皇国の守護者3 - 灰になっても (中公文庫 さ 60-3)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 200
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122058705

作品紹介・あらすじ

北領での武勲で少佐に昇進した新城は、皇主に奏上する栄誉と引き替えに、近衛とは名ばかりの弱兵部隊へ転属となった。練兵の間もなく帝国軍の龍洲上陸作戦が発動。湾を埋め尽くす大陸上部隊を、興廃を賭して皇国軍主力が迎え撃つ。訓練不足の近衛鉄虎兵を率い、新城は波打ち際の最前線に血路を拓くが!?書き下ろし短篇「織業倫理」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • <帝国>の<皇国>侵攻が本格化します。北領を占領した<帝国>が上陸作戦をすすめるなか、近衛の大隊長・少佐となった新城もまた戦場に駆り出されます。
    面倒な政治に巻き込まれることを嫌いながら、その渦中に放り込まれた新城の奮闘が続きます。
    彼の作戦は軍隊の常識とはかけなはれているものであるものの、なるほど理論的な面もあり、「周囲の莫迦ども」がいなければ大戦果を挙げることができるものばかりです。
    うまく行くはずだった作戦が、自分の努力ではどうしようもないことによって破綻してゆく、そして「敗軍の将」となってゆく姿を見るに、それが新城の「運命」であるようにも思えますし、しかしその運命に可能な限り抵抗して部下たちを一人でも多く生かそうとする新城の姿は、「英雄」のように見えます。
    部下たちや読者が新城に心酔するのも、彼の(計算された)指揮官としてのカリスマにあるのだと思います。

  • 面白かったー。千早がかわいい。出てくる人物が皆、ひとくせもふたくせもあってキャラがたっている。
    次の巻も楽しみです。

  • シーリーズ9巻まで楽しく読めた。
    4巻位までが一番好き。

  • ここら辺から面白くなってきたような感じがします。

    外の敵はもちろん、国の中にも敵はいる。憎たらしいのは、外の敵より中の敵かも?

    自分の隊を持った新城。今までの軍隊とはちょっと違う訓練をし、短期間で完成とまではいかないけど、何とか仕上げてきた感じです。

    どんな活躍をしていくのか楽しみです。

  • 小説

  • いきなり大変なことになってて笑いました。笑い事じゃないけど。新城はただ戦争していれば良い訳じゃないんだなあと思ってまたワクワクしつつ。
    別のところで狙撃手キャラに敏感になったので、書き下ろし短編も刺さる。

  • ええ、書き下ろし短編目当てに買いましたとも・・・
    そして再び未読作品が無くなった。ところで、短編の『職業倫理』なんですけど、あえてその単語を使ってきますか、この野郎!!(長編書け

  • 読了日:2018/02/12

  • 敵は手ごわく、一筋ならではいかない。
    だけど、本当の敵は、味方のうちにいる。
    自らの保身にばかり目を向けて、人の足を引っ張ることばかり考えている味方こそが本当の敵。

  • 面白くなってきたああああ。

    佐藤氏の、戦術戦略アレやコレやの知識とテクニックが冴えに冴えております。
    時代も世界も関係ないっすね。
    すげ。

    登場人物みなさんのセリフも、いちいちコジャレててなんともニクい。

    んで、次作はまただいぶ先なのですね・・・。
    待ちますよー!

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著者プロフィール

佐藤大輔
1964年4月、石川県生まれ。ゲームデザイナーを経て作家となる。戦略シミュレーション小説に独自の世界を切り開き、ミリタリーSFなどでも活躍。著書に『征途』、「レッドサンブラッククロス」シリーズ、「皇国の守護者」シリーズ、「地球連邦の興亡」シリーズ、「エルフと戦車と僕の毎日」シリーズ、『帝国宇宙軍』など多数、コミック原作に「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」ほかがある。2017年3月、死去。

「2023年 『凶鳥〈フッケバイン〉/黙示の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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