化学探偵Mr.キュリー5 (中公文庫 き 40-6)

著者 :
  • 中央公論新社
3.63
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本棚登録 : 643
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122063259

作品紹介・あらすじ

化学サークルによる「甘い物質」合成対決。サ行の発音がおかしくなった同級生の秘密。四宮大生を狙う奇妙な仮面の男の正体。協力して事件の解決に当たる沖野と舞衣は、ひょんなことから理学部の冷蔵室に閉じ込められてしまった。暗闇&低温の極限状態から脱出する術はあるのか!?

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第五弾。
    今回も、持ち込まれた相談事から何故か事件に発展した
    それぞれのトラブル
    その解決方法と、おせっかいとも言える優しさに
    何故か和んでしまうのはmokkoだけではあるまい。
    難しいミステリーではなく日常の謎系なので
    肩肘張らずに楽しく読めるのも、このシリーズの良さでしょう
    「地震・雷・火事・七瀬」言い得て妙です。

  • 七瀬真衣ちゃんと沖野先生は、ランチをご一緒するようになったんですね。二人が閉じ込められちゃう話も。。このままゆっくり進んでいってほしいです。

    お話は、市販薬や不登校、大学生をおそう不審者など、ありそうなもので文系の人にも遠くないエピソードが多いと思います。。

    作家の方はプロだし、とは思いますが、それにしてもよくいろいろ思いつくなーと感心してしまいます。

    これからも楽しみです!

  • 合成対決、とても面白そうでリアルで挑戦してみたくなりました。
    ただ、作った物質を口に入れるのはなかなか勇気が要りますね。というより研究室にあるガラス器具で合成したものはたとえ人体に無害であっても口に入れたくないです笑
    冷蔵室に閉じ込められるのはフィクションの世界ではあるあるですが、本作は化学知識で脱出を試みるところがクールです。化学者なら臭いである程度物質を判別できる、というところでギクっとしました。アミン系はわかりますがカルボン酸や芳香族はあまりわかりません…精進します。

  • この二人の絶妙な距離感が好きだなぁ。七瀬さんの嗅ぎ付ける事件も毎回面白い

  • 20210403読了

  • 2021/3/30
    あ、今までで一番面白い。
    最後冷凍庫に閉じ込められるとかまたありがちな…と思ったけどそんなありがちな展開ではなくかわいかった。
    好感度上がった。
    四宮≒西宮って初めて気づいたのも好感度上昇の原因かも。
    身近だから。
    喫茶店はハルヒのあそこね。移転したけどね。
    そうかーここは西宮かー
    舞台が身近だとこんなに嬉しいのは何かな。
    続きも楽しみ。

  • シリーズ第5弾。

    1~4弾登場人物が多めに登場。
    過去の登場人物達はその後どうなったのかな~と気になっていたので思い出しながら楽しめました。

    主人公の2人の距離はやや近づいてきた様子。
    ・・・が、しか~し!
    総務課事務員の鼓動の激しさに疑問をもつ設定はちょっとどうかと思う。 

  • 読書録「化学探偵Mr.キュリー5」3

    著者 喜多喜久
    出版 中央公論新社

    p156より引用
    “「医療用の放射線源だろうな。廃棄された
    機器を誰かが横流しして、専門知識のない業
    者が適当に処理をしたんだ。たまにあるんだ
    こういう事故は。放射線は目には見えないか
    らな、誰かがどこかの段階で正しい検査をし
    ないと、見抜くことはできない。コストカッ
    トも結構だが、度を過ぎるとこうなる、とい
    うことだ」”

    目次より抜粋引用
    “化学探偵と無上の甘味
     化学探偵と痩躯の代償
     化学探偵と襲い来る者
     化学探偵と未来への対話
     化学探偵と冷暗の密室”

     優秀な化学者と大学職員を主人公とした、
    短編連作ミステリ。
     大学にある二つの科学サークルの代表が、
    それぞれの存続をかけて話し合っていた。資
    金の不足による統合に関して、どうしてもお
    互いの意見が合わず…。(化学探偵と無上の
    甘味)

     上記の引用は、大学内設備の材料に放射性
    物質が含まれていたことに対する、主人公・
    沖野春彦の台詞。
    著者は製薬会社の元研究員だそうですので、
    実際にそういう事態に出くわしたことがある
    のかもしれませんね。たまに表に出てくるの
    であれば、出てこない事例がもっとあるとい
    うことなのかもしれません。そんな簡単に横
    流しできるの?
     主人公の二人は、もう付き合いなさいよ。
    と、思いながら読み進むことになる読者が多
    数いるであろう、話の展開です。いい年のおっ
    さんが読んでいると、何かむずむずしてしま
    います。嫌いではないですが。

    ーーーーー

  • 購入したのを読み。

    短編集で細切れに読んでるからあれなんだけど、
    憎からず思っている二人が密室に閉じ込められるというシチュエーションは大変よろしいものでありました。
    大学時代に低温室で実験していたことがあったのだけど、あれはほんとに長時間いると辛いのよねえ…。

  • テンポの良さは相変わらず。今回は4,5話が今までにない感じの話で、楽しく一気に読むことが出来た(個人的には4話が好み)。
    このシリーズの特徴として過去の登場人物がちょくちょく出て来るので、5巻になるとそんな人いたな、というのも若干怪しくなってきた・・・6巻もあまり間を置かずに手をつけたい。

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著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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