平家物語(上)―マンガ日本の古典 (10)

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  • 中央公論新社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784124032888

感想・レビュー・書評

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  • 中学生の男の子に、『平家物語』を読んでみたいと言われ、何をおすすめしようかと探していて読んだ2種類目。全然ちがうのだが、横山光輝の絵を見ると、どうしても『三国志』という感じがしてしまう。それはともかく、面白かった。

    冒頭は、太政大臣となった清盛が、保元・平治の乱を経て、出世するまでを回想するところから始まる。原作では、語りによって語られる部分だけれども、マンガらしく演出されている。本編の方は、「殿下乗合」事件に始まり、平家打倒の陰謀を企てる「鹿谷」、強訴を行った延暦寺の神輿に平家が矢を射かける「神輿振り」、清盛を息子重盛が諌める「小教訓」と、有名所のエピソードが続き、以仁親王の令旨を以て、源氏と平家によるいくさが始まろうという所で終わる。

    以前、「意訳で楽しむ古典」シリーズという別の本でも『平家物語』を読んだ。今回、「マンガ 日本の古典」シリーズで読んでみて思ったのは、序盤も切り取り方次第で、割と合戦の描写があるんだなあということだ。
    以前、読んだ方のシリーズでは、「祇王」「禿髪」「額打論」といった章段が選ばれていて、平家の武士としての姿が、あまり目立たなかった。ただ、マンガの方で読むと、割としょっちゅう平家が鎧と甲冑を着込んでいたり、僧兵が薙刀を持って襲来していたりといった描写がある。当たり前のことなのだが、平家は「武士」だったことを改めて思い出す。切り取り方で、思い浮かぶ映像が、大分ちがう。

    横山光輝の絵に文句を言うわけではないのだが、登場人物は顔も名前も似たり寄ったりなので、誰が誰なのかしばしば分からなくなる。内容を知っていてもなお、そんな感じなので、初読の子たちは分からなくなるのではないか。それとも、意外と他のみんなは分かるのか。はたまた、そんなことは気にせず読み進めるのか。
    いずれにせよ、「マンガ 日本の歴史」シリーズなんかもそうだが、マンガの持っているとっつきやすさと分かりやすさはやはり高い。『平家物語』のような古典の物語に、物語として初めて触れるには、やはりいい。

  • 太政大臣に登りつめるが、奢れる人も久しからず。長男、平重盛公が亡くなったのが痛手だった。。

  • 大コマでぽんぽん話が進む。読みやすいので副読本によい。

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  • 横山光輝さんが、長編の平家物語を全3巻のまんがにまとめてくれたもの。

    ものすごくコンパクトに関係がわかりやすく描かれていて、知識の整理にとても役立ちました。

    この巻では、平清盛さんが太政大臣になって栄華を極めたところから始まり、それまでの過程がザクっと描かれていたよ。

    清盛さんは積極的ではあるけれど、奢りのある熱血タイプ。
    息子の重盛さんは、冷静沈着ですっごく道理がわかった人。
    人物対比も明確でした。

  • 1995.01.28購入
    (「BOOK」データベースより)amazon
    清盛の太政大臣昇進から壇の浦の決戦にいたる平家一門の栄枯盛衰を、無常観を主題に描いた軍記物語の最高傑作―。水滸伝、三国志などの中国戦記ものを長く手がけてきた巨匠・横山光輝が、中世日本の幕開けを告げる内乱の時代を活写する。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。

  • 横山先生のタッチは慣れているので読み易い。

  • 2003年7月27日

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著者プロフィール

ロングセラー「三国志」をはじめ、「水滸伝」「項羽と劉邦」「殷周伝説」(いずれも小社刊)をはじめ、著書多数。

「2019年 『カジュアルワイド 三国志 6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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