- Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122058194
作品紹介・あらすじ
構内に掘られた穴から見つかった化学式の暗号、教授の髪の毛が突然燃える人体発火、ホメオパシーでの画期的な癌治療、更にはクロロホルムを使った暴行など、大学で日々起こる不可思議な事件。この解決に一役かったのは、大学随一の秀才にして、化学オタク(?)沖野春彦准教授-通称Mr.キュリー。彼が解き明かす事件の真相とは…!?
感想・レビュー・書評
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化学と言いながらも、難しくなくて読みやすい。
著者が大手製薬会社の研究員なのね。なるほど納得。
舞台は四宮大学。
流れ的には、大学のどこかで事件?が起きていて
庶務課(何でも屋)に相談事が持ち込まれ、新人で
好奇心旺盛な七瀬舞衣がモラル向上委員会のメンバーである
理学部化学科のミスターこと沖野春彦准教授を
巻き込んで事件を解決するというお話。
初回は全5話です。シリーズを追ってみましょ♪ -
大学随一の秀才である准教授、沖野春彦、通称Mr.キュリー。人体発火、ホメオパシーでの癌治療、クロロホルム暴行、学内で巻き起こる様々な事件を解き明かす。
とまぁ、そんな内容なわけですが、とてもライトな作品でした。もっと、ケミカルなトリックが繰り広げられるかと期待したが、トリックが何とも...
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重厚なミステリーではないが、身近にも起こり得そうな(?)問題を、化学の知識を活用して解決するお話。
化学探偵という割には、思ったより化学知識は出てこない気もするけれど、短編で読みやすいし、作品通して終始ほのぼのした雰囲気なので、箸休めにちょうどいい。
2巻は、また長編を読んで疲れた頃に読もうと思う。 -
かなり化学から遠ざかっているケースもある。まあ、面白い造形で肩が凝らないのがいい。
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大学の准教授と庶務員が化学の力で様々な事件を解決する話。
短編集になっていたので読みやすかった。
化学に関連したミステリーを読んだことがなかったので、面白いなと思った。 -
短編になっていて読みやすくてナイス。中でも同棲の話が良かった。シリーズになっているようなので、今後の2人の関係が楽しみです。まだ、最終話読んでないけどね。
最終話読んだ。なかなかほのぼのしていて良い結末。面白い。 -
読書録「科学探偵Mr.キュリー」4
著者 喜多喜久
出版 中央公論新社
p90より引用
“「菓子として売っているならともかく、治
療効果を謳っている以上は、詐欺と断ぜざる
を得ない。効くわけがないんだからな。ただ、
信奉者は世界中に存在する。日本より、欧米
の方が人気が高い。向こうでは信じる人間が
あまりに多すぎて、ホメオパシーを排除でき
ないところまで来ているらしい」”
目次より抜粋引用
“化学探偵と埋蔵金の暗号
化学探偵と奇跡の治療法
化学探偵と人体発火の秘密
化学探偵と悩める恋人たち
化学探偵と冤罪の顛末”
優秀な科学者と大学職員を主人公とした、
短編連作ミステリ。
学会での発表を間近にひかえ、その準備に手を焼く男子学生。追加実験の結果は芳しくなく、徒労を愚痴りながら外に出ると…。
(化学探偵と埋蔵金の暗号より)
上記の引用は、ホメオパシーについての主
人公の一人の台詞。
人にとって都合が良いばかり、良すぎること
については、疑ってかかる慎重さを忘れない
ようにしたいものです。
人の死なない、穏やかなミステリ。短編連
作で読みやすく、化学とミステリトリックの
かみ合わせも面白く描かれています。漫画家
されても面白い作品になるように思われます。
と思っていたら、とっくに漫画家されている
ようですね。
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四宮大学理学部化学科の准教授である沖野春彦と四宮大学庶務課に勤める職員である七瀬舞衣が大学内で起こる事件を化学的に解決していく物語。
それぞれの話が短編として書かれており、
・化学探偵と埋蔵金の暗号
・化学探偵と奇跡の治療法
・化学探偵と人体発火の秘密
・化学探偵と悩める恋人たち
・化学探偵と冤罪の顛末
の5話が収録されています。
沖野が独特なキャラクターで、七瀬との関わりが面白い。
事件の内容が化学的であるが、文理問わず読みやすい本であると思います。
シリーズものであるので、続きが気になります。