高松宮日記〈第1巻〉 大正十年〜昭和七年

著者 :
制作 : 細川 護貞 
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784124033915

作品紹介・あらすじ

国宝的な歴史資料。昭和天皇の弟宮が二十七年間にわたって書きつがれた親王日記。大正十年〜昭和七年。16歳、海軍兵学校予科生徒として江田島での日々の記録に始まり、関東大震災、軍艦乗組、遠洋航海と、多感な青春の姿を克明に記す。

感想・レビュー・書評

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  • 1996年刊。◆本書は、昭和天皇実弟で海軍士官であった高松宮宜仁親王の、戦前・戦中の日記を集録。1/全8巻。1921年~32年までを登載。◆何というか、人間臭い人だなあと感じさせる。勿論、100年近く後に市井の人々に自分の日記が読まれるだろうとは想像外だっただろう。◇とはいえ、お付き武官への不満、娯楽のない江田島生活が退屈極まりない点、腫れ物にでも触るような軍人皇族への上官の扱いに対する不満、友が訪問されないのを残念がる様子、正しい生き方を希求しつつも、性・性欲に懊悩されているかの様子を素直に開陳。
    ◇さらに皇太子ではない皇族の役割に関する複雑な心境の一方で、「人民」という文句を用いる条約に対する心情的な反発や皇族軍人は一般人とは異なった扱いを受けるべきであるのを当然視する物言い(とはいえ、返す刀で皇族といえども、軍人としての職務遂行・訓練は他の士官候補生・士官と同じくすべきと主張してはいる)など、良くも悪くも高松宮の本音が垣間見える書である。◆ただし、大正天皇崩御・昭和天皇即位の件は本日記には全く表れてこない。

  • 8巻まであります。私の研究書

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