皇国の守護者4 - 壙穴の城塞 (中公文庫 さ 60-4)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 178
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122059054

作品紹介・あらすじ

北領を制圧したユーリア殿下率いる帝国軍は龍口湾上陸を果たし、皇国本土への侵攻を開始する。これに抗すべく皇国軍は、陸軍剣虎兵少佐・新城直衛を未完の要塞"六芒郭"の臨時防御司令に任命。大地を覆う帝国東方鎮定軍二十七万に篭城戦を挑む新城支隊九千の闘いは!?戦姫と戦鬼の激突、ついに決着!!書き下ろし短篇「新城支隊」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 奇襲、野戦の指揮官として頭角を現してきた新城でしたが、彼を快く思わない五将家・守原により、殿軍さらには撤退途中の要塞司令官と籠城防衛を命じられます。

    またしても圧倒的に不利な状況の中でわずかな勝機を見いだしますが、彼我の物量の差は明白です。

    2日間の攻防戦では双方に甚大な被害が出ます。
    振り返ってみれば、先の大戦でも多くの将兵が命を落としましたが、戦場での特異な精神状態についても、想像することができるのがこの作品の特徴ではないでしょうか。もちろん、戦争は避けるべき「絶対悪」ですが、そこに(否応なしに)巻き込まれてしまった以上は、そのシステムに飲まれて動いた方が「苦しみが少ない」というのもまた事実なのかもしれません。

    そういったことをふと考えると、戦争を、その汚い面を隠さずに描く本作品にはある種の居心地の悪さを感じますが、新城がそのもてる知識や才能を全て利用して活路を見いだそうと奮闘する姿はやはり「英雄」として語り継がれるに足ると思いますし、戦記ロマン小説として魅力あふれるシリーズだと感じます。

  • この巻も、おもしろい。
    最後、そうくるかぁ・・・
    次巻も楽しみ。
    天霧冴香いいですね。登場してくるとわくわくします。ユーリア姫との今後がまた楽しみです。

  • ついに姫様ゲットぉー!

    んでまた、部下たちのキャラも良いですね。うん。

    カキオロシ、大いに頑張ってもらいたいものであります。
    で、その勢いで、途中休止中のシリーズ各々を再開していただきたい。可及的速やかに。

  • シーリーズ9巻まで楽しく読めた。
    4巻位までが一番好き。

  • なんか、面白くなってきました。特に最後。

    新城も人なのだなぁと思うのですが、なかなか周りはそうは思わない。

    だって、あれだけ活躍したらもう英雄でしょう。

    でも、本人が自分を英雄視していないのがまたいいです。

  • 「Princess's own LOVERS」って文言、この巻のオチを考えるとサイコーですね。よく言うぜ
    ものさしがガバガバなオタクなので、「冴香出てきた辺りから薄々思っていたけどもやっぱりラブコメでは?!」とか言いながら読んだけど冗談はさておき、今回も面白い。
    空爆概念がついに来てしまった……とびっくりした。あと、夏川しんどいと思ってしまう。
    が、ユーリアが女になってしまったことの方により呆然として、5巻以降をしばらく積んでしまった。復習してから読む

  • 「なにをしている?急げ、書き下ろし短編だ!」

    書き下ろし短編『新城支隊』まあ、巻が変わったら唐突に一回の中佐風情が(未完)要塞司令だったり、名前を冠した支隊の長になっていたりの謎が解ける訳よ。藤森中佐の有能さもさることながら、塩野大尉良いなあ。とか、1巻の伏撃の再演とか。いろいろと良いなあ。もう、書きたいところだけ書いて短編集(外伝集)出しちゃえよ!

  • 読了日:2018/02/16

  • 味方の心理状況をコントロールできず、自らの私情に流されては、勝てるものも勝てないよ。
    将であっても指揮官ではなかったのかもしれない。

  • 書き下ろし短編の「新城支隊」でようやっと新規分で主人公のお目見え。(3巻の短編でも出てきてはいたけれど)

    ”宇曽田大佐”・・・”うそた”、”ウソだ”か(笑)
    読み返してようやく気づいた^^;

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著者プロフィール

佐藤大輔
1964年4月、石川県生まれ。ゲームデザイナーを経て作家となる。戦略シミュレーション小説に独自の世界を切り開き、ミリタリーSFなどでも活躍。著書に『征途』、「レッドサンブラッククロス」シリーズ、「皇国の守護者」シリーズ、「地球連邦の興亡」シリーズ、「エルフと戦車と僕の毎日」シリーズ、『帝国宇宙軍』など多数、コミック原作に「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」ほかがある。2017年3月、死去。

「2023年 『凶鳥〈フッケバイン〉/黙示の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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