信玄の軍配者(下) (中公文庫 と 26-29)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122059030

作品紹介・あらすじ

武田晴信に軍配者として召し抱えられた山本勘助は、ついに戦国の表舞台に立った。鮮やかな戦略で次々と武田軍を勝利へ導き、晴信以下、重臣たちの信頼を勝ち取っていく。同時に、常勝軍団へとのし上がる武田軍。だが、家中には傲りが生じ始め、ついに武田家最大の危機を招くこととなる。戦の天才・山本勘助は、この窮地をどう切り抜けるのか!

感想・レビュー・書評

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  • 著者の独自解釈シリーズの第2弾。前著『早雲の軍配者』より少々トーンダウンはあるものの、様々なエッセンスを盛り込んだ楽しく読める時代小説。『謙信の軍配者』への布石感、圧がすごい...。川中島の戦いまで描かないことが完全に次作ありきで少々辟易...。でも読みますよ!

  • 長い放浪の末に、仕官が認められた武田家の躍進に貢献します。立案した戦略が当たり、軍配者としての地位が確立されます。人格的にも成長し、良き伴侶にも恵まれます。

  • 下巻で勘助の軍配者としての活躍を堪能する事が出来た。

    信玄は謙信との戦いのイメージが強く、甲府の周りを領土とするのにそれなりの苦労と時間がかかっていたと知った。
    風林火山で知られる武田軍団にも常勝による緩みがあり、それによる危機を乗り越えて強大になっていたのだとも分かった。知るほどに面白みが増す。

  • 軍配者シリーズ第2弾 そうだった信玄の軍師は確かに身体に障害みたいのがあった記憶はうっすらとあった。これもなかなか良かった。しかし早雲の軍配者に比べるとやはりインパクトは下がっていくのは仕方ないか。

  • ずっと虐げられてくる人生だった勘助が諦めずに行動し、自分の人生を広げていくお話は胸熱でした

  • 謙信の軍配者に続く。

  • 早雲の軍配者の続き、山本勘助の話。有名な人物だが実在したかは疑わしいところもあるとこのと。でもそんな山本勘助のイメージを膨らませ、信玄を知るにも楽しい一冊。他の信玄本も読んでみたくなった。足利学校等で軍事としての勉強をしたのにも関わらず、良い主に付けず、駿府でくすぶっていた勘助、風魔小太郎の助けもあり、信玄に仕えることとなり、軍事としての力を発揮する。
    顔が醜いことや不遇な過去が有った分力を発揮して自分の生きる場所を見つけられた喜びが大きく、心振るえる。楽しい一冊。

  •  武田晴信の軍配者、山本勘助として召し抱えられた四郎左は自らの戦略で戦での勝ちを進めていった。
     山内上杉家を小田井原で快勝した戦では、捕らえた敵方の中に曽我冬之助がいた。
     かつての足利学校の友は別れてのち、扇谷上杉家の軍配者として采配を振るったが、やがて重用されなくなって以降は軍配者として死んでいた。
     四郎左は、そんな冬之助を逃して越後へ向かうように助言する。

     武田家が常勝軍団となってからは家中に驕りが蔓延していた。
     信濃領の北、坂城を本拠とする村上氏が信濃守護の小笠原氏と結託する動きが見えた。
     晴信は軍勢を佐久口から北信濃へと向ける。
     これが武田家第一の大敗、上田原の戦いへつながる。

     謙信の軍配者に続く。

  • 山本勘助の雑草魂を自分に置き換えることで、簡単に感情移入のスイッチが入り、「できる男」の気分で軽快に読み進められる。これは心地よい。そして最後には虎胤のピュアさにやられる。このシリーズ面白い!

  • 面白かった!
    あっという間に読了。

    次々と鮮やかな戦略を
    生み出す勘助に感動。
    そして、それを受け入れる武田信玄や
    脇を固める猛将達の清々しさに
    後味すっきり感満載だった。

    北条の軍配者になった風魔小太郎や
    次に出てくる(はず)
    上杉謙信の軍配者の冬太郎との友情は
    物語とは言え読んでいて心が熱くなった。

    懸命に考えて
    命がけで前に進む。
    毎日ボケッと過ごしていたら勿体ない!
    と思わせてくれた。

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著者プロフィール

1961年北海道生まれ。98年に『修羅の跫』で第4回歴史群像大賞を受賞しデビュー。以降、時代小説や警察小説を中心に活躍。本書はドラマ化もされた「生活安全課0係」シリーズの主人公・小早川冬彦が、警視庁本庁から日本各地へ活躍の場を広げていくシリーズ第2弾。著書に「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」「スカーフェイス」「警視庁SM班」などのシリーズ他多数。

「2023年 『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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