松前の花(上) - 土方歳三 蝦夷血風録 (中公文庫 と 26-22)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122058088

作品紹介・あらすじ

元新選組副長・土方歳三らの活躍により箱館を掌握した旧幕府軍は、蝦夷政府を立ち上げる。その中には、家臣に殺された父の仇討ちに燃える娘の姿があった。一方、和菓子職人・小野屋藤吉は、蝦夷政府から戦の携行食として、食べたこともないパン作りを依頼されるのだが-。知られざる箱館戦争を描くシリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 榎本武揚をTopとし土方歳三、大島圭介、人見勝太郎、伊庭八郎らが函館に旧幕府メンバーと流れて松前藩を破り新政府を樹立する。松前藩で重職を父に持つ蘭子姫が佐幕派に裏切られ殺された父の仇討ちを誓う。

  • 201402/感想は下巻にまとめて。

  • 和菓子職人の藤吉は、旧幕府軍からパン作りを依頼されるのだが、推薦したのは出入りの旧重臣の娘で父の仇討ちのため軍にいた蘭子だった。やっぱり土方先生の出番は少ないですが、土方らしくて光ります。メインはパン造りに四苦八苦する藤吉になります。旧幕府軍とは後のことを考え距離を置きたい庶民の姿が鍵ですね。最初は嫌々ながら職人らしい気質でのめり込んでいく藤吉とパンの秘密の探るミステリーが読みどころですが、もう少し話を膨らませても良かったかな。もう一つのキーパーソン 蘭子もあまり出番が無く影が薄いのが気になる。

  • 前作と同じく、相変わらず、主人公である筈の土方は脇に回る話であり、本作の主人公は、一見、松前の花ということで男装の女の復讐劇であるかのようでありながら、実はパン職人である。

  • 2013 8/22読了。札幌の紀伊國屋書店で購入。
    上下一気読み。感想は下巻にまとめて。

  • 富樫さん版 土方歳三三部作の第二弾、の前篇です。

    しかし、土方はほとんど出てこず、パン職人一代記とでも
    いいたくなるような感じでした。
    時間軸が前作「ガルトネル」と同じこともあって、やっと土方が
    出てきても、その場面は

    ”焼き回し?”

    と、勘違いしてしまうところもあります。


    ですが、まだ前篇。

    富樫さんの小説は、読み飽きることはないので、
    後編も楽しく読みます。

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著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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