫神経症的な性格、実父の無責任ぶりなど当時ニュースで見ていただけじゃわからなかったそれぞれの(子供たちも含む)問題点が理解できた。

    こういうルポルタージュを読んで切なくなるのは事件から教訓を得て社会的な認知度や法整備が整っていっても被害児童個人の幸福にどれほど還元されるのかというどうしようもない疑問が湧くから。

  • 大阪で起きた男子中学3年虐待事件のルポ。衰弱して歩けなくなっても、仕事から帰ってきた父親の前に親子であることを証明しろ、と毎晩訴えていたという。親子の絆とは・・・。命をひきかえにしても、親に求めていたものは。重すぎる内容。

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虐待の家-「鬼母」と呼ばれた女たち(中公文庫)の作品紹介

二〇〇三年、体重二十四キロまで痩せ細った中学三年生の少年が救出された岸和田事件。義母は、なぜそこまで彼を追いつめたのか。子を虐待してしまう女性の心象風景に迫るとともに、出所した母親たちが迎える「親子再統合」の問題等、様々な視点から「児童虐待」に迫ったルポルタージュ。

虐待の家-「鬼母」と呼ばれた女たち(中公文庫)はこんな本です

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