小説の誕生 (中公文庫 ほ 12-13)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (534ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122055223

作品紹介・あらすじ

「小説論」というのは思考の本質において、評論でなく小説なのだ。小説的思考とは何か?小説が生成する瞬間とはどういうものか?小説的に世界を考えるとどうなるのか?前へ、前へと思考を進める小説論。

感想・レビュー・書評

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  • 思索の足掛かりをくれた感じ。そして小説を書く自分に前進する勇気をくれる本。

  • [ 内容 ]
    「小説論」というのは思考の本質において、評論でなく小説なのだ。
    小説的思考とは何か?
    小説が生成する瞬間とはどういうものか?
    小説的に世界を考えるとどうなるのか?
    前へ、前へと思考を進める小説論。

    [ 目次 ]
    第二期のために書きとめて壁にピンで止めたメモのようなもの
    小説と書き手の関係
    現代性、同時代性とはどういうことか
    外にある世界と自分の内にあること、など
    時間と肉体の接続
    私の延長は私のようなかたちをしていない
    小説を離れてリアルなこと
    現実とリアリティ
    私の延長
    「われわれは生成しつつあるものを表現するための言語を持っていない」
    人間の姿をした思考
    人間の意図をこえたもの
    力と光の波のように

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 保坂和志の小説論3部作、2作目。
    書きながら考える、考えながら書く。
    前に、後ろに、左右に、どこまでいけるか?

  • 内容はとても面白く、随所に著者の(結構な頑固さを感じられる)価値観を読み取れる。とりあげる作品はどれも読んでみたくなるような紹介を受けていて興味を惹かれるが、著者のいう本当の『小説』と自分がより広義に(ユルく)考える小説との間の乖離が大きく、ちょっと相容れないと言うか悔しいと言うか。

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著者プロフィール

1956年、山梨県に生まれる。小説家。早稲田大学政経学部卒業。1990年『プレーンソング』でデビュー。1993年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、1995年『この人の閾(いき)』で芥川賞、1997年『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、2018年『ハレルヤ』所収の「こことよそ」で川端康成文学賞を受賞。主な著書に、『生きる歓び』『カンバセイション・ピース』『書きあぐねている人のための小説入門』『小説の自由』『小説の誕生』ほか。

「2022年 『DEATHか裸(ら)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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