誘爆 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫 と 25-35 刑事の挑戦・一之瀬拓真)
- 中央公論新社 (2015年5月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (485ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122061125
作品紹介・あらすじ
丸の内のオフィス街で爆破事件が発生。現場の物流企業で事情聴取を行った一之瀬は、企業脅迫事件と直感する。昇進前の功名心から事件担当を名乗り出ると、教育係の藤島からは一人でやれ、と突き放されてしまった。管内で新たに殺人事件も起き…。新米刑事・一之瀬に、自立の刻が訪れる。文庫書き下ろし第三弾。
感想・レビュー・書評
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一之瀬シリーズ第3弾。この作品で千代田署の刑事課の話は一区切り。前作でも少し触れていた企業脅迫の事件を軸に話は進む。何度も失敗を繰り返しては、温情を受けて、最後には全て一之瀬の手柄になっちゃうパターンが、飽きてしまうと言えば、飽きてしまうが、優しかった藤島とも次作では離れてしまうようだし、一之瀬の今後の活躍も気になるし、続編が出たら、また読んでしまう気がする。
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シリーズ3作品目。昇進試験にも合格し、この作品の後には移動が控えている様子の主人公です。この年齢にしては、重い十字架を背負ってしまったようで、今後の成長に注目です。作中、疾走課の高城警視が登場します。こっちのシリーズも読みたくなってしまいました。
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著者の他のシリーズは、離婚経験ありとか、子連れとか、ある程度の人生の経験を重ねたベテランが主人公である。
しかし、このシリーズは、、新米刑事の一之瀬拓真が主人公であり、彼の成長物語ともいえる。
今回は、巡査部長の試験に合格し本庁への異動もほぼ決まりの一之瀬が、捜査での失敗をカバーすべく行動しさらに失敗を重ねると、いささか暴走気味である。
しかし、度重なる失敗にも拘らず、彼に重い処分は下されない。本人も、背後で何か大きな力が動いているのでは、と想像している。
この件については、次巻以降で明らかになっていくのではないか。
捜査の過程で、事件関連の失踪者の探査方法の助言を仰ぐべく、失踪課の高城賢吾を訪ねる(彼はなんと、失踪課室長となっている!)。明神愛美も(彼女の活躍をもっと見たい気がするが)ちょっと顔をのぞかせ、ファンにとってはは楽しい一場面が。 -
前回、サラリと書かれてそのままになっていた、会社爆破脅迫事件。
今回は主人公が昇給の試験を受けて合格し、次は階級が上がるとわかった中での事件発生。
ここはダメじゃないの?と思いながら読んだら、本当にそうだった的な。
次は新しい部署になりそうな予感です。 -
丸の内のオフィス街で爆破事件が発生。現場の物流企業で事情聴取を行った一之瀬は、企業脅迫事件と直感する。昇進前の功名心から事件担当を名乗り出ると、教育係の藤島からは一人でやれ、と突き放されてしまった。管内で新たに殺人事件も起き…。新米刑事・一之瀬に、自立の刻が訪れる。文庫書き下ろし第三弾。
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一之瀬拓真シリーズ第3弾。巡査部長の試験に合格、捜査一課への昇進の噂が流れるなか、丸の内のオフィスでの爆破事件が起こる。
新米だった一之瀬刑事が、自立していく過程が描かれていく。厳しくも温かい先輩に囲まれ、解決へと導いついく。