自分の頭で考える (中公文庫)

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著者 : 外山滋比古
  • 中央公論新社 (2013年2月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122057586

自分の頭で考える (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 余計な知識を遠ざけ自ら考えるという独創を貫く。文学論、エスカレーター人生、手紙のたしなみ、スポーツ論、カバーする範囲は幅広く独特の視点から論旨がまことに興味深い。忘却論に心惹かれた。時間がくれば一服。気分も晴れ晴れさせないと大きなミスにつながるからだ。加えて一息入れて気分一新すれば効率のよい仕事ができる。休むのも仕事のうち。忘れる時間、一服の時間は勉強の効率も高める。忘却は力であり飛躍のステップ台。休んでばかりの自分に明るい希望の灯をともしてくれた。

  • だいぶ読むのに時間をかけた(しかも別にしっかり咀嚼したわけではなくたんにダラダラしただけ)ので、ここがこう、という感想がないが、エッセイらしく個人の考えを書いている本である。
    タイトルにひかれて購入したんだと思う。ショーペンハウアーの「読書について」と同じく、ただ本を読むのではそれはむしろよくなくて、知的メタボになりがち。考える、書く、そして最後に読むがよい、というのは自分への戒めにもなった。

  • エッセイのような。
    科学的な根拠はとりあえず一切排除して、外山先生が日頃考えたり思い浮かんだことなどがつらつらと書かれている。
    個人的にはあまり得るものがなかった。

    ただ時々はっとするような言葉が散りばめられているので、読み終わるまでドッグイヤーを折る手が止まらなかった。

  • 43めいめい自分の一番関心のあることを、相手構わずに喋る。聞いていてわかることも多いのですが、わかるところは大変新鮮で、自分のしていることにも影響しそうに思って心を踊らせます。一番良いのはお互いの選考の分野が異なる。聞いているのは素人ですなら遠慮する必要はありません。存分に話していると、それまで考えも及ばなかったことが、行き掛けの駄賃のように飛び出して、本人がいちはんびっくりする。

    44聞いてくれているのは同士です。命名の道を歩いて努力しています。お互いに尊敬しているが、しかし、各人の専門についてはほとんど無知です。まさに取りなき里のコウモリの気安さから、思考の羽を存分に伸ばすことができます。生まれて初めて知的興奮を知ることができました。

    47 どうしようもなく不自由で拘束された時間において、頭は最もよく働くのでしょう。

    50 井戸端会議。なんの遠慮もいらず、思っていることを存分に吐き出す。なんの役にも立たないが、とにかく楽しく、おもしろく、やめられない。おかみさんたちは「腹ふくるるわざ」をおしゃべりで吹き飛ばしてしまいますから、気分爽快、1人思い悩むこともありません。井戸端会議はいわば、社会教育の場といってもいいでしょう。

    75 手紙の味を覚えたのは中学一年生の時です。

    113 ある言葉では言いにくいことが、別の言葉では難なく言えることがあります。言葉それぞれ違った仕組みがあります。完全に翻訳することはできません。

    英語を話すときには、金銭のことを言うのになんの抵抗も感じません。
    言葉によって言えることと言えないことが違うと言うのが面白い。言語にも個性があるのでしょう。

    115 いくらか外国語の考え方で問題を解くのかもしれない。語学は想像的だと思う。
    はっきりしたことはもちろんわかりませんが、外国語を理解する過程で新しい見方を発見するのでしょうか。その感覚で文章を書くと自ずから自由で新しい創造になるのではなきかと思われます。
    外国語だけではなく経済学を学んだ人が小説を書いて成功することもある。やはり、違う言葉を学んだその教養が創造性に結びつくのでしょう。

    127 辞書を引け派をからぬ言葉の意味がわかるように考えるのは初心者です。重要な語なら、辞書はいくつものことなった意味を並べていますが、そのうちのどれが当面求められているものか、洗濯するのに理解力が必要です。

    136わかりやすい文章は水っぽくて、おもしろさに欠けるうらみがある。平明な文章は創造力を掻き立てない。
    ノンフィクションやニュースストーリーは、いわば読者に「のぞき」「立ち聞き」をさせるようなもの。つまらぬものでも、読むものは創造力を働かせてわかろうとする。そのプロセスで興味を満足させ、面白かった、ということになる。出版業の発達と半読者の激増によって、通俗的な読み物が増えてきました。本を読むことが必ずしも知性を高めたり、思考力を伸ばしたりすることに結びつかないのは半読者層の存在のためです。

  • 読書・学習関係のエッセイで特記すべき事項はない。味読すれば何らかのヒントはあるのかもしれないが、本書に拘泥する必然性は感じなかった。さらさらと読めるので、読書好き、あるいは背伸びしたい中学生が読破すればよいのでは。著者は「思考の整理学」著者で、御茶ノ水女子大学名誉教授。

  • 自分の耳で聴く
    自分の目で見る
    自分の足で歩く
    自分の手で触る
    そして
    当たり前のことですが
    自分の頭で考える

    これら
    当たり前のことに
    今一度 思い至りましょう
    ということが
    綴られているのだと
    思いました

  • 先に読んだ「エスカレーター人間」とほぼ内容は同じです。

  • いろいろ自分にとっては、有意義な内容が多かった。
    折をみては、再読したい。

  • 文章を書くことは読書に比べたらずっと積極的な活動で半分眠りかけてものを書くというのは考えられません。しかし、モノを書くのは一人の仕事ですから、見ている人がなくて気が楽。それに書く人は時間を味方にできる。
    知ることは本を読んでできます、考えることもできないわけではありませんが、やはり読んでいる間はあまり考えることはできません。考えるのが面倒だから。

  • とやま 散歩 オリンピック 中国人

  • 知識の多い人は知識で考えることを補うが頭でっかち。考えることが得意な人は少々知識が足りない。私たちは忘れないことを学校で習うが、本当に大事なのは自分で考えること。そうすることによって、今まで当たり前だったことが、違う輝きを持っているように見えてくる。

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自分の頭で考える (中公文庫)の作品紹介

どうしてあの人の発想は独創的なんだろう?そう思ったことはありませんか。過去の前例が役に立たなくなった時代に、知識ばかり詰め込んでいては、むしろマイナス。必要なのは、強くてしなやかな"本物の思考力"です。「忘却は『力』である」「スポーツと頭脳」「なぜ外国語か」「歴史を疑ってみる」など、人生が豊かになるヒントが満載のエッセイ。

自分の頭で考える (中公文庫)はこんな本です

自分の頭で考える (中公文庫)の単行本

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