日本文学史 - 古代・中世篇三 (中公文庫)

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制作 : 土屋 政雄 
  • 中央公論新社 (2013年5月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122057975

日本文学史 - 古代・中世篇三 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 六条御息所や弘徽殿女御に対しても愛情を持って読み解いています。「源氏物語」は同時代人に敬意を持って受け入れられて以降、一度もその評価が揺らいだことはない。現代においても色褪せないのは、紫式部が、物語の中の出来事より、出来事が登場人物の心に与える作用を描いたこと、多彩な人物を描き分け、その心が経年で変化する様を描いたことにあります。日本文学の独立峰ですね。ドナルド・キーンの指摘は非凡で、洞察力に富んでいます。

  • 枕草子や源氏物語といった王朝文学から平安末期の説話文学について。
    特に源氏物語は一章割かれているだけでなく、源氏物語が生まれるに至った前史や以後の物語作品への影響までが解説されていて、好きな方には面白く読めるんじゃないでしょうか。
    匂宮が野蛮、許しがたいと評されていたのが気分よかったですね。
    自分は説話文学に興味があるので、最終章がよかったです。
    それぞれの文体や評が分かりやすく、購入ガイドになりました。

  • いよいよ古代・中世篇のクライマックスともいえる「枕草子」と「源氏物語」が登場です。それにしても、1000年前が女性の才能をこれほど花開かせる社会だった、というのは、日本は女系社会だった、という証左でしょうか。

    おもしろかったのは、「説話文学」の章で述べられている日本的ヒーロー論。河合隼雄氏の浦島太郎論“このヒーローは英雄的な戦いで女性を獲得するのではなく、むしろ女性によって捕らえられる”を引用し、日本的ヒーローは受動的で、西洋人にとっては不完全と思われる、と述べています。これも、日本が女系社会だったということと関連していそう。

    西洋の視点からみた日本文学史っていうのも、この本の面白さの一つです。

  • 随筆『枕草子』、『伊勢物語』など歌物語の発生、『宇津保物語』『落窪物語』などの諸物語から傑作『源氏物語』が生まれるにいたるまでなどを概観している。

    シリーズでこの巻が初読だったが思ったより肩肘張ってないので驚いた。
    成立、おおまかな内容、特徴、他作品への影響などを簡潔にまとめている。
    現代の感覚で「支離滅裂」「退屈」「下手」などと厳しい論評もさらりと入っていて笑える。
    でも値段が高い。

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