なぜノンフィクション作家はお化けが視えるのか (中公文庫 く 16-7)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 111
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122056671

感想・レビュー・書評

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  • 再読。相変わらず「霊感は無い」と言いつつも結構な体験されてますよね…とツッコミたいが…その時ハッキリと理解してない=霊感は無いという事なのか。
    前作よりも更に不思議な話が多く、ドッペルゲンガーやUFOらしきものや生霊、何なら生きた人の人怖(ストーカー案件)もある。水が染み出す中国娘の掛け軸(実は幽霊画)や購入前と後で顔の変わる人形、あまり好意を持っていなかった知人からのプレゼントが知らせる虫の知らせ…等、物にまつわる怪談が個人的には好み。

    怪談も濃いがそれに絡む人間関係や人生経験談も濃密になり…。
    怪談よりも個人的な思い出話で文章量が増えているな…と思うのと、相変わらず連載形式のゆえか本名か仮名なのか表記のないままフルネームをキッチリ出していたり、先に名前が出た人が後に出てくる別の話の時にはイニシャルに変わったり、元夫や恋人(になりかけた人)等いつの誰だったっけ…と困惑したり、読みにくさと実話怪談を求める身としては気になる点も多いが…悩んで星4に。

  • 題名に偽りあり。旧名の「日々是怪談」の方がいい。

    第一、この作品集、フィクションがだいぶ入っているのでは。本人は、霊感に鈍感だと、繰り返し言っているが、もし本当にそう思っているなら、それこそかなりおかしいと思う。

    次作も購入済みだが、何となく損した気分である。

  • 工藤美代子さんに勝手に親近感を持っていて、別にワタシが霊的なものを見れる訳じゃないしノンフィクションが好きな訳でもないんだけれども、この話は本当に面白くて好き。作者が信じていない体験談やからこそ、怖くて時々笑えるのかもと思う。

  • 前作もそうだけど、三島由紀夫がらみ(&もう一人の文豪)のエピソードがなるほどーという感じ。A山が気になります・・・。最後の岩井志麻子女子との対談を読むと、一番怖いのは生きている人間ってことか。

  • 幽霊だけでなく、ドッペンベルガー、UFO、生霊などの超常現象、そしてストーカーまで。旧題「日々是怪談」の方がぴったりする内容。

  • ■ 1336.
    <読破期間>
    2013/3/11~2013/3/30

  •  見える人には見えるし、見えない人には見えない。
     科学だなんだといっても実際見た人にはかなわない
     それが病気であれ、嘘であれ第三者がとやかく言えることではない。

  • 読むのが無くて手にしたけど。この三流新書並みのタイトルはどうか。編集者、著者のセンスを疑う。

    少しは何故視えるのか考察されるのかと思ったけど、全く無いぞ。披露されるのは古臭い怪談話だけ。
    確かに感じちゃう、視えちゃうライター、作家が多いらしいけど、何故、今、このタイミングでこのタイトルでの再刊なの?

    何か著者の「ノンフィクション」のノンの部分を疑いたくなっちゃう。

    何かにのめりこんで調べ上げる為にはどこか思い込んでいく精神が必要なのかも、と無理やり考えてみたけどね。

  • この人、癖があるけど、おもしろい。

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著者プロフィール

工藤美代子(くどう・みよこ)
昭和25(1950)年東京生まれ。ノンフィクション作家。旧チェコスロヴァキア・カレル大学を経て、同48年からカナダに移住し、バンクーバーのコロンビア・カレッジ卒業。『工藤写真館の昭和』で第13回講談社ノンフィクション賞受賞。そのほか『国母の気品 貞明皇后の生涯』『香淳皇后と激動の昭和』『美智子皇后の真実』『美智子さま その勁き声』など著書多数。

「2021年 『女性皇族の結婚とは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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