- Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122058002
作品紹介・あらすじ
中国・台湾が領有権を主張する「尖閣諸島」。衆議院の解散総選挙を伴う政権交代のタイミングで、ついに中国が実力行使に踏み切った。そのとき内閣は、外務省は、自衛隊は…?政治的影響を睨みながら展開される水面下での熾烈な駆け引きと軍事作戦の行方を、迫真の筆致で描く。
感想・レビュー・書評
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ディテールに凝っているところもあるが、観点が一面的なミリオタ小説。
例えば一貫した外務省敵視、石破氏がモデルの、迫撃砲の射程に関して陸上幕僚副長に指摘することをさも軍事に精通したかつてない英明な指導者であるように描くところなど。はいはい、という感じ。
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悲しいけれどもありそうな結末。
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米国の同意も黙認も抜きに尖閣を(政治的、外交的に)防衛出来ないというシミュレーション(かな?)というか、そこまでわかってたら、制限が大きいのに『待ち構える』よりも、わかっている。備えていることが伝わるようにしろとw(まあ、あえて巧緻に動いて大局的に裏目に出るのは日本人の組織らしいがw)しかし、石破総理カワイソス。そして、坂本外交防衛院長/後防衛相のモデルは北澤参院議員なのかな?
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現代の世相も踏まえたポリティカル・サスペンス小説。
日本の政権交代による政治の空白期間をターゲットに、中国海軍が尖閣諸島への上陸と実効支配を狙うというストーリー。
事前にその兆候を掴んだ日本当局の事前準備や法的解釈論議、海上保安庁などの対応が前半の山場で、盛り上がります。
その他の小説や国際関係の書籍を読んでいると、素人ながら首を傾げるところもありますが、軍事と外交、経済は大きく関係をしていることを実感させられる内容です。
なお、本のタイトルが結論であるため、残りのページ数を見ながら、どのように結論に導かれるかを予想する読み方になりました。
タイトルを変えた方が良かったかも。 -
本書はフィクションでありながら著者が紡ぎだしたストーリーにより現政体いや平和ボケした日本に対する警告の書となっている。それくらい真実味に溢れた日本の近未来の姿を活写しており、著者が浮き彫りにした日中、日米の関係性は、我々日本人が思い描く日本の国際ポジションとの落差に驚愕することになる。ストーリーの中で用意された中国の繰り出す軍事オプションの前に現法制下の中で恐らく最善の対応をしたとしても「尖閣喪失」が結論となることは軍事や海上警備に素人の読者がみても明らかであることを白日のもとに晒されてしまった。この結論を踏まえ、どのように変革を行っていくか、中国経済が失速しているうちに行動しないと残された時間はあまりに少ない。スプラトリー諸島には、すでに3000メートル級の滑走路が出来、軍事運用が間もなく始まる。力でねじ伏せることを苦にしない中国政府への対抗策は机上や外交だけでは難しい。本書の指摘するように頼みの日米安全保障条約も機能しないとなると国体として早急に大転換を計らなければ、やがて中国に隷属させられてしまう。
2016年現在、トランプ氏が大統領になれば日米安全保障条約は機能不全が予想され、隣国の 北朝鮮は核保有国を宣言した。大国化しなお、大国故の欲を隠そうともしない中国の前に東アジアのみならず東南アジアも困難な状況に直面しており、日本も戦後70年の大転換をする時期のように思えてならない。そんなことを考えさせる一冊である。 -
130807
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最後が残念である。小説 中くらい日本優位であってほしいものだ。
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うーーーん、旬な時事ネタな題材ですかね。。
解散総選挙を控え、政権交代が目前の日本に危機が。。
中国が尖閣諸島 魚釣島をに上陸、占拠するとの情報を掴み、
新政権がどう防衛するのか、、戦闘力では単独でも日本が圧倒的に有利と自他共に認識されるが。。
日米安保、米中経済、国連常任理事と、実際に起こりえる問題か、起こりえたらどうなるのか?
著書では非常に気分が暗くなる後味の悪さが残る。。 -
衝撃なのは竹島が完全に韓国領土として捉えられていることだ。彼の国の軍事施設がすでに建設されているのだから、当たり前か。民主党の韓国に対する凄いプレゼントだ。3兆円の為替スワップといい、民主党の大盤振る舞い極めり。
微に入り細に入り臨場感を持って尖閣諸島での日本と中国のせめぎ合いを描いている。政治家は太平洋戦争のトラウマで弱腰になっている。そこが中国や韓国に付け入る隙を与えてるのだ。