花咲舞が黙ってない (中公文庫 い 125-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 2662
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064492

作品紹介・あらすじ

あの人気キャラクターの最新作。「読売新聞」好評連載がいきなり文庫に!東京第一銀行の跳ねっ返り行員・花咲舞は、己の信じる正義のもと、空気は読まず、時にブチ切れながら、問題支店や勘違い行員の指導に奮闘している。そんな中、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまい……このままでは我が行はダメになる! 歯を食いしばり行内の闇に切り込む、痛快連作短篇。

感想・レビュー・書評

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  • 花咲舞シリーズ第2弾!
    サラリーマンは、ツライなぁ〜特に銀行は、「出世!出世!出世!」みたいやし。
    自身が、そんな出世コースみたいなのから、大きく外れて生きてるから、「そこまでして、しがみつかんでも…」って思ってまうわ。
    そんな出世命の銀行で、不正とか調査する2人。花咲舞、相馬健。
    そら、やり難いわな。
    あかんもんは、あかん!と潔い花咲さんのようにはなれんのか…
    更に切れ者の企画部特命担当 昇仙峡玲子さん。銀行合併というしんどい仕事。こっちのあかんの事を綺麗にするか、無かった事にするかとか、汚れ作業的な…
    合併先にはあの切れ者バンカーが!
     半沢直樹!
    有名どころが、出てくると誰が主役か分からんようになる…
    こんなドロドロな銀行内に正義はあるのか…
    やっぱり、あかんもんは、あかんし、いずれは…
    自分の仕事に誇りを持って生きてくれ〜

  • 眼鏡壊れました(現在は新しいのしてます)
    あの真ん中にある鼻に当たるところの部品?あれの右側が割れてしまって直接金具が鼻に当たってる状態です
    地味に痛かったです
    調べたら鼻パッドっていう名前らしいです

    つまりは『鼻パッド右が壊れてない』なんちて

    さて『花咲舞が黙ってない』です

    う〜んちょっと微妙
    なんか主人公の花咲舞が前作ほど生き生きしてなかったような気がしちゃったんですよね

    13年ぶりの続編に半沢直樹登場とちょっと商業主義的な感じもしちゃったりして…まあ半沢直樹シリーズが好きな人にはうれしいサプライズなんでしょうね 

    結論!
    わしもいよいよ半沢直樹シリーズに手を出すか!
    いや先に下町ロケットか?
    (結論出てない)

  • H30.6.19 読了。

    ・以前、放送されていたドラマと同一の名前に衝動買いしてしまった。東京第一銀行 事務部臨店指導グループの相馬と花咲のコンビが、主人公の短編集。ドラマを観てからこの本を読んだので、話の内容も分かりやすく、とても楽しめた。
     機会があれば、『不祥事』も読んでみたい。

  • 池井戸潤『花咲舞が黙ってない』中公文庫。

    花咲舞シリーズらしいのだが、たまたまこの文庫のみをもらったので。7話収録の連作短編集。

    なるほど『不祥事』の続編であったか。存在は知っていたけど、読んでいない。東京第一銀行で臨店指導を行う花咲舞が自らの信念の元に銀行内に蔓延る悪を成敗しようと孤軍奮闘する。無論、そんな花咲を疎んずる役員や役付きもおり、一筋縄で行かないところにリアリティがあり、面白さがあるのだ。

    今の社会や企業では決して正義だけが勝つとは限らない。悪い奴はいずれ痛い目に会うと、学校教育で教わったが、そんなのは全くの嘘である。本当に悪い奴は甘い蜜を吸い、のうのうと生きて天寿を全うするのだ。だからこそ花咲舞や半沢直樹みたいな主人公の小説は好まれるのだ。その半沢直樹も本作にちょい役で登場している。

    本体価格740円
    ★★★★★

  • 花咲舞シリーズの続編。
    タイトルだけ見たら、ドラマのノベライズだと思っていたので、発売時はスルーしていたが、れっきとした「不祥事」の続編とのことなので、発売から随分経ってから読むことに。
    前作から13年経っての新作だが、小説の中の時代設定は銀行等の統廃合が頻繁に行われていた1997年頃と思われる。「不祥事」を初めて読んだ時の新鮮さや衝撃度はかなり低く、ドラマのイメージを強く継承しているのか、面白さが激減してしまったのが、とても残念。
    今後、このシリーズの続編は出る予定はないとのこと。無理にドラマに合わせて、続編を書くようならば、小説「花咲舞」の良さを守るためにも、個人的にはこのまま終わりでいいと思う。

  • 花咲舞シリーズの2弾目。

    半沢直樹が出てきた時点で若干冷めたと
    いうか、
    半沢が出る必要ないくらいに面白いと
    思ってましたが、

    出たら出たで、半沢シリーズに続く形で
    面白かったですねー。笑

    でもこのコンビ復活してくれないかなぁ。

  • 「花咲舞が黙ってない」はテレビドラマで見たのが最初で、小説も読んでみたいとずっと思ってました。
    いくつかの短編集になっており、ライトな読み口なのは、新聞連載にあたって誰でも読みやすいように配慮されてのことだとか。

    東京第一銀行と産業中央銀行の合併の話など、先に半沢シリーズを読んでいた人はもっと楽しめたのではないかと思います。

    花咲舞の登場は、過去に出版された「不祥事」が最初だといいます。
    ドラマの影響などで、花咲舞を先に知って、「不祥事 」に興味を持つ読者も多いのではないかと思いました。

  • 新聞連載の即文庫化という思い切った作品。
    好評だったテレビドラマの再ドラマ化を意識したかと思わせる連作短編。
    読み進めながらも、俳優たちの顔がよぎる。それでも少しも違和感がなく作品に没頭できるのは、テレビの配役の妙か。
    しかし、この小説のドラマ化は無理だろう。何しろ、あの半沢直樹が登場(しかも重要な役割で)し、彼が主人公のドラマは別の局だから。
    紙の上のコラボで満足しよう。
    とにかく、主人公の相変わらずの、曲がったことが大嫌い、そして悪(わる)を決して見逃さない正義感溢れる行動に、爽快感を覚える。
    バブルがはじけ、金融機関の崩壊が相次ぐ時代を背景にした今回の作品。合併を巡る行員たちの行状の迫真さは、内情を知り尽くした元行員の著者ならではのなせる技。

  • 銀行融資の行き先
    銀行の合併問題は、あらゆる事項部署融資案件など吟味され合併の同意書が作成される。そんな中で銀行内部で問題案件「不祥事」を揉み消そうと役員関係者が動き始める。不当融資、「エリア51」など一部の役員しか知らない「闇融資」などが露出することになる。縦社会に生きるサラリーマンの宿命は上司には決して逆らえないと言うジレンマがある。勇気と正義を持って行動するには「首」以上に人生を賭けての勝負となる。

  • 読売新聞連載の書籍化。
    ドラマ化キャラが両方登場するエンターテイメント作品。タイトルはもちろん、人物描写やノリがドラマ寄りで、まるでノベライズ本のよう。ドラマそのままなので、ドラマから入った人には、受け入れやすいかも。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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