キリスト教入門 (中公文庫)

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著者 : 矢内原忠雄
  • 中央公論新社 (2012年4月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122056237

キリスト教入門 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 矢内原忠雄の名前は、キリスト教界においてよく出てくるのだが、内村鑑三の弟子だった事と、東大総長だったという事以外何も知らないので、一度は彼の著作を読んでみたいと思っていた。

    学生にキリスト教について分かりやすく説明するという意図を持った講義録。自分がキリスト教家庭環境で育ったためか、特に目新しいこともなかった。時代背景からか、無教会派の影響からか、最近それ程言われることのない、日本独自のキリスト教観についても述べている箇所に、著者のエネルギーを感じる。

  • 新渡戸稲造の「武士道」(原著は英語)の和訳もしている矢内原忠夫による入門書。
    「キリスト教入門」とうたう書物によくありがちな、聖書のエピソードやキリスト教文化がちりばめられたものとは全く違う。まず、人間が空想(理想のことだろう)するところと現実の違いから入り、人は何によりたのむべきかと述べ、宗教とははたして迷信なのか、と疑問を投げかける。そして「宗教を信じるとはどういうことか」「キリスト教信仰とは何か」「如何にしてキリスト教を学ぶか」などについて初心者向けに噛み砕いて説明していく。信仰とは、数多くの宗教を比較検討した上で「選ぶ」ものではなく、宗教によって「選ばれる」ものだと述べ、そこには神の恩恵があるという。
    「キリスト者は、みずから道徳的に清い聖人だから、キリストを信じているのではない。キリストを信じなければ、どうにも立って行けない罪人であることをみずから知っていればこそ、信仰の生活に入っているのである。」とは、キリスト教信仰の本質であろう。
    昭和前期の学者であるためやや硬い文章ではあるものの、論旨はしっかりしていて明快。他の教派に比べて無教会主義のメリットを述べている部分もあるが、ほとんど本旨には影響はない。真面目な入門者にお勧めしたい一冊である。

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