帝都復興の時代 - 関東大震災以後 (中公文庫 つ 25-2)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064232

作品紹介・あらすじ

未曽有の災害から復興を目指した官庁は政治に翻弄され、ついに「伏魔殿」となった。本書は後藤新平の動きを中心にその事情を捉える一方、大震災以後に登場した様々な社会意識を追い、大衆消費社会の成立過程を見据える。震災と日本人について、歴史的視座から多くの示唆を投げかけた傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 後藤新平による復興院の政治利用、復興局疑獄、震災後の世論の3部構成。それほど強調されているわけではないが、渋沢栄一らエリートによる震災「天譴論」への柳田国男の批判は、さすがと思った。

  • 政治に翻弄された復興官庁の経緯を描き大震災以後の社会意識の変化を追う本書は、大震災と日本人について歴史的視座からその深奥に迫る。〈解説〉苅部直

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著者プロフィール

1948年生まれ。帝京大学文学部長・大学院文学研究科長。東京財団政策研究所主席研究員。専門は日本近現代史、歴史社会学。著書『昭和戦前期の政党政治』『天皇・コロナ・ポピュリズム』(以上、ちくま新書)、『昭和史講義』『昭和史講義2』『昭和史講義3』『昭和史講義【軍人篇】』『昭和史講義【戦前文化人篇】』『昭和史講義【戦後篇】上・下』『明治史講義【人物篇】』『大正史講義』『大正史講義【文化篇】』(以上編著、ちくま新書)、『戦前日本のポピュリズム』(中公新書)、『近衛文麿』(岩波現代文庫)、『満州事変はなぜ起きたのか』(中公選書)、『帝都復興の時代』(中公文庫)、『石橋湛山』(中公叢書)、『二・二六事件と青年将校』(吉川弘文館)など。

「2022年 『昭和史講義【戦後文化篇】(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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