- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122057210
感想・レビュー・書評
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初期の作品を含めた6編を収録した短編集。
濃厚なラブシーンが出てくるものが結構あり、今読んでるのミステリーじゃなかったっけ?などと思ってしまった。
他にも、うわぁ……という状況の描写がされていたりで、あまり楽しく読める内容ではない。ちょっと変わった状況がお題になっているところは、いかにも西澤保彦らしいのだが。
「ぼくが彼女にしたこと」
憧れのお姉さんのストーカーと化した少年に持ちかけられた、交換殺人の行方は?
「迷い込んだ死神」
死に場所を求めて雪の中をさ迷う男。たどり着いた洋館の家族には何か曰くがありそうで…。
「未開封」
シリアルキラーの被害者とおぼしき男性が、アパートの部屋に溜め込んでいたものにまつわる謎。
「死に損」
乗車後わずか20分で、タクシー運転手が乗客の女性を殺害した理由とは?
「九のつく歳」
殺人事件の捜査の一環として面会を求めてきた刑事は、なぜか主人公のプロフィールを事細かに把握していた。
「動機、そして沈黙」
時効を迎える連続殺人事件を、警察官とその妻が考察する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
西澤保彦、ノンシリーズ短編集。
猟奇的だったり、アブノーマルな印象のある話を集めた作品集。
奇抜で特異な謎は、やっぱり著者にしか出来ないとは思う。一方で、やはり謎解きのプロセスが乏しい。意外で、かつロジカルな真相ではあるものの、探偵役がそれを掴むきっかけが弱い。
例えそれでも面白いと思ってしまう、例えば表題作や「九のつく歳」なんかを読むと、この作家はなかなかやめられない。
3 -
あまり好きじゃない方の西澤さん。
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全体的に、モヤモヤというか、腑に落ちるというか、あまりすっきりしない終わり方。
西澤さんらしい作品。
個人的には「迷い込んだ死神」がいいかな。
「未開封」は、一番よくわからなかった。モヤモヤ…。 -
アブノーマルな人間(若干エロ方向)が絡んでくる殺人事件の短編集。
サッと読めて、登場人物の考えをよく理解できずに終わる作品もあるが、短いながらも読み応えがある作品がある。 -
表題作他6作品の短編集。切り裂きジャックのような猟奇的事件が多く登場。エロスとフェティシズムと妄想。中でも「九のつく歳」のどんでん返しには驚いた。短編集ということもあり、全体としては可もなく不可もなく。しかし、西澤保彦氏らしい不気味で暗い雰囲気が良いと思う。
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ひさしぶりの西澤さん。西澤さんらしい話ばかりだけど、七回死んだ男とかのようなキレはないかなぁ。やはり神麻嗣子シリーズがいいな。
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「世の中いろんな変態がいるなぁ」と思わせる短編6作品。
「未開封」がさっぱり理解できなかったが,ほかは面白い。 -
2012/11/24 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。