- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784123901161
感想・レビュー・書評
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00年代アラサー女子(乙女)たちの京都観光。
過渡な乙女押しのテキストは、辛酸なめ子さんの芸風と似ている。日記部分が不気味(ちびまる子ちゃんが自分を演じている時のようなぎこちなさ)ではあるものの、写真やアイテムのセレクトはいい。
00年代アラサー「乙女」によるほっこり観光消費ののち、いまは大勢の外国人観光客による消費と東京や外国資本によりオーバーツーリズムが吹き荒れる京都。
京都は原爆投下の実験都市に選ばれていたために、空襲がほぼなかった。そのため、残った歴史遺構と明治~昭和期のモダン・レトロ建築や文化をいまに遺す。いまはオーバーツーリズムと資本の流入により、地域住民に息づいていた文化は、売り物へと姿を変える割合が高くなった。その昔、訪れる人々が心惹かれた町は、その中身を急激に変えつつある。ガソリンやウランでの爆撃を逃れた千年の都もいよいよ焼き尽くされるだろうか。
みすや忠兵衛のお裁縫セットを嫁入り道具にすると書かれていたところ、お裁縫セットはとてもかわいいし、気持ちもかわいいと思うのだけど、ぶきみさを感じてしまった。ごめん…。
00年代アラサー女子たちも、いまはもうアラフィフ。年金もヤバいぜ。
アラサーの頃は困ったら出家して寂聴さんになればいいや、って軽く考えてた…、そんな頃に昭和レトロな京都を巡ったことを思い出せそうな一冊。
追記:
写真とセレクトが良いように思い、他作品にも目を通してみたのだが、こわくなったので1冊でやめておけばよかった。
『東京版』こちらの東京版は、アラサーではなくアラナー(90歳ぐらい)。祖母グランドマザーの影がデカすぎる。もう内容うんぬんの以前に、呪縛を解くために、筆者のうちの太母グレートマザーとの和解が必要。
『京都おでかけ帖』では、呪縛はさらに強化。秋のお嫁入り道具のくだりがまた登場し、脳裏に既出のお針箱が浮かび怖くなった。随所、祖母太母の影は濃いのだが、彼の描写に生気がなく哀しい。ストーリーは色恋でレトロ感を出すなら、谷崎等読んでから取り組まれるとよいかもしれない。お一人様写真はモデルを使ってプロ根性を出してほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
デザイン/葉田いづみ 写真/米谷享
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<目次>
第1章 2泊3日京都乙女
第2章 京都乙女カタログ
第3章 京都乙女便り
<内容>
京都在住経験のある女性の京都で女性(乙女)の好みそうな食&土産の数々の載る本。
まあ、普通のガイドブックにも載っているものが多いが、ガイドブックよりも思い入れが深い分、面白いかも…。学校図書館 -
甲斐みのり氏の案内書には外れなし。
ちょっと時間がたってきているので、又新しく出版して欲しいです。 -
作者・甲斐みのりが書く文章・紹介しているお店、全部がステキです❤
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
京都!京都!京都!
乙女心がわっくわっくです。 -
るるぶやら、まっぷるにはない視点。
おばちゃんが読んでも、見ても、なんだかほっこり致します。
ええんちゃう、これ? -
かわいい京都に逢いに行きたくなる。
自分でもかわいい京都を見つけたくなる。
そんな本。 -
読み始めたばっかりだけど、
これ、いいかも。
かなり、乙女視線で(しかもかなり食目線)
書いてあって、今度事前に京都に行く事が決まっていたら
この本を参考に予約していきたい。
チェックしたページ〉
p12菊乃井
18六盛、高台寺
22田舎亭の朝ごはん
24ほうせん
34京都くりや 栗納豆 金の実
80東洋竹工 チューリップ箸
30本家 船はしや 福だるま -
乙女心をくすぐるものがたくさん。お金があればあんな旅もしてみたい♪