任侠書房 (中公文庫 こ 40-23)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122061743

感想・レビュー・書評

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  • 公開映画「任侠学園」をに観る前に読もうと思って
    シリーズ3冊を購入。
    結局「任侠学園」はあっという間に公開が終わりミニは行けなかったけど
    第一段の「任侠書房」は面白かった。
    友人にも勧めて,彼女もあっという間に読了。

  • 面白かったです。
    現実にはこんなにうまくいくとは思えませんが。
    任侠、やくざは素人さんに迷惑はかけてはいけない。
    暴力団とは違う。
    下町で育った私、ご近所に〇〇組が有りました。
    そこの組長の息子とは同級性でした。
    ちょっと不良がかったイケメンだったので、
    女子には人気が有りました。
    組長の息子だからと言って特に周りから浮いていた事も有りませんでした。
    お祭りが有ると組長、出店を仕切っていたのかな?
    そんな地域に住んでいたので、このお話は好きです。
    やくざと言っても個性が有り、得意分野も持っていて
    阿岐本組の組員面白いです。
    「任侠病院」も借りてきているので読みます。

  • 先にマル暴甘糟を読んでいて本書を知りました。なんだか読後感が爽やかなヤクザ小説って不思議。これも今野敏のなせるわざでしょうね。

  • 面白い!
    実際にこんな常識的な
    ヤクザは存在しないと分かっていても
    つい「おっしゃるとおり」と同調してしまう。

    人として当たり前の事
    人を誉める。
    人に感謝する。
    人を認める。
    人間関係なんて
    そんな簡単な事で上手く行くモンなのかも~
    と思えてしまった。

  • 任侠シリーズ1作目。ヤクザがひょんなことから、出版社経営をすることになる。そのドタバタを軽妙に描いている。ヤクザが守るべきプライドは、一般社会にも通じるものであり、不器用にもそれを貫き通すところにほろりとさせられる。
    隠蔽捜査シリーズが面白くて、この作家の本を読んでみようと思った。軽いタッチだが、なかなか深いところをついており、このシリーズも制覇してみようと思う。

  • 幼稚な内容かと思ったが展開が面白くサクサク読めた。
    任侠学園も読んでみようと思う。

  • 今野敏作品としては3作目。これまでに読んだ企業ものや刑事が登場する物語とは異なり、今度は任侠の世界ということで、今野ワールドの幅広さを思わずにはいられません。

    本作は阿岐本組の組長と代貸である日村が中心となり、経営が傾いた出版社を立て直すというシンプルなストーリーでありながらも、任侠の世界における理念や価値観がとっても腹落ちする内容であり、お仕事小説として、世のビジネスマンに向けても意義のある作品ではないかと感じます。

    作中で繰り広げられる阿岐本や日村のセリフの一つひとつが非常に心に沁みる、いい言葉なんですよね。人として普遍的なことを説いている、だからこそ立て直しもうまくいったのではないか、そんな風に思わせてくれる”力”のある言葉が非常に印象に残りました。

    また阿岐本組の若い人たちもなんだかんだで立て直しに前向きで、表の社会で居場所を得た喜びが伝わってくる、そんなシーンも盛り込まれていて、ある種の”爽やかさ”を感じることもできる作品ということができるかと思います。

    そして、ラストでは立て直し半ばで社を去ることになったときの阿岐本のセリフ、

    「ああ。潮時だ。出版社ってのは、思ったほど面白くなかったしな…」

    は本当に切ない。
    300ページ以上を読んできたこのタイミングでは、このセリフが本心ではないことが明らかなだけに、とてもしんみりした気持ちになりました…。

    本作につづき学園や病院などシリーズ化されているようですので、そちらも読んでみようと思います。

  • 任侠と本。なんの関係?とタイトル買いしたら、どんどん読み進む面白さでした。シリーズを立て続けに読む事に。改題されてたみたいですが、タイトル買い癖の私なので改題前は手に取らなかったな。

  • 面白く一気読みしてしまった!

  • 西島秀俊&西田敏行ダブル主演映画「任侠学園」
    任侠シリーズ1作目今野敏さん「任侠書房」
    書籍不況でボロボロな出版社経営再建を目指す任侠ヤクザさん。地元のシマでは闇金の怪しい動きも。弱小任侠団体
    代貸は全てを解決することは出来るのか?
    一気に楽しく読めました

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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