KUNIMORI (中公文庫 こ 50-2)

著者 :
  • 中央公論新社
3.29
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本棚登録 : 74
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122056527

感想・レビュー・書評

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  • 好評価の中ナンですが★1つです。冒頭は面白そうだと思ったけれど、読み進むうち微妙な気分に。この作者は初読なのでこう書くのも申し訳ない気がするけど、題材は悪くないのにどこに重点を置きたいのか中途半端で勿体ないような。国家的・政治的な面も人間的な面も掘り下げが浅すぎて「日本人にはわからないだろうけど」と繰り返す割にこちらに感じさせるものがない。話の展開に都合よく動きすぎる登場人物たちのどこにも感情移入が出来ず、潤に異様な肩入れをする「お人好し」で「いい人」なはずの主人公のリアに対する態度の酷いこと……それって作者の温度差そのものなんでしょうね。話の進行に直接的な関わりが無くなるとパタッと存在自体が消えて最後まで放置状態の人物が何人もいますし。作者なりの思い入れはわかりますが表現できていなければ意味がないかと。他のタイトルはもっと重い話だとか聞きますが私はもういいかな。

著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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