- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122056480
感想・レビュー・書評
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夫の融也は、いただけない。あまりに自分勝手で、自己中心的で、イライラさせられました。妻の聡乃のことは、可哀想な気もするけど、やっぱり理解できない。話の展開は、予想通りだけど、それを確認したいがために、一気読みしてしまいました。結末は、ハッピーエンドではないけど、こうなってスッキリ!
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専業主婦を夢みる妻、聡乃。
甲斐性はないが優しい夫、融也。
余命わずかな女性デザイナー、モナミ。
この3人の人物が軸となり物語が展開します。
現実には起こりえない様な設定ですが、面白い。
今で言う所の草食系男子、融也の行動に苛立ち、自己中心的なモナミの行動に同姓として怒りを感じ、そして聡乃に感情移入しながら飽きる事無く読み進める事が出来ました。
ラストの展開も予想外で、ある意味、胸がすく様なスッキリとした気分になれます。 -
身勝手な女性に振り回され夫婦の危機が訪れる。最後まで旦那を信じ、旦那の信念全てに惹かれていた妻がとった行動は常軌に逸している。
半日で読める本だけど、やっぱり好きな作家の1人だ。 -
これぞ明野照葉という感じで、作者の魅力が詰まった作品だった。一見普通の人の中に潜む激しい感情と狂気。人間関係の超えてはいけない一線。
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2018.1.24-174
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三十六歳の聡乃の夫の融也に仕事を紹介していた四十六歳の女社長が、余命僅かを理由に一年程泊まり込みをして欲しいと請う、命の話にした持って行き方がずるくて、思わず聡乃に感情移入した。この世界が好きでないから子供を残したくない融也の浮気を許し、彼を軽んじた女社長と子供は許さない、相愛の狂気も引き込まれた。
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この作家の小説はアタリハズレの差が大きい。
この小説は、ミステリでもサスペンスでもない(だってハラハラもドキドキも謎解きもなんにもないもん)、ただ「変わった夫婦」の話が書かれてるだけで、オチもまーったくなんにも意外性がないし、キャラクター性すら最後まで一貫しないし、ちょっとがっかり感がありすぎた。
主人公も主人公の夫もモナミさんも、なんかただ「?」っていうヘンすぎる人たちだから、ヘンな人たちがヘンなことした、っていう話なので、部外者(読者)は、「はいはい、勝手にやっててー」で終わっちゃう。
っていうか、この人たち、ひたすらきもちわるいよー。
それだけ。
主人公の職場のエピソードなんかは、まるまるなくていいよね?
うーん。うーん。うーん。 -
2015.5.19-27
全く面白味がないとは言えないものの、駄目夫を選んでしまった女の意地には共感も得られず・・。