化学探偵Mr.キュリー2 (中公文庫 き 40-2)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 1233
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122059900

作品紹介・あらすじ

鉄をも溶かす"炎の魔法"、密室に現れる人魂、過酸化水素水を用いた爆破予告、青酸カリによる毒殺、そしてコンプライアンス違反を訴える大学での内部告発など、今日もMr.キュリーこと沖野春彦准教授を頼る事件が盛りだくさん。庶務課の七瀬舞衣に引っ張られ、嫌々解決に乗り出す沖野が化学的に導き出した結論は…!?大人気シリーズ第二弾。文庫書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 通称Mr.キュリーこと沖野春彦准教授と、庶務課新人の七瀬舞衣が、持ち込まれる日常の謎を化学的に解き明かすシリーズ第二弾。
    今回も庶務課に持ち込まれた厄介な謎を、好奇心旺盛な舞衣が積極的に理学部化学科の沖野を巻き込みながら解決に導いていきます。

    化学探偵と5つの謎(五話の短編集)
    第一話 河川敷で炎の火柱を起こす老人「炎の魔術師」
    第二話 学内アイドルオーディションの開催と同時期に起こる試薬の盗難事件と爆破予告「盗まれた試薬の使途」
    第三話 祖母の死と封印した記憶に漂う甘い香り「疑惑の記憶」
    第四話 コンプライアンス違反の告発から解明される真実「幻を見た者たち」
    第五話 洋館に怪しく光る緑色の灯り「人魂の正体」

    ちょっぴり切なさもありながら、今回もテンポよくコミカルさも忘れずに(笑)楽しめました。

  • シリーズ第二弾。

    今回も好奇心旺盛な庶務課の七瀬舞衣が
    モラル向上委員会のメンバーである理学部化学科の
    ミスターこと沖野春彦准教授を巻き込んで
    持ち込まれた相談事を解決するというお話。
    5篇を収録。
    一般的に言われている事の間違いをサクっと訂正してくれる。
    化学の知識のある人には、物足りないかもしれないけど
    一般人で日常の謎系を気楽に読みたい人には楽しめると思います。
    最近、沖野先生の声が脳内では諏訪部順一さんになってました。

  • 第二弾です。
    いっきに読めました。
    第三弾も 読むつもりです。

  • 1巻に続き、理系出身者なら楽しめる内容。よく見ると、鍵になる化学物質の化学式が、各章の扉に書かれているんですね。ま、ほとんどわからんのですが(^^;

  • シリーズ2作目。今回もトリック的にはわかりやすいんだけど、なんだかんだで面倒見のいい沖野先生と厄介事引き寄せながらも仕事熱心な舞衣ちゃんが気になるっつーか。剣也のが一歩リードしてる(笑)

  • 化学探偵Mr.キュリー 2作目
    喜多さんの小説は、化学分野というニッチなジャンルの小説で、ついつい読んでしまいます。
    シリーズ化されていくのでしょうか、楽しみにしています。

  • シリーズ2冊目。大学庶務課の舞衣の元へ持ち込まれる謎を准教授沖田と共に解いていく短編集。炎の魔術師の話が一番平和にまとまっていて好き。リアリティあるかと言われればそうでも無いのだけど化学の部分は嘘をついていないと思われるので、これらの事件のいくつかは再現可能だと思うと面白い。実は沖田先生が面倒見良いところも好きなポイント。(3/15)【2024-14】

  • 相変わらずさらっと読める人が死なないミステリー。
    炎の魔術師の話が一番好き。
    推理ものでよく使われる青酸カリは「そうだったのか!」と新たな知識を手に入れた気分。
    恋愛に絡む話も多いけど主人公達はくっつく感じはまだない印象。

  • 事件を化学の力で解くから、化学の復習もできた。
    1話の炎の魔術師の話がすごく良かった!

  • 炎の魔術師、爆弾、青酸カリ、人魂など、今作もいろんな身近な現象を化学で解明。サクサク読めます。
    グロくなく、ちょっとした豆知識が楽しい。

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著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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