それでも、あなたは新築マンションを買いますか?  - 今、いちばん賢い「家」の買い方とは?

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784123903110

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の返却期限が迫っていたので、ざっと読んだだけだったけれど。

    新築マンションはNG。よりどりみどりの中古マンションを居抜きで買って、リノベーションするのが一番バリューが高い。

  • 新築マンションは割高という一般論の念押し

    2011年付近の日本の人口や経済情勢を踏まえて,新築マンションの購入は注意が必要という内容がひたすら書かれている。
    いろいろな角度からこの主張がなされている。具体的な数値も掲載されていてもっともらしくみえる。しかし,肝心のデータの出典が一切書かれていない。
    出典がないのならば,ただの著者の思い込みに過ぎない。
    新築マンション否定派の主な意見を知るにはよいと思うが,もう少し信憑性の高い内容がほしかった。

  • 2015/4/17

  • 雑誌や書籍でよく目にする、住まいに関する論争はだいたい「購入か賃貸か」という二軸から成り立ってますが、この本は「購入」側に立ちつつ、「新築ではなく中古を買って、自分の好きなように作り変えよう」という、ちょっと異なるスタンスから書かれています。著者は、かつては不動産大手で新築マンションを売っていた経歴のある方。それだけに、過去の自分の仕事を否定するような内容を提示するのは、かなりの勇気が必要だったんじゃないかと思います。
    東日本大震災後に上梓された本であるため、地震という自然災害を踏まえた上での物件の選び方も書かれてますが、その辺についてはあまり紙幅は割かれてません。

    序盤では首都圏のマンション需要が今後かなりの勢いで減っていくだろうという点がかなり強調されていて、そこだけ読むと「賃貸派」にも属しているようなイメージも受けます。また、「新築に資産価値を求める時代ではない」「新築には建設にかかるコストが上乗せされているため、実際の物件そのものの価格より20%以上割高となっていて損だ」という論調も、賃貸派に近いと言えるでしょう。

    それらの内容を踏まえ、「だから賃貸という生活を積極的に選びましょう」ではなく、「現物を見られず、生活環境も分からない中で博打で数千万の新築を買うのはやめましょう」でもなく、「既に現物が存在する中古物件を、じっくり時間をかけて選んで好きなように作り変えていきましょう」という論は、資産としての家を保有したい購入派と、状況に応じて住み変えられる余地も残そうという賃貸派の良いとこ取りをしているようにも見えます。ただ、やはり「積極的に中古を買う」絶対的なメリットを提示できていない感があって、そこはちょっと消化不良でした。

    後半ではリノベーションの方法のアドバイスも出てますが、これはあくまでオマケ的なものでしょう。物件のリノベーションなんて、個々の物件の状態と住む人の感性や華族サイズによって、それこそ千差万別でしょうし。

    それよりも、個人的には中盤(5章)にある「物件の選ぶ際の注目ポイント」が出色だと感じました。耐震基準から見た竣工年数の見方、建材や間取りの読み方、物件チラシの要チェックポイントなどは、中古の購入だけでなく、新築を買おうとする人や賃貸物件を見る人にとっても勉強になる部分だと思います。この章だけでも読む価値はあると思います。

  •  新築マンションのモデルルーム見学にぷらっと立ち寄り、その帰りに頭を冷やすべく物色した書籍のひとつ。いま、マンションは「クルマと同じコモディティ化した商品」だそうです。これからは、自分がそこに住むことによる「効用価値」に着目し、中古マンションのリノベーションを勧める、とのこと。なるほど。

  • 第一勧銀、ボスコン、三井不‥‥と華麗なるキャリアの著者。

    よく議論になるのは分譲にするか、それとも賃貸にするかであるが、この本が推しているのは中古マンションを購入し、リノベーションをするというものである。

    基本的に建物の価格は買ったときから下がるため、不動産価格の上昇要因は地価の上昇となる。しかし人口が減少していく日本において地価の上昇は見込みにくく、また欧米と違いリノベーションが定着していない日本では不動産の買い替えも難しい。

    傾向として、マンションは購入後7年程度で価格の下落が止まるため、築7年程度の中古マンションを購入して自分でリノベーションするのが好ましい。業者がリノベーションした物件には不要な機能も多く含まれることが多いからだ。

    会社では必ず費用対効果の議論がなされる。私生活でもそのような観点は必要であり、一般的な傾向に流されず客観的な検証を行うべきなのだ。

    いざ自分のこととなれば、現時点ではどちらをとるかを判断するのは難しく、実物をみて、価格を比較してから決めることになるだろう(一般的には新築マンションには広告費やモデルルームの運営等諸々の費用が価格の30%を占めるとのこと)

  • 今後は新築よりも中古マンションを買うほうがいいと主張され、リノベーション方法、最後の章は今後の価値観についてあるべき姿が書かれているが、私には共感できなかった。

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著者プロフィール

不動産プロデューサー。1959年生まれ。東京大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)、ボストン コンサルティング グループ、三井不動産などを経て、オラガ総研代表取締役兼全国渡り鳥生活倶楽部代表取締役。著書に『空き家問題』『不動産激変』『ここまで変わる!家の買い方 街の選び方』など。

「2022年 『2030年の東京』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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