遮断 - 警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫 と 25-24 警視庁失踪課・高城賢吾)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122055438

感想・レビュー・書評

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  • 阿比留室長の失踪事件が一段落し、失踪課も何とか落ち着いてきたかと思ったら、今度は失踪課員六条舞の父親が失踪!
    事件性はないかと思われたが、身代金要求が届き、高城たちは振り回される。
    そんな最中に、明神愛美にお見合い話!
    高城は、彼女が必要なことを痛感する。失踪課の戦力として?個人的に?高城は戸惑いを隠せない。
    高城と愛美の関係、あるいは法月の娘・弁護士のはるかとの関係。事件の本筋よりも、こちらの方が気になる(笑)
    さらに、失踪課の面々のそれぞれの今後も。
    このシリーズは特に、失踪課各員が良く書き分けられており、それぞれのスピンオフ作品が出ないものかと期待しているのだが・・・
    このシリーズも、あと三話。高城の娘の行方も気になり、今後どう展開するのだろうか。

  • 失踪課シリーズ第7弾。
    失踪課の一員、六条舞の父親が失踪する。厚労省官僚の失踪であり、いろんな要素が絡んでくるが…
    今回は少し政治色が強く、途中中だるみな感じで、シリーズの中ではいまいち。また一人、失踪課の一員が去っていくラストは、何となく悲しかった。

  • 【警視庁失踪課シリーズ第7作目】
    失踪課の舞の父親、厚労省官僚の六条恒美が失踪する。
    だが、なぜか舞の母親は捜査に非協力的。何か隠している。シリーズ3作目の大学理事長の時と事件の雰囲気が似ている。
    前作ではやる気のなかった真弓だが、失踪課のメンバーの家族の事件ということで、久々にやる気を見せている。
    ただ、法月の代わりに入ってきた田口がまったく役に立たない。でも舞同様に、事件の糸口のきっかけになるのを手繰り寄せる。

    父親は官僚で政治を見てきたからこそ、政治家になって日本を変えたいと準備をすすめ、その裏で母親が脱税を行い、それを知らなかった舞。
    父親は無事だったが、何か悲しい終わり。この事件では、刑事らしい顔をみせた舞が、警察をやめてしまったのも悲しい。
    捜査もせず、定時で帰る舞だったが、今までの失踪者のデータ入力は完璧で、だからこそ、舞は事件の糸口のきっかけを高城に与えることができていた。

  • 時々話の中に「刑事・鳴沢了シリーズ」鳴沢了の名が出てきていたのですが、
    今回は「アナザーフェイスシリーズ」大友鉄の名が出てきて思わずニヤリとしてしまいました。

  • 堂場瞬一に外れ無し…なんとか更新。

    少々冗長になり過ぎた感はあるものの、後半の失踪感は健在。政治に疎い分、状況の整理がしにくかったのは、置いておいて…(笑)。

    今回は、ファンサービス的に馴染みのある名前が登場してきて、ニンマリ。




    …愛美に対しての思わせ振りな描写も気になるが……、“高城の事情”にもより一段と迫りつつある感じ。シリーズとしての盛り上げドコロが近づいてきているようだ。


    ★4つ、7ポイント半。
    2013.07.23.了。

  • 娘の綾菜の捜索を再開した高城だったが、インド人技術者と同僚の六条舞の父(高級官僚)の失踪が重なり、失踪課は俄然忙しくなる
    六条氏の足取りはなかなか掴めず、そうこうしているうちに身代金要求の電話が入る・・・が、身代金は受け取りがなく、暗礁に乗り上げたところへ六条視が帰宅してくる
    帰宅した六条氏は何も語らず、六条氏の妻が現金一億円を自宅金庫から用意したことも説明が何もない。折りしも高城を撒いて現金を誰かに渡した形跡がある
    政界への転身を目指した六条氏は、牛島議員からプレッシャーを受け、ホテルに軟禁状態になり、その後牛島議員からスキャンダルのネタ探しを請け負った暴力団が口止め料として現金を要求したいた
    自宅にあった高額の現金は選挙費用として妻が隠していた(未申告)配当金だった
    すべてが明るみに出、失踪課から六条舞は去っていく

  • スポーツもの以外の堂場作品を半年くらいかけて読みあさっていました。もう読破したかな?と思ってた矢先、高城賢吾シリーズ最新刊を見つけてしまいました。
    失踪人捜査課で謎の存在であったお嬢様の六条舞。彼女の父である高級官僚が失踪。極秘で行方を探すし始めて数日後に身代金要求の電話がある。しかし誰も身代金を奪いにこないうちに、本人が帰ってくるも、事情は話さない…
    地味です。謎もそんなものかって感じでした。でもシリーズを読んでる音にとっては、高城がようやく娘を探すようになったこと、出世街道を外れて脱け殻だった室長がやる気を取り戻したこと、高城の明神への想いに少し変化があったことがおもしろいですね。ん?それだけかも??
    あとは新キャラの使えないオッサン、田口。もしかしたらこのラッキーなオッサンが綾奈ちゃんの手がかりを見つけるのかも、なんて期待もしちゃいます。
    さらにこの作品には堂場ファンにはお馴染みの他シリーズのキャラが少しずつ登場します。今回はアナザーフェイスのシングルファザーが高城達の話題にのぼっていました。あとは検事 城戸南さん。重要な情報をくれました。
    次回作が楽しみなのがシリーズもののよさかな。

  • 話のテンポも良く、けど決して無理な展開ではないので、一気に読める。
    さすがの安定度。
    いい意味で。

  • 部下である六条舞の父親が失踪。今回は舞自身の家族が関わる事件なだけに、いつもの様なやる気のない喋り方でないのが新鮮。この事件をきっかけに刑事としてね自覚が芽生え、次のシリーズから頼もしくなるのか?と思ったら、違った。ちょっと残念な結末。

  • あと残りわずか。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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