活きる (中公文庫 ヨ 1-1)

著者 :
  • 中央公論新社
4.40
  • (12)
  • (11)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 135
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122066861

作品紹介・あらすじ

世界で不動の地位を築く中国作家・余華の代表作で、中国および諸外国で今もなお読み継がれ、中国文学史に残っていくであろう名作である。張芸謀監督による映画版はカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を獲得し、その原作を読みたいという需要はいまも日本国内にある。発売以後、累計1000万部の超ベストセラー、40数カ国で翻訳出版。生と死、愛と別れ、幸福と苦痛、時間の神秘……。国共内戦や文革という激動の時代を生き抜いて。<解説>中島京子

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人間万事塞翁が馬。
    いつ何時悲喜劇が起こるかは誰にもわからない。

    「人間は平凡な方がいい。どうにかこうにか頑張って、命をつないでいくのだ。」

    平凡な人生だったのかしら。

  • チャン・イーモウの映画を見たい気分。

    活きる|文庫|中央公論新社
    https://www.chuko.co.jp/bunko/2019/01/206686.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      パンフを確認したら、日本で公開されたのが20年ほど前でした。

      活きる LE CINEMA 張芸謀:監督 28P 2002年3月23日 Bu...
      パンフを確認したら、日本で公開されたのが20年ほど前でした。

      活きる LE CINEMA 張芸謀:監督 28P 2002年3月23日 Bunkamura
      https://x.gd/hEMX9
      2024/02/02
  • ★4.0
    大好きな同名映画の原作本。若かりし頃の福貴(フーグイ)が、本当にどうしようもない。そして、財産の全てを失って心を入れ替えるものの、現実はそんな彼にも容赦しない。何度も愛する人の死と向き合い、何度も悲しみの涙を流す福貴と家珍(ジアジェン)の夫婦。中でも、有慶(ヨウチン)の死があまりに理不尽で、杜撰な医療に憤りしか感じない。が、年老いた福貴に残るのは悲しみではなく、今は亡き家族の良くも悪くも愛しい思い出。“ぼく”に過去を語る彼は飄々とし、むしろ清々しさすら感じる。二転三転する当時の政策等も興味深い。

  • 初余華
    クソ泣けると言われてたけど泣かなかった
    どんな人生でも大事に値する
    あなたが生きた道は、評価ではなく感じる物なのだ
    のようなメッセージ
    分かってるよ

  • 道楽息子が農民に没落し、家族を失いながら生きていく。
    羊や牛がなつく感じや、飴をいくつ買うとかのディテールが良かった。

  • めちゃくちゃ感動
    涙なしには読めない。

  • 泣かない人はいないと思う。
    文化大革命時代、周りの人々を全て亡くし、それでも生きる人の話。

  • 若い頃には放蕩三昧
    働き盛りは出世を願い
    年を取ったら好々爺

    風霞と二喜 手をつなぎ見つめ合う二人

  • 悲しみの中でも、それでも生きていくという意思

  • 生と死、愛と別れ、時間の神秘。国共内戦や文革という激動の時代を生きた、ある家族の物語。世界で不動の地位を築く中国作家の代表作。〈解説〉中島京子

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年中国浙江省杭州生まれ。両親の職場の病院内で、人の死を身近に感じながら育つ。幼少期に文化大革命を経験。89年には文学創作を学んでいた北京で天安門事件に遭遇した。80年代中頃から実験的手法による中短篇作品で「先鋒派」作家の一人として注目を浴び、91年『雨に呼ぶ声』(アストラハウス)で長篇デビュー。92年発表の『活きる』(中央公論新社)が張芸謀(チャン・イーモウ)監督により映画化されて話題を呼ぶ。本作『兄弟』は中国で05年に上巻、06年に下巻が発表され、またたくまにベストセラーとなった。他の長篇作品に95年『血を売る男』、17年『死者たちの七日間』(いずれも河出書房新社)、21年『文城』(未邦訳)がある。グランザネ・カブール賞(イタリア)、フランス芸術文化勲章「シュヴァリエ」受賞。作品は全世界で2000万部以上、40以上の言語に翻訳されており、ノーベル賞関係者が中国で必ず面会する作家のひとり。

「2021年 『兄弟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

余華の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
劉 慈欣
ソン・ウォンピョ...
遠藤 周作
宇佐見りん
サマセット モー...
西 加奈子
コルソン ホワイ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×