- Amazon.co.jp ・マンガ (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784124901665
感想・レビュー・書評
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人間を愛してしまった神たちは自分たちの我がままから学んだ。
月の神セレネは人間である羊飼いのエンデュミオンに恋した。だけど、人間は年老いてあっというまに美しさを失って、自分が虚しくなることが分かっていた。セレネはエンデュミオンが美しさと若さを失わないようにゼウスに頼んだ。するとゼウスはエンデュミオンの老化を防ぐため、彼を眠らせ続けた。エンデュミオンは美しさと若さを保ったままだが眠り続けたので、セレネは会話も出来ず、喜びを分かち合うことも出来ない。虚しい。
曙の神、エオスは人間の男、ティトノスに恋し、ゼウスに頼んで、ティトノスに永遠の命を与えてもらった。が、しかしここに誤算があった。“永遠の命”は約束されたが“不老”は約束されなかったのだ。ティトノスはよぼよぼになり、干からびてしまったが、永遠に“死”は来ず、エオスにも忘れられたようだ。神は身勝手。
アポロンも人間の女性、シビュレに恋し、彼女の手に一握りの砂を握らせ、「この砂粒の数だけの年齢を与えよう」と約束したが……。やっぱり、“長生き”しか与えなかったため、残酷なことに。
「恋は理性じゃないから仕方ない」と神は悟ったみたいだが、ギリシアの神々に理性ってあるのかな?
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第一巻の登場人物もたびたび登場し、「第一巻の○頁参照」とあるので、やはり全巻まとめて読むことをお勧めします。
神々をおもに美男美女で描いていますが、その中で異質なへパイストスから第二巻ははじまります。
いつか幸せになれるかな、なれるといいなヘパイストス。
第一巻につづいて再び肝臓に触れています。
感情と肝臓はつながっているんですね。
私に漫画家としての才能があったら、感情と肝臓と酒を主人公にした漫画を描いてみたい。
感情はヘラみたいなルックスになると思います。 -
ゼウスさんが権力を確立して、とにかく嫌がる相手だろうが何だろうが、美女を根こそぎ自分の欲望の相手にする巻。
奥さんであり姉でもあるヘラさんは、ゼウスさんを嫌がっている相手だろうが、なぜかゼウスさんではなく相手の美女にことごとく嫌がらせをする。
不倫した旦那を責めるんじゃなくて、旦那がムリヤリ押さえつけて欲望を遂げたような相手まで痛めつけるのっておかしくない?
現代でも不倫した相手の女性ばかりを責める奥さん方がいるえれど、そもそもは旦那のせいでしょ?
昔からこのおかしな構図は変わらないんだな…。
けっこう男性の神は自由気ままで、神ではない美女たちは、ことごとく女神たちの嫉妬で不幸せになっていくギリシア神話なのでした。
太郎「たった1回の関係でみんなお子ちゃまを生むんだね。そういう男性が「強い」ってことで、ギリシアでは神になったのかね。」
らじママ「この巻一番の名セリフは『ゼウスは懲りない』だな!」 -
図書館の本
アテナやメドゥーサとか、女の神様の成り立ちがわかる巻でした。
美男美女から美男美女が生まれるわけではないのね、とか
旧約聖書となんとなくシンクロするお話もたくさんあるんだなぁとか思いながら読みました。
しかし、ゼウス
あなたのその情熱はすごいわよ。
女性が大変だわねぇ。。。。