牽制 - 警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫 と 25-28 警視庁失踪課・高城賢吾)

著者 :
  • 中央公論新社 (2012年12月20日発売)
3.40
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本棚登録 : 749
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122057296

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ8作目。なんで前作から2人同時に失踪させて片方あっさり死体で見つかるわけ?意味ある?しかも娘の死体が見つかって終わりってそんなあ。夢も希望もない!そろそろ高城の一人語りがうるさく感じるようになってきたな。

  • シリーズものの良さは、シリーズを通しての時間の進行からの、人間関係の変化や個人の成長だと思っている。

    さらには、シリーズ通しての謎などが盛り込まれると、なおのめり込むことができる。

    ※だから、永遠に●●歳な、ドラえもん的なシリーズものは、どうかと思ってみたり……。

    その点でも!この「失踪課」のシリーズが好きなんだよなぁ……。

    さて、本作。

    いよいよ動き出した“高城の事情”から目が離せなくなった。高校球児の捜索など、おまけのおまけ……。

    悲劇に直面してしまった主人公が、それをどう乗り越え、解決していくのか、次作を買うのが楽しみで仕方がない!!

    ★4つ、7ポイント半。
    2015.02.10.了。

  • 高城シリーズ第八弾。
    拳銃を持った巡査と、プロ野球ドラフト1位選手が相次いで、失踪する。
    選手を探すことがメインで、巡査の件は果たして必要だったのか?
    次作ではとうとう、失踪していた高城の娘の謎が明らかになる。

  • 失踪人捜査課・高城シリーズ。甲子園のヒーローがプロ入直前に失踪。同時に若い警察官も拳銃を持って失踪…
    ブックレビューの評価がかなり悪かったものの、面白くは読めました。ただし、面白く引っ張った伏線はまったくの無関係。関係があったら面白かったけど、あまりにも無関係で、ある意味リアリティがあるのかもしれません。その伏線が生きなかったお詫びなのか、異様なラストで終わります。白骨死体は綾菜だったのか…? 次作で完結かな?

  • 行方不明になった高校野球児を探すことになります。同時に主人公高城は行方不明になっている娘の捜索にも取り掛かり心情にも変化が現れてきます。同時に疾走課のメンバーも各自の持ち味を生かしながら職務を遂行するあたり、シリーズ物ならではです。ラストの場面がなんとも言えず、哀しさmaxです。

  • 交番勤務の21歳の警察官が拳銃を携帯したまま失踪する。
    法月が所属する警務課をはじめ、失踪課も高城を除くメンバーが行方不明の警察官の捜索に動き出す。
    一方高城は、プロ野球のドラフト会議で一位指名を受けた高校球児の失踪届が出されたことからその行方を追う。
    ふたつの失踪事件は真逆の解決をみる。
    警察官は自ら命を断ち、高校球児は自らの意志で戻って来る。
    事件は解決したものの、高城の心はすっきりとしない。
    雑とまでは言わないけれども、ずいぶんとご都合主義のような物語の展開で驚いた。
    未成年者、ましたメディアにも取り上げられるような有名高校生が手術をするのに両親の同意書がないのはどうなのだろうか。
    優秀な医師であれば余計に事の重大さはわかっているように思うのだけれど。
    何も知らされていない両親は、当然心配するだろう。
    失踪届を出すのも当たり前で、両親の動揺や心配、精神的なダメージを目の当たりにしても平然と無関係なフリをしていられるのは、いったい何故だろう。
    生徒にたいする責任はどこにいったのか。
    結局、どんなに言葉を飾っても自己保身が一番大切だったというようにしか感じられない。
    すべてのしわ寄せは生徒自身にいくことになるだろう。
    契約違反に問われても、練習に参加できないような事態が続いても、辛い思いをするのは生徒自身だ。

    高城ではないけれど、読み終わった後にすっきりとしない思いが残る。
    シリーズが続けば中には少し合わない物語も出てくるのは仕方のないことかもしれない。
    それでも、大好きで追いかけているシリーズなだけに残念な思いがした。

  • 失踪課、今回の事案は、プロ野球ドラフト一位指名の高校生スーパースターの失踪。
    家族にも、野球部にも、指名した球団にも告げず、突然行方をくらました。何があったのか、野球賭博事件も浮上し、その行方が気になるが、結果は・・・。
    いつもなら妄想として、捜査を助言すべく、失踪した娘の綾奈が、高城の前に出現するのだが、今回は無し。
    どうしたかと思っていたら、ラストの一行!
    続けて第9弾を読まないわけにはいかない。

  • このシリーズの他の本が本棚に入っていないということは
    この前の話を読んだのは3年以上前ということになる。
    …細かい部分を忘れてるわけだ(汗)。
    法月さんはたまに出てくるから気にならないけど
    読み始めは六条さんがいないことに若干の違和感。
    すぐに平気になったけど。

    高城さんの娘の綾奈ちゃんの件、ドラフト1位の高校球児の件、
    そして交番勤務の巡査の件がそれぞれ並行してて
    更に野球賭博と八百長疑惑、隠れて付き合ってた彼女と
    いろいろ詰め込み過ぎてたいへんなことになってた印象。
    例えば、最初に出てきた富津の案件と高校球児が絡むとか
    綾奈ちゃんの件と巡査の件が絡むとか
    もっといろいろ交錯するのかと思ってたんだけど。
    主軸はドラフト1位の花井くんの件だと思うのでそこはぶれてないものの
    他に張り巡らされた伏線が回収されないまま消えちゃったというか
    なんかいろいろ考えすぎて足元掬われた感じがした。

    花井くんの件に関しては、全力で膝カックン喰らったような
    思わず笑ってしまう脱力感が残る結末で
    結果的に誰も傷つかない形に落ち着きそうなのでよかったと思うんだけど
    最後の1行でまた奈落に突き落とされたような気がする。
    回収されなかった伏線はわざとなのか???
    そしてそろそろシリーズの完結も近いのかな、という予感がする。

    重ねて書くが最後の1行にはしてやられた。あれは反則だよー。
    続刊が来月くらいには出るらしいが、それまで待てない人も多いと思うぞ。
    …ぶっちゃけここにも待てない人がひとりいる(爆)。

  • 【警視庁失踪課シリーズ第8作目】
    いよいよ高城が娘の失踪と向き合うようになった。自家用車を用意し、身元不明の女性の遺体が出るたび、現場に確認しに行くようになる。
    そこで、拳銃を持った新米巡査の失踪とドラフト1位の高校球児の失踪がある。
    新米巡査は自殺として処理され、交通課に移動になっていた法月が対応する。高校球児は、意図的に失踪しているようであり、高城が元野球選手の醍醐と探す。
    高校球児は見つかるが、実は意図的失踪を知っていた高校野球の監督。
    高城が関わる失踪事件で、本人が見つかるケースはだいたい関係者が知っている秘密をあかさないことで、事件が長引く。
    高城同様、読んでいて腹立たしいが、秘密にしちゃう気持ちもわからなくもない。
    期待していた高城の娘の失踪に進展はなく、次作移行へ持ち越しか、と思っていたら、最後は意味深な終わり。もしや遺体で見つかった。。。のか。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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