卍の殺人 (中公文庫)

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著者 : 今邑彩
  • 中央公論新社 (2011年10月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122055476

卍の殺人 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 今邑彩さんのデビュー作。
    2つの家族が暮らす卍型の館で起こる殺人事件。

    不気味な卍型の館、そこで暮らす家族の醸し出す異常な雰囲気など館もの要素がすべて詰まっている。

    物語のテンポもよくすらすら読めるが不気味さは残っている。
    あとがきに酷評されたとあったが、とても楽しんで読むことができた。

  • オーソドックスな本格の雰囲気が感じられて個人的には好みの作品です。様々な要素が詰め込まれた割には綺麗に纏められていて、文章も読みやすく楽しめました。これを機に他の作品も読んでみようと思います。

  • 犯人 安東匠、布施宵子

  • 文章がこなれていて、ミステリとしても手堅くまとまっておりデビュー作としては申し分ないでしょう。
    館の形が卍、という設定からしてそれを使ったトリックがあるのは見え見えですが、それを成立させるための工夫が随所見られ、デビュー作からして卒のなさが際立っています。
    示唆的なプロローグや、滲み出る怪奇色も相変わらずで、やっぱり僕好みの作家なのだと再認識しました。

  • 今邑彩のデビュー作、『卍の殺人』を読了。鮎川哲也賞の前身である「鮎川哲也と十三の謎」の〈十三番目の椅子〉受賞作。

    今邑作品はこれが初めて。卍型の屋敷で起きる殺人事件が描かれる。

    作者自信はあとがきで「発表当時、ミステリファンの間では酷評だったのではないか」と書かれているが、デビュー作としては文章も読みやすく、プロットも十分面白いと思った。卍型の屋敷での事件という時点で、ミステリファンとしての心をくすぐられる。月並みな評価かもしれないが人物の書き分けも一定水準を上回っている。たまに、誰が誰と会話をしているのか判らない作品もあるのだが(気のせいかどうか翻訳ものに多い傾向がある)、そんなことも無し。

    ただ伏線が多く、それでいてあからさま過ぎる点が見受けられるのも確か。犯人は判らないまでも、どんなトリックを使ったかは、ある程度ミステリを読みなれている読者には解ってしまうかもしれない。

    今邑彩は昨年、残念ながら早くも逝去されてしまったが、本作以外にも数々の作品を遺した。それらの作品も、今後必ず読んでみたいと思っている。

  • 途中で展開が読めたけど、それでも面白いと思います。読みやすくてサクサク読んでいけるし、登場人物の心の動きが繊細に書かれていて、ああ、わかる!とか、そうだよね…って思うとこもあって。物語の中でやきもきしたりつらかったり、ぷっと吹き出してしまったりなど、楽しく読むことができたかなぁと思います

  • 人物描写が足りなかった故にキャラクターに愛着が湧かなかった点や、緊迫感が出るような描写が足りなかった点、察し易いプロローグだった点がマイナス要素でした。
    しかし、「奇怪な館」や「複雑な関係を持つ富豪一族」など、クラシックなミステリーは大好きなので楽しく読めました。卍館をトリックに活かしていますし、細かい伏線を綺麗に回収しているので、なかなか良く出来ていると思います。

  • はじめは、古くさいありきたりな館もの
    と思ったら、終盤でどんでん返し

    さらに、ラストでなにやら、含みのある感じ………(((((((・・;)
    さすが今邑彩先生
    面白かったです(^-^)/

  • フィアンセの安東匠に連れられ、卍の形をした屋敷での殺人事件に遭遇した亮子。
    匠の戸籍上の兄 美徳と 戸籍上の従姉妹 品子が死亡し、それぞれの子供も何者かに襲われる事件が起こり..

    プロローグで犯人は男女のペアに絞られるのでミステリ面がつまらないかなと思いましたが、登場人物に怪しい男女が盛り沢山なので推理しながら楽しめました。

    最後に物語の収拾役で出た小杉章介と珠子夫婦の掛け合いがよかった。

  • 先日の中四国読メのオフ会でこの作者を薦められて、デビュー作から順番に読み始めようと本を買って読み始めると、作者の訃報をネットで発見。こんなタイミングで読み始めたのは何か意味があるんだろうか、もちろん無いだろうけど。とりあえず建物の形態とタイトルからトリックは単純でわかりやすいが、読みやすいので、刊行順にこの先も読み続けようと思う作家の一人となりました

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