- Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122061538
感想・レビュー・書評
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誉田さんの、ミステリー以外の本は
実は初めて読みました
最高だった!
農家にバイオエタノールの機械売るために
見習いに出る女子の物語
農業やりたくなる
っていうかこんなあったかい家族に出会いたくなる
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ふーむ。ホントに 誉田哲也の本だろうか
と思いながら 読み進めていった。
環境問題。そして、バイオエタノール。
楡周平のゼフィラムをよんだところだったので、
問題意識は つながった。
オコメを バイオエタノールにする という。
食糧を バイオエタノールにするというところに
かなりの抵抗感がありながらも
主人公が 徐々に成長していく姿が なんとも言えない良さがある。
ひょっとしたら、なんにも取り柄がなく、目的もなく
彼にも捨てられる存在だった 主人公 梢恵が
存在をみとめられるようになっていくことで、
自分の居場所を探す。
何よりも 福島と言う事件が 一回り大きくする。
コメだけでなく、炭水化物すべてが、バイオエタノールになるのだ。
コメを狙うのでなく 竹だったら ちょっとつまらなくなるのか。
ふーむ。
爽やかな中にも なぜか 気になる一抹の不安。
物語と現実のギャップに 何かが違うんだよねと思いながら
物語にしている 誉田哲也の鮮やかさ。 -
『大切なのは誰かに必要とされることなんかじゃない。本当の意味で、自分に必要なのは何かを、自分自身で見極めることこそが、本当は大事なんだ。』
農業×人=幸せ
と感じられる良い作品でした。 -
読みやすい。
ミスチル桜井くんの、何かのインタビューに共感して
自分なりに、仕事を愛し、すると愛される、と肉にした記憶がある。
そこらへんの思い新たにしてくれる感じが、とても良い -
サスペンス、ハードボイルド以外でも、という一冊ですね。
ほっこり、でも問題意識もあって、いつもの作風とは大きく違ってこれがこれでいいかな、と思います。
青春成長小説ですね。 -
誉田哲也 著「幸せの条件」、2012.8刊行、2015.8文庫化、450頁の大作です。瀬野梢恵、24歳が未知の分野、農業を体験しながら、バイオ燃料を作るというテーマですが、梢恵を取り巻く人間模様、そして「3.11」の大震災・津波・原発事故がからみあい、読者に様々な思いを掻き立ててまいります。農業や燃料の自給自足、地産地消、過疎、環境問題、雇用問題、仕事への取り組み方、生きがいなど、現在日本が抱えている諸問題とその解決の重要性を読者に提示した作品と思います!
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「働く」ということの意味をあらためて考える機会を得た。自分の手で生み出す価値を自分自身で感じること。いい仲間と本気で働けて、その価値が実感できるって幸せだよ
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Hちゃんから借りっぱなしだった本。
ストロベリーナイトとかの印象が強すぎて、なかなか手に取れなかったのが、
読み始めてみたらなかなかに面白かった。
最初は主人公の梢恵に若干イライラしたのだけど、言うほどバカじゃない。素直でかわいくも思えてしまった。
ほんわかムードで進めるのかと思いきや、いきなりの震災。
なるほど、ここからバイオエタノールの話に繋げていくのかと納得。
ちゃんと自分のやりたいこと、いたい場所を見つけられた梢恵はほんとに幸せだなとちょっと感動。
最初イライラはしたけど、基本ちゃんといい子だ~って感じで読みやすく面白かったです。 -
仕事も恋も中途半端になんとなく日々を過ごしている東京のOL。
突然長野へ単身赴任することになり、成り行きで農業を一から学ぶことに。
そこでの生活は今までとは180度違っていて、彼女を大きく変えていく。
農業にバイオエタノールに…馴染みがない上に難しく、ひとつひとつ理解もできなくて、読み進めるのにストレスを感じました。
が、それも中盤あたりまでのこと。
成長していく主人公の様子にとても好感が持てて、後半は一気に読めました。
誉田さんの作品とは思えない爽やかな読後感。