化学探偵Mr.キュリー5 (中公文庫 き 40-6)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122063259

作品紹介・あらすじ

化学サークルによる「甘い物質」合成対決。サ行の発音がおかしくなった同級生の秘密。四宮大生を狙う奇妙な仮面の男の正体。協力して事件の解決に当たる沖野と舞衣は、ひょんなことから理学部の冷蔵室に閉じ込められてしまった。暗闇&低温の極限状態から脱出する術はあるのか!?

感想・レビュー・書評

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  • 題はMr.キュリー(化学科沖野春彦准教授)だが、主人公は庶務課の七瀬舞衣だろう。舞衣のおっせかい全開の性格のため、持ち込まれる相談事、問題にどんどん首を突っ込んでいき、沖野まで否応なしに巻き込んでしまう。でも、こんな二人が実際にいたらいいなと思うくらい、どちらも根本的に思いやりがあり、頼りがいがある。5編の事件が描かれているが、そのたびに舞衣の知り合いの輪は広がる一方だ。二人の関係もひょっとして進展があるかも。読んでいて楽しいミステリーだ。

  • ・化学探偵と無上の甘味
    ・化学探偵と痩軀の代償
    ・化学探偵と襲い来る者
    ・化学探偵と未来への対話
    ・化学探偵と冷暗の密室
    の5話が収録されています。

    小説の中で2年目に突入しました。

    1話目に登場したミラクルフルーツの効果は身をもって体験したことがあり、読んでいてまさかの登場に驚きました。
    本作は化学探偵シリーズ5作目になりますが、ここに来て舞衣と沖野の距離が近づいてきており、今後が気になる展開になってます。

  • シリーズ第五弾。
    今回も、持ち込まれた相談事から何故か事件に発展した
    それぞれのトラブル
    その解決方法と、おせっかいとも言える優しさに
    何故か和んでしまうのはmokkoだけではあるまい。
    難しいミステリーではなく日常の謎系なので
    肩肘張らずに楽しく読めるのも、このシリーズの良さでしょう
    「地震・雷・火事・七瀬」言い得て妙です。

  • 久しぶりにこのシリーズを読了。ミステリー要素が軽く、読みやすいのがこのシリーズのよいところ。最後の沖野と七瀬の急接近に、今後の進展を期待。引き続き、続篇を読みたい。

  • 人工甘味料対決、激ヤセした女とその滑舌、面の男と放射性物質、不登校高校生、冷蔵室。作中に出てくる喫茶店はハルヒの聖地かな? 最後の話はわかりやすく吊り橋効果を狙ったものだなという感じ。前巻もそれっぽい描写がありましたが、もっと露骨に恋愛に舵を取ってくる感じになるのでしょうか?

  • ここへ来て、ちょっと新展開。次は長編らしいので楽しみ。

  • ?化学探偵と無上の甘味
    ?化学探偵と痩身の代償
    ?化学探偵と襲い来る者
    ?化学探偵と未来への対話
    ?化学探偵と冷暗の密室
    サークル対決、幼なじみ救出、暴漢逮捕に引きこもる未来の科学者対応に冷暗室からの脱出、どれもおもしろいけど舞衣ちゃんと沖野先生の距離がもう少し進展してほしかったな!

  • もはやミステリではない日常のお話。
    Mrと庶務課の女性の仲が進展しそうでしなさすぎる。

  • 七瀬真衣ちゃんと沖野先生は、ランチをご一緒するようになったんですね。二人が閉じ込められちゃう話も。。このままゆっくり進んでいってほしいです。

    お話は、市販薬や不登校、大学生をおそう不審者など、ありそうなもので文系の人にも遠くないエピソードが多いと思います。。

    作家の方はプロだし、とは思いますが、それにしてもよくいろいろ思いつくなーと感心してしまいます。

    これからも楽しみです!

  • 合成対決、とても面白そうでリアルで挑戦してみたくなりました。
    ただ、作った物質を口に入れるのはなかなか勇気が要りますね。というより研究室にあるガラス器具で合成したものはたとえ人体に無害であっても口に入れたくないです笑
    冷蔵室に閉じ込められるのはフィクションの世界ではあるあるですが、本作は化学知識で脱出を試みるところがクールです。化学者なら臭いである程度物質を判別できる、というところでギクっとしました。アミン系はわかりますがカルボン酸や芳香族はあまりわかりません…精進します。

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著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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