闇夜 - 警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫)

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著者 : 堂場瞬一
  • 中央公論新社 (2013年3月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122057661

闇夜 - 警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 前作の「牽制」で描かれた警察官の失踪事件。
    自殺の理由も謎のままで、遺書も謎めいた短い文のみだった。
    えらく中途半端な描き方で、「牽制」のストーリー展開に必要だったのか?という疑問さえあった。
    まさかこの「闇夜」にエピソードが繋がってくるとは!
    思いもよらない展開に驚き、堂場さんの伏線の巧妙さに感心した。
    綾奈と同じ年代の少女が犠牲者となったことで、高城の中にも犯人に対する強い気持ちが生まれる。
    先へ進むための原動力に悲劇的な事件がなってしまったのは哀しいけれど、高城にとってはまた一歩前に進むことが出来たのではないだろうか。
    それにしても、田口の持っている「運」は何だろう。
    ここぞというときに当りくじを引いてくるような、持ってうまれたものかもしれないけれど・・・。
    失踪課の戦力としては普段はあまり使えない田口だけれど、その分「運」を使って貢献している?と考えると何だか面白い。

    捜査本部で捜査員たちを前に話す高城の姿は、切なくて胸が熱くなった。
    犯人を捕まえたい!
    もう犠牲者は出したくない!
    その場にいた捜査官は、きっと全員が同じ思いをより強くしたことだろう。
    被害にあった我が子は守りたい。
    もうこれ以上傷つけたくはない。
    そんな親の気持ちと、犯人を捕まえたいという警察側の気持ち。
    どちらも正しくて、だからどちらも譲ることが出来ない。
    犯罪被害者家族の辛さは、その立場にならなければきっと誰にも理解できない。
    高城をや同じ被害者家族だからこそ通じる何かが、被害にあった少女たちの両親の心を動かせたのだと思う。

    綾奈の命を奪った犯人は誰なのか。
    いよいよ事件の核心に迫る次作の「献心」。
    楽しみにしている。

  • 読み進めるほどに、今後の展開が気になる失踪課シリーズ。
    失踪課の仕事に徐々にやりがいを見出していたが、娘綾奈と悲劇の再会をし、再び酒浸りの生活に戻った高城。
    そんな高城を、仕事に駆り出して立ち直らせようと画策する失踪課の面々。
    そして今度は、愛美に悲劇が襲いかかる。もう、彼女とは相棒を組めないのか、そんな危惧をいだきながらも、娘が遭遇したのと同じような事件の捜査に、高城はまい進する。
    この事件が解決したら、いよいよ綾奈の事件と向き合う覚悟を強いられる高城。
    このシリーズも、最終話へ・・・

  • 娘をもつ身には、辛い事件が題材となった。
    このシリーズは、メインテーマからして“そう”ではあるけれど(笑)。

    無慈悲なまでに唐突に訪れた、ヒロインの悲劇には心が痛むところだが……

    “高城の事情”が、さらに一歩踏み込まれた点、次作(次が最終?)への期待値が急上昇。

    堂場瞬一に外れなし、無事更新♪

    ★4つ、8ポイント。
    2015.03.29.古。

  • 女児に対する暴行、殺人。
    現実はもちろん、たとえフィクションであっても怒りを感じますし、
    読むのもいやになります。
    高城も娘の事件のことがあるので、相当感情が入った捜査をするのです
    が、その熱がまったく伝わってこないのです。
    事件に関する嫌悪も起こらない。
    娘綾奈のことがあって、この事件というできすぎ感がそうさせるのだと
    思います。高城の捜査が見当違いの方へいっているのも、結果が出る前
    に違うということが分かってしまう。
    犯人の設定もひどい。そこからもってくるか? と納得がいきませんでした。うまく引っかけられたのなら、やられたと思うのですが、以前語って
    放ったらかしになってたところ。こういうのは伏線とは言わないでしょう。
    綾奈の事件に高城がどう向き合うのか、一体何があったのか。
    それだけが知りたくて読んでいます。

  • 高城賢吾シリーズも第9弾まで来たか(しみじみ)。
    そういえばタイトルを『やみよ』と読んでたよ。『あんや』だったのね。

    綾奈ちゃんの件はいきなり結果が出ていて驚いた。
    『牽制』のラスト1行を正確に読み取れなかったのが今となっては悔しい。
    シリーズ開始の頃のやさぐれ状態に戻っちゃった高城さんの尻を叩いて檄を飛ばす
    明神さんにもまた岐路が訪れるという辺り
    終わりが見えてきた感じがして何となく寂しくなる。

    今回の犯人はこれまでの失踪課シリーズには類を見ない残虐さ。
    しかも無自覚というか暖簾に腕押しというか、見ててイライラするような奴だった。
    この犯人が『牽制』で投げっ放しだった伏線のひとつに繋がってくる。
    前作の尻尾を引き摺る展開なのは、失踪課シリーズにしては珍しいかも。

    最後にして最大の仕事を残して今回の話は終わる。
    高城さんや明神さん、失踪課の未来はどうなるのか。
    果たして犯人は捕まるのか。
    気になる。
    今回の事件の捜査過程で寺井が絡んでたことが浮かんできたことで
    綾奈ちゃんをあんな目に遭わせたのは寺井なんじゃ、
    とちらっと思ったりもしたけど、まぁそんなわけないわな。

    話の途中で大友鉄が(電話でだけど)登場して若干小躍り(笑)。
    たまにこういうクロスオーバーがあるから堂場作品はやめられない。

  • 怒濤の展開になって一気にラストへと繋がる胸が熱くなる力作。さあ、どうなる?

  • 警視庁失踪課・高城賢吾シリーズ第9作。

    再び酒浸りになった高城警部だが、7才の女の子が行方不明になったことを知って、執念の捜索を開始する。

    まわりとの軋轢をものともせず犯人を追いつめていく高城。そんな彼を理解する失踪課メンバーのさりげない優しさが随所に光る。前作の動機不明の事件が関わってきたのにはびっくり。

  • 行方不明の娘を持つ失踪課刑事、高城賢吾。
    最悪の結果に終わったが新展開。
    酒に逃げるのはわかる。逃げ切れないのもわかる。
    ただ、娘の事件解決へ踏み出したわけではない。まだもう少しかかるのだろう。

  • 高城賢吾シリーズ第9弾
    新たな1歩へ。
    面白かった。

  • 2015.09.27.読了

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闇夜 - 警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫)の作品紹介

娘・綾奈と悲劇の再会からふたたび酒浸りの生活に戻り、無断欠勤を続けていた高城。失踪した七歳の少女の捜索に引きずり出されるが、少女は絞殺体で見つかり、事件の担当は失踪課から捜査一課に移ってしまう。娘を失った両親に自身を重ねた高城は犯人を捜し出すことを誓い、わずかな証言を元に執念の捜査を続けるが…。

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