「酒」と作家たち (中公文庫)

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制作 : 浦西 和彦 
  • 中央公論新社 (2012年5月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122056459

「酒」と作家たち (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 今より相当に質の悪い酒を飲んでいたことは間違いのない事実であり、作家たちは訳あって飲んでいるのだから、よけいに切なさを感じてしまう。 私は酒を、料理を引き立たせるために飲むものと決めています。 若山牧水の「人の生にたのしみ多し然れども酒なしにして何のたのしみ」は、まったく同感であります。

  • 故人とな酒の逸話で偲ぶエッセイが多く、読了はしんみりする。有名作家の意外な一面、昭和の文壇の雰囲気などがわかり面白い。

  • 有名作家自身の寄稿はあまりのっていないが、有名作家についての寄稿が主を占める作家の酒席にまつわるエッセイ集。

    これといって面白い!ってことはないんだけど、当時の作家たちがどんな酒席を楽しんできたのかという空気を感じることが出来るエッセイ。

    「酒」って雑誌を読んでみたい。

  • ディスコに行って、ソファーに肘枕でソファーに横たわり、若い女性の太股を眺める川端康成なんて、想像もしなかった。あのいかつい顔をした、真面目そうな老人からは。そんな、作家を中心とした、出版業界関連の著名人達の、酒にまつわるエピソードが描かれている。ここに取り上げられるということは、当時の文壇、出版業界ではそれなりの評価を得ていたのだろうが、学生時代を含めて、初めて見る(聞く)名前も多かった。アカデミズムとマスコミという世界の違いか、単なる自分自身の知識不足か。ウィキペディアには、記述があった。そして、エピソードを書いた者の多くも現在では故人となった者が多くなった。

  • 酒にまつわるエッセー。40人近くの作家のオムニバス。錚々たる昭和の作家が顔を揃える。それぞれに強烈な個性と酒臭さを放つ。アルコールもないのに存分に酔いしれた。

  • むずかしい。昔の文学者、そんなに知らなくて、自分の無知を知った。しかし、戦後の酒のエピソードには、しみじみ。

  • 大好きなお話、昔の作家と酒について。
    扇谷正造が林芙美子の自宅で飲んでいるときの会話「小説なんてものはやはり小物あしらいの術なんでしょうねぇ」「そうよ。その小物を、どう置くか、どう気をいれるかよ。それと、筋、筋、筋ねぇ」と語り日本酒を飲んでいたらぐっすり寝込んでしまう。気付くと食卓に用意が。
    「あれからね、扇谷さん、私は三回分書いて、寝て・・・それから今朝六時に起きて、薪を割って、オミオツケをつくって・・・」
    昭和の作家、恐るべし。
    もし色川武大が敷居の高い五味康祐の原稿依頼をしているときに、麻雀小生つの依頼をしていたら彼が麻雀小説の大家となり、自分はヤクザになって野たれ死んでいただろう、など貴重な発見も多数あり。
    作家と酒ネタはいくらでも読みたいものです。

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「酒」と作家たち (中公文庫)の作品紹介

「死ぬまで原稿を書いてあげるから」という火野葦平の励ましにより、佐々木久子が孤軍奮闘、独力で刊行し続けた雑誌『酒』。一滴も飲まないのに酒席を好む川端康成の名人芸、高見順お得意の「ローソク病」の話…。同誌の中から、各界の人々が作家との酒縁を綴った三十八本のエッセイを収録する。

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