グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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すべてが思慮を欠き、混乱の中にあった。トムとデイジー、彼らは思慮を欠いた人々なのだ。いろんなものごとや、いろんな人々をひっかきまわし、台無しにしておいて、あとは知らん顔をして奥に引っ込んでしまう
― 322ページ -
生まれたのは男の子か女の子かって。女の子だとわかったとき、私は顔を背けて泣いた。『いいわ』と私は言った。『女の子で嬉しいわ。馬鹿な女の子に育ってくれるとおおんだけれど。それが何より。きれいで、頭の弱い娘になる事が』
― 39ページ -
(訳者あとがき)
賞味期限のない文学作品は数多くあるが、賞味期限のない翻訳というのはまず存在しない。翻訳というのは、詰まるところ言語技術の問題であり、技術は細部から古びていくものだからだ。不朽の名作というものはあっても、不朽の名訳というようなものは原理的に存在しない。どのような翻訳も時代の推移とともに、辞書が古びていくのと同じように、程度の差こそあれ古びていくものである(もちろん僕の翻訳だってその例外ではない)。
― 331ページ
みんなの感想・レビュー・書評
難しかった。ただ、村上春樹がこの本から多大な影響を受けたことがよく分かった。私も10年後くらいにまた読み直したら、しっくりくるのかな。
古きアメリカの空気、美しい文章、構成。友人に薦められて読みましたが、当り!でした。フィッツジェラルド作品は初めて読みましたが、面白かったです。
途中で、村上春樹の小説を読んでいるのかと思った。主人公や、ギャッツビーは、基本的に孤独なのよね。さらに、この本の主人公は第三者的語り口のナレーター的存在でした。村上春樹の小説に出てくる主人公に非常によく似ている。本人が最も影響を受けた小説らしいので、『グレート・ギャッツビー』に出てくる主人公がモデルになって、他の小説に登場してきているのかもしれない、なんて思うと楽しくなりました。
この小説がアメリカ文学を代表するものと言われますが、それに雰囲気が似ている村上春樹作品もアメリカで人気があるのもわかるなぁ。
「よくわからなかった。」というのが
初めて呼んだ感想だった。
それと同時に「また読みたい」とも思った。
はじめは少し読みづらいと思って読み進めていたが、
いつの間にか、のめり込むように読んでいた。
最後は感動も悲しみもなく、
終わってしまった。という感情だけが残った。
「よくわからなかった」というのは、あとがきでも書いてある通り、
理解できていないだけだと思った。
また、沢山の本を読んだあと
ゆっくり読み直したい。
哀しい結末。
あとがきの方がスラスラ読めてしまったが
正直、訳者絶賛の理由がそこまで理解できなかった。
美しいとされる原文が読みたくなりました。
訳本の「賞味期限」は知りませんでした。
ひさしぶりに、わたしにクリティカルヒットした小説だと思った。しかも、構成が完璧。
すべてが過ぎ去ったあとなのだ、ということのわかる文体で最初から始まる切なさ。
ギャツビーの嘘と、美しさ。
そういったものが、今、まさに未来への陶酔を抱えて生きているわたしには、かなしみにしかならなくて、かなりこたえた。しかしまた、そのかなしみがまた、とても美しい。
間違いなく、わたしが生きているあいだに読んだ作品のなかでも重要な位置を占める作品だったと、何十年もあとに思うような種類のものだった。
思っていたより読みやすくて面白かった。
愛した女性ただ一人のために、空虚な富を築きあげて自分を偽り続け、夢をつかもうとした男。ロマンティックでいいですね。悲劇だけど・・・。
「誰も彼も、かすみたいなやつらだ。みんな合わせても、君一人の値打ちもないね」というセリフは特にジーンときた。
村上春樹が絶賛するほどの良さは自分にはわからないけど、ところどころ滲み出てくる人生哲学は読むに値するものだったかな。あっさりした描写とか登場人物の雰囲気自体はあまり好みじゃない感じかも。
村上春樹に惚れ込んで、購入に至った本。当時はとにかく難しかった、としか言いようがなく。
あれから数年。現在再読なう。そのため☆付けていません
感じ方が、当時と全然違う。。すごく不思議だ。読む年齢、読む空間、読んでいる状態によって捉え方がこんなにも変わる。だから、本は面白い。
大学生のときにさらっと読んで、騒がしいなあとしか思わなかったため、再読。
あれ、こんな感じだったっけ?というほど印象が変わっていた。
丁寧で長い文章と、風景描写。
なにより、たまに出てくる暗喩的な抽象表現がなにを言っているかわからない!!でもかっこいい!!
ということで、また歳をとったら再び挑戦します。
今回は、あらすじと雰囲気を感じるまででした。
もうちょっと、読書量を増やしてから再度味わいたい。
もっとこの作品の文章を染み込ませることができそうな気がするので。
個人的に「〜小説ランキング」みたいなやつがすごく嫌いで、下らない綴り方しか書けない連中が上位になっているとすごく腹が立つのだけれど、この小説が「英語で書かれた20世紀最高の小説」で二位に輝いているのは多いに理解できる。まず、文章の美しさ。これは訳者である村上春樹の腕もあるのかもしれないが、やはり原文が相当しっかりしたものなのだと思う。特に締めくくりの部分は、圧巻である。もちろん文章だけではない。ある程度読み手の読書量も要求されるかもしれないが、この小説はまさに超一流の「純愛」小説である。舞台は第一次世界大戦後のアメリカとなっているが、古臭さを感じることは一切なく、その時代でしかなし得なかったキャサリンとギャツビーの「純愛」を現代に伝えている。個人的な贅沢をいえば、訳者の村上春樹にも「1Q84」のようなものではなく、こんな感じの小説を書いて欲しい。
作者フィッツジェラルドは、ヘミングウェイと並んでロストジェネレーション(失われた世代)の作家
個人的には、この世代の小説は好き
第一次大戦によって、人生を狂わされる
酒と享楽に溺れる
故郷から遠く離れた、異国情緒溢れるシーン
従来の価値観の否定
この作品も例外に漏れず、こういう雰囲気に溢れている
一次大戦の兵役によって、恋人と離ればなれになったジェイ・ギャツビーとの一夏の日々を友人ニックの視点から描いている
失われた恋人との時間を取り戻そうとするギャツビーとその周辺の出来事を、友人という第三者の視点から冷静に描き出される文章がとても美しい
キャラクター一人一人の個性がはっきりしていて、異国のことながらはっきりと目の前に光景が浮かんでくる
優雅で、美しい小説だと思う
村上春樹が惚れ込んで、この小説の翻訳を翻訳家として目標としてきた名高い、スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャッツビー」。
どんな作品なんだろう?と楽しみにしていたが、ダメだ、全然話が入ってこなかった・・・
あとがきで村会春樹も述べているが、この話はどうやら原文が一番素晴らしいらしい。日本語に翻訳すると多くの美点が失われるとのこと。
ただ原文で読むには英語が難しくて日本人には難しい為、これまで日本では良い評価が得られなかったとのこと。
これは俺には理解するのが難しそうだな。
読み始めて、すぐに一抹の不安が私を捉えた。 なぜって、だって、あまりにも【村上春樹】なんですもの! グレート・ギャツビーの作者は、言うまでもなくスコット・フィッツジェラルド。 だのに、これはあまりに【村上春樹】ではないですか。 そこで私は考えた。 「フィッツジェラルドは、確か『風の歌を聴け』にも出てきていたし、きっと春樹にとってはとても重要な作家なのだろう(ちなみにこの点は解... 続きを読む »
10年前に野崎訳を読んだ。登場人物の言葉、所作に優雅さが漂っており、その優雅さと折り重なる形で、最後の一文に象徴されるような喪失感が描かれており、強く印象に残っている。しかしながら、これがアメリカ文学史上屈指の名作と呼ばれているゆえんは分からなかった。何か読み落としていたのかもしれない。
個人的に大好きな作家が大好きな作品として、本作を翻訳する。これにより、その「読み落とし」が何であるかに気付かされるに違いないと思い読んだ。最初の分岐点は、古典を古典として読ませるのか、古典を現代にも通用するように読ませるのか、であり村上春樹は後者を選んだ。翻訳者の丁寧さ・誠実さにより、非常に読み易い作品になっている。それでもなお、本作が名作と言われるゆえんは分からずじまいであった。もう少し人生を経て、もう一度読んでみることとする。

2012年33冊目。
356頁。
Amazonで購入。
人は往々にして、何かしらの「役割」を演じているものだと思う。子どもは子どもとしてん役割を演じるし、思春期には思春期相応...





