こんにちは刑事ちゃん (中公文庫 ふ 47-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 230
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122062443

作品紹介・あらすじ

ベテラン刑事・羽田隆信は後輩の鈴木慎平と殺人事件の捜査中、犯人に撃たれ殉職した-はずだった。目がさめると、なんと鈴木家の赤ちゃんに生まれ変わっていた!?最高にカワイイ赤ちゃんの身体と、切れ味鋭いおっさんの推理力で、彼は周囲で巻き起こる難事件に挑む!笑って泣ける衝撃のユーモア・ミステリー、誕生!

感想・レビュー・書評

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  • 藤崎先生の描くキャラクターはどれもコミカルで少し抜けてて…そこが凄く人間味を帯びてるから こんなとんでも設定なのに、すんなり読めてしまうのだろぅ。

    そして「これでもか!」っという程の怒涛の伏線回収(辻褄あわせ(笑))
    それなのに…最後は少し ホロリとさせられ、まんまとヤられた♪

    転生刑事 羽田氏の第2弾 「こんにちは警察犬(ワン)ちゃん」楽しみでしかなぃです♪

    面倒くさがらず、益々の御健筆 お祈りしております。

  • 心が少し疲れていた時に読みたくなった本
    軽く楽しくストレスなく読めました
    ストーリーも おもしろかった
    声に出して笑ってしまった場面もあった!

    金色の髪の親子の話◎
    フィルターを通して人を見る話・
    私も そのまんま同じことを感じていたからうれしかった
    別の本も読んでみたい

    本のカバーの絵も何気に かわいくて癒される〜

  • 犯人に撃たれて殉職した羽田は、部下の長男として生まれ変わる。
    たのしいユーモアミステリ。
    見た目は愛くるしい赤ちゃん。
    中身は50歳のおじさん。
    ギャップが生み出すドタバタがたのしく、わらってしまう。
    身体能力は赤ちゃんそのものなので、自由に言葉にしたり、行動に移せない。
    制約がある中で、元刑事はどうするか?
    きちんと伏線を回収し、ミステリ的にもおもしろかった。
    幼児の生態や育児の大変さもえがかれていて、コミカルだけどしっかりした内容。

  • 犯人逮捕を目前にして殉職してしまったおっさん刑事が、ちょうどその時産まれたばかりの部下の子供になってしまう、というユーモアミステリ。意識はそのままだけれどなんせ産まれたてなので何もできない、というもどかしさ。そして赤ちゃんの視点からさまざまなものを見るユーモラスさ。それらを絡めた上での、大真面目なミステリの数々。軽い読み心地ながら、読みごたえはばっちりです。
    笑いあり涙あり、そして驚きあり。ラストでは感涙なのだけれど。それ以上にあの事実が……うわあ、たしかにあのセリフ変だと思ったんだけど。それが伏線だったのかー!!!
    とまあ、ミステリとしても満足しつつ、感動の涙で終わるはずだったのですが。なんとその後にまだとんでもない展開がっ。いやいやいや、この続編は読みたいです! とっても読みたいです! 作者さん、頑張ってください!

  • ファンタジーでコメディな設定ではあるんだろうけど、内容がしっかりしていた。
    コメディとしてだけではない面白さがありました
    ミステリーの部分もしっかりしてて、お別れのところではホロリとして

    ただ、ミステリーのところが結構しっかりしているせいで、物語の世界に入り込むまでに少し時間がかかってしまった感はありました

  • 犯人に撃たれて殉職
    そして後輩の子供として生まれ変わり
    な設定で笑いどころもありながら事件もしっかり解決
    赤ちゃんがどうやって?と思ったら読んでみてほしいです

  • とにかく面白かった!
    本格的なミステリーが好きな人には物足りない内容かもしれないけど、どの事件もビックリさせられながらも。なるほどねーと思える結末で、読んでて楽しかったです。
    最後はジーンとさせられて、読み終わった後、ほっこりしました。

    赤ちゃん口調の推理はかわいかったなー

  • 面白い設定であっという間に読み終えました。
    生まれ変わりの赤ちゃんが難事件を解決していく経過は面白かったし、様々な伏線がつながっていくのはさすがだと思います。次の警察犬も読みたい!

  • もっと早く知りたかった作家さんのお一人が藤崎先生です。
    元芸人さんらしさのあるコメディ要素が最初から何と予告(本編ラストのページではなく(笑))にまで巡らされています。
    だからといって、ミステリ要素が薄いわけではなく、ミステリ要素もしっかり含まれています。
    連作短編形式で赤子ならではの悩み、たどたどしい喋りが可愛い(笑)
    軽く楽しく読める作品で、藤崎先生ならでは❣な面白さが満載でした。
    予告の作品もあればいいのに……と思う今日この頃です。

  • これはとても可愛かった~。50歳の刑事が殉職し、後輩刑事の赤ちゃんに一年限定ということで生まれ変わった。精神はすでに十分な大人なので、赤ちゃんらしさを研究しながら、赤ちゃんとは?と考えながら日々を過ごす。途中からようやく話せるようになり、後輩刑事と事件を解決していく。その赤ちゃん言葉が何とも可愛くて可愛くて。笑いながら読みました。最後はお決まりの切ないお別れが訪れるのですが…果たして!

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著者プロフィール

藤崎 翔(ふじさき・しょう)
1985年、茨城県生まれ。茨城県立竜ヶ崎第一高等学校卒業。高校卒業後、お笑いコンビ「セーフティ番頭」を結成。ネタ作りを担当。2010年にコンビを解消し、小説を執筆。、2014年、初めて書いた長編ミステリー「神様のもう一つの顔」(のちに「神様の裏の顔」に改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビューする。著書に『私情対談』(のちに『殺意の対談』に改題)『こんにちは刑事ちゃん』『おしい刑事』『恋するおしい刑事』『お隣さんが殺し屋さん』がある。


「2018年 『時間を止めてみたんだが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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