天盆 (中公文庫)

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著者 : 王城夕紀
  • 中央公論新社 (2017年7月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064294

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天盆 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • なんだこれ!Σ( ̄□ ̄;)話にグイグイ引き込まれた!(^o^;)天盆(将棋っぽい盤戯)に夢中になり、家族愛に心が震える(;゜∇゜)あぁ誰かにオススメしたいけれど、近くにファンタジー好きがいない(T-T)

  • 国中が夢中になっている盤上遊戯の天盆にまつわる物語かと思いきや、これは家族と愛の物語。
    天盆は、将棋をベースに囲碁と麻雀の要素も含んだゲームらしい。
    唐突な終わりも含めて愛おしい。

  • 架空の盤戯と、架空の国と、色々1冊に入れ込んでいるからお腹いっぱい。試合展開は集中してもなかなか想像が追いつかず…
    でも、少勇はダメおやじなんだけど芯はかっこいいなぁと思った。凡天に対しては天盆ラブしか特徴がなく、なんの感情移入もできなかった。

  • 天盆はその国、背景、舞台となるゲームすべてが架空のものなのに、なぜか光景が浮かんでくる物語です。
    白黒はっきりの世界観がここちよく、大好きなものに一生懸命打ち込む気持ち、大きな権力にも負けない気持ち、家族が信じあう気持ちがストレートに描かれているので、スポーツの試合を見終わったあとのようなさわやかな読後感もあり。
    真夏の暑さや疲れを忘れて楽しみたい方におすすめです。  (将棋はニガテ)

  • なんじゃこりゃおもしれええええええ。この家族全員が愛おしすぎて貧乳が破裂するところだよ。父上が格好悪いのに格好良過ぎてなんかもうどうしたらいいのこれ。とにかくこの一言に尽きる。
    「誰かのために戦う奴に勝てるわけがない」

  • いまいち・・・・

  • 「青の数学」愛読者としては
    手に取らないわけにはいかない。

    驚いた。これが…デビュー作???

    数ページ読み進めただけで、この国の人々や
    時代背景の設定、ここの登場人物の名前と
    キャラクターが、びしびし頭に入ってくる。
    ファンタジーは登場人物がやたらに多く、
    国名なども架空だから、設定そのものを
    消化するだけに一度通読しなくてはならない
    場合だってあるのに。

    それだけじゃない。映像が脳裏に浮かんでくる。
    いきいきと街が周りに浮かび上がってくる。

    凄すぎるよ…この筆力。圧巻だ。

    天盆の対局を経て、凡天の対戦相手たちが
    精神的な成長を遂げてゆくさまは
    どこか「蜜蜂と遠雷」に似て清々しい。

    ラストは少しやるせないけど…佳作です!

  • 「『天盆』という将棋に似たゲームの天才少年が、並み居る敵をちぎっては投げちぎっては投げの大活躍する話」かと思っていたら、確かにそういう部分はあるものの、主人公の兄の目を通した『天盆』に関わる者の苦悩と、主人公たちの家族愛、圧制からの解放という部分が主だった。その後の主人公たちの様子が描かれていないのが残念だけれど面白かった。

  • 読了。将棋をモチーフにした架空の盤戯で争う話。時代ものな文体で始まるから、一瞬読み難い印象を受けるかもしれないが……ものすごく展開がアツイ。中終盤の攻防は手に汗握るし、合間合間に進んでいく家族の話には胸にグッとくる。

    読み始めに受ける硬い印象は少し読めば消えるから、将棋が好きな人やハートフルストーリーが好きな人はぜひ呼んでほしい。読み終わったとき、必ず満足させられるだろう。

  • 架空の中国史風の物語だと『後宮小説』あたりがざっと浮かびますが、それに近しく、かつてきっとこの物語の舞台である蓋という国はあり、天盆というゲームは実在したのだろう、と思える作品でした。
    家族の在り方、信じること、なにかを好きでいること、そういった不確かなものにひとつの答えが提示されるようで好きでした。

  •  『青の数学』シリーズの王城夕紀さんの作品である。文庫化を機に手に取ったが、この熱量は『青の数学』に匹敵するだろう。設定上の共通点は多い。数学に打ち込む栢山。本作の主人公が打ち込むのは、「天盆」という盤上遊戯。ゲームである。

     架空のゲーム「天盆」とは、将棋に近いイメージだろうか。具体的なルール説明や図は、一切出てこない。それなのに、これほどまでに対局の熱気が伝わってくるのは、なぜなのか。具体的数式をほとんど出さずに、数学の熱気を演出した著者ならではの手腕である。『青の数学』シリーズのファンなら、はまるだろう。

     テーマが架空のゲームなら、時代や舞台も架空。三国志時代の中国を連想する。本作はいわばファンタジーなのだが、侮るなかれ。本作はファンタジーでなければならないことが、読めばわかる。この国「蓋」において、天盆はただのゲームにあらず。国家の命運さえ左右する。生きるか死ぬかの真剣勝負なのだ。

     10人兄弟の家に拾われた主人公の凡天には、天盆の才能があった。あっという間に兄弟たちを追い越し、大人の名人級も次々と破る。平民の身分だけに、それを快く思わない権力者がいる。現代社会にも通じる、権力者の汚さ。しかし、凡天は妨害に屈しない。家族の力強い応援がある。何より、凡天は純粋に天盆が好きだ。

     哀しいかな、親が子を殺し、子が親を殺すニュースが珍しくない昨今。実の子ではない凡天に注ぐ、父と母の愛を見るがいい。立派な親の条件とは何だろう。社会的地位が高いことか。そうではない。本作は、凡天が駆け上がる物語であると同時に、家族の物語でもある。信頼関係があるから、決して諦めない。

     真っ直ぐすぎるくらい真っ直ぐな物語の結末は、予想外だった。ファンタジーならではの結末と言えるが、この結末は、凡天を、ライバルを、天盆に挑む者たちを、微塵も否定していない。だからきっと、これでよかったのだ。そう思いたい。

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