その妻 (中公文庫)

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著者 : 明野照葉
  • 中央公論新社 (2012年6月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122056480

その妻 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 女の情念を書かせたら一級品である作者だが、今作はいささか残念なモノとなってしまった感がある。だいたいにして女デザイナーと、主人公の旦那の行動が余りにも意味不明。ラストのインパクトも、、、次作に期待といったところか。

  • この作家の小説はアタリハズレの差が大きい。

    この小説は、ミステリでもサスペンスでもない(だってハラハラもドキドキも謎解きもなんにもないもん)、ただ「変わった夫婦」の話が書かれてるだけで、オチもまーったくなんにも意外性がないし、キャラクター性すら最後まで一貫しないし、ちょっとがっかり感がありすぎた。

    主人公も主人公の夫もモナミさんも、なんかただ「?」っていうヘンすぎる人たちだから、ヘンな人たちがヘンなことした、っていう話なので、部外者(読者)は、「はいはい、勝手にやっててー」で終わっちゃう。
    っていうか、この人たち、ひたすらきもちわるいよー。
    それだけ。

    主人公の職場のエピソードなんかは、まるまるなくていいよね?

    うーん。うーん。うーん。

  • 専業主の聡乃。
    その夫のゆうや。
    余命わずかというモナミ。

    単に世話になったからというだけで、ゆうやはモナミの面倒を見るため住み込みでサポートする。
    なんとなくモヤモヤがとれない、聡乃は少しずつモナミを調べ始め、最後に恐ろしい事実に気づく。

    ゆうやはずっと愛される対象のぼーっとした男性。彼は最初から最後まで変わらなかったな(苦笑)
    女が二人とも変わっていったね、よくも悪くも。

    人間の闇、特に子供に関しては人はどこまでも恐ろしくなれる。命の重みをある意味感じられるね。

    ただ、聡乃にもモナミにも感情移入はできなかったなぁ。
    気持ちはわからなくもないけど、最後までちょっときつかった。

  • 2015.5.19-27
    全く面白味がないとは言えないものの、駄目夫を選んでしまった女の意地には共感も得られず・・。

  • うーん、何の捻りもない、面白味のない本だった。
    明野照葉にしては内容が薄い。
    好きな作家でも作品にはムラがある事を認識できた。

  • 著者の作品を読むのは初めて。融也の不倫により愛情が憎しみに変わる聡乃の心理描写が、こういう風に考えてもおかしくないなと納得でき、とにかく怖かった。

  • やたらとサスペンス調だったけど、要するに夫が不倫して孕ませた女を妻が殺しにいくっていう話です。それだけ。
    盛大なネタバレだけど、最所の数ページですぐに分かってしまうし、何の面白味もありませんでした。
    ただ、ラストにほんの少し妻の本当の思惑なんかが明かされたりとかします。
    それにしても、出てくる人物が誰も彼もしょうもなくて最後まで腹立たしかった。
    エピローグまで延々と続く妻のデモデモダッテの一人相撲にはさすがに辟易。
    括弧書きの心の声も、なんだかライトノベルみたいで好きじゃないです。

  • 専業主婦を夢みる妻、聡乃。甲斐性はないが優しい夫、融也。余命わずかな女性デザイナー、モナミの介入によって夫婦の幻想が奪われたとき、聡乃は変貌する。鬼となった女の大胆不敵な罠とは…。モナミの殺人。奇妙だけどうす怖い内容、狂気って凡人にもあるんだな。

  • 旦那が余命幾ばくもない女の元へ死を看取るために出てったけどなんか女元気にフルコース食べてるしその上旦那の子を妊娠してるしで妻がブチ切れる話。

  • その妻はある女を殺そうとしていた。
    その妻の名は聡乃。
    殺そうとする相手の名はモナミ。

    兼業主婦の聡乃の夢は専業主婦になる事。
    しかし、夫の融也は転職を繰り返し経済的に不安定なため中々その夢は実現しない。
    しかも、厭世的な夫はこんな世界に自分の子供を送り出したくない、として子供を作る事も拒否している。
    そんな夫がいきなりとんでもない事を言い出した。
    世話になった人気デザイナーのモナミが余命いくばくもないと診断された。
    だから仕事を辞めて1年の間、モナミに付き添いたいと言う。
    普通ならとても承知できない話。
    でも何があろうと自分の考えを押し通す夫を普段から知っている聡乃は素直に承知してしまう。
    だが、その後モナミの事を知っているデザイナー関係者から信じられないような事を聞かされて彼女の心は疑心暗鬼に陥る。
    さらに絶対に許せない真実を知った彼女はモナミに殺意を抱く。

    これ、普通だったらありえないだろう~という話だと思います。
    自分の夫が期限つきとは言え、仕事を辞めてまで別の女性と暮らす事を承知するなんて・・・。
    そんな事を普通に言う夫も信じられない。
    だけど、この話を見ているとそうしてしまう主人公の女性の気持ちが理解できました。
    その部分がものすごく丁寧に描かれているからです。

    でもあまりにその辺の心情ばかりが書かれていて、実際に起きる出来事には大した変化がないので退屈な話だと思いました。
    とにかく、グダグダ、グダグダ、心の中で煩悶している。
    それがずーっと書かれているという感じ。
    ラストに行き着くまでモナミと直接対決するという場面があればスカッとする話となっていたと思うんですが・・・。

    大体、1年間も人のダンナを「借りる」くせに、1本の電話もよこさないような非常識な女性ってどうなん?と思います。
    普通に考えて・・・。
    私だったらその時点でもう怒り心頭って感じで、すぐにその女の所に乗り込んで行ってると思う。
    そんな訳で、主人公の心情は理解できるけど、スカッとしない後味の悪い話でした。

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