放浪の戦士―デルフィニア戦記〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)

著者 :
  • 中央公論新社
4.12
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感想 : 126
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125002606

作品紹介・あらすじ

刺客に追われる漂泊の戦士ウォルと異世界からの迷子リィ。剣戟のさなか孤独な二人の戦士の偶然の出逢いが、デルフィニア王国の未来を、アベルドルン大陸の運命を大きくかえていく。やがて『獅子王』と『姫将軍』と呼ばれることになる二人の冒険譚はここからはじまる。

感想・レビュー・書評

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  • ウォルという男が大勢の刺客に襲われ絶体絶命のピンチの時、そこに少年がいて、流れのまま味方となり、なんと撃破してしまう。見た目は華奢なのにおかしいくらいの動きや力を見せる少年リィは異界から来て戻り方が分からないという。二人は何となく気が合い一緒に過ごすうちにウォルが刺客に狙われている理由やリィが実は少女に変化していることなど分かっていき、物語は大きくうねり始める。
    友人に勧められ読む。アルスラーン戦記とかより面白いよ~と言われたものの古びた装丁や全くノーマークのお話のため期待せず読んだけど…あぁ、確かにツボる。主人公二人が強くて正義感あって、気持ち良く感情移入できる。友情努力勝利はいいなぁ。浸れる。あ、でもこの物語のキャラクターは元々能力あるんだ。努力度低めだった。
    これ、全18巻!?、しかも別シリーズに続くだと…。嬉しいけどまた読むもの増えた。頑張ろう。楽しもう!
    あ、装丁がちょっと古いけど小学生でも大丈夫な内容です。特装版だと挿絵ないらしいから、ビジュアル重視世代にはどっちで読ませるか難しいね。

  • とりあえず、第一レビューはコレ。
    「デル戦」と略される「デルフィニア戦記」

    この本はファンタジー好きなら読んでおくべきだと思ってます。
    女の子ウケするというよりも、オッサン受け・・・?
    今まで回りで読んでるひとはいないのだけど、電車のなかで読んでいるオジ様を2回見かけた事があります。

    ノベルスだと挿絵があるけれど、挿絵のない小説版もあるので抵抗ある人も大丈夫。個人的に沖さんの絵は見といてほしいものなのだけど。



    簡単なあらすじというか、入りだけでも説明すると・・・

    本当は男の子なのに、目を覚ますと異世界にいて、しかも少女の身体になっていた。するとそこへ傭兵が何人かの男に囲まれて戦っているところに出くわす。
    その傭兵に助太刀をするのだがなんとその傭兵は実は・・・・


    と入りだけでいうと、結構ありきたりなような感じなんだが、
    ロマンスはハッキリ言っちゃうとナイ。そういうものがメインの本ではないです。
    政略、戦闘、魔法・・・・やっぱし重きを置いてるのは政略かな。
    舞台が中世ヨーロッパのような世界なので、戦いも原始的。
    その中でいかに動くか。でも、堅苦しいというわけでもなく、サクサクと読める。戦争シーンはワクワクというよりも、興奮しすぎてゾクゾクする。

    登場人物がそれぞれ魅力的で、ラノベほど浅くもなく判り易くもない作り。
    話が進んでいくたびにしっかりと愛着がもてて、皆で楽しそうにしているときは読んでいるほうもニマニマしてしまいます。


    とにかく言いたいのは、
    しっかりと作りこまれた世界観があるので、どっぷりとハマれます。
    さらにシリーズを変えて続いているので、腰をすえて長編に挑みたい人にはオススメ。

    デルフィニア戦記⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ
    と進めます。


    また、他で連載していたデル戦の元と言われる「王女グリンダ」は、またところどころ違うところがあるので、シリーズを制覇した人は呼んでおくとまたいいかと。



    漫画・小説など関係なく全ての本の中で、私の一番好きな本です。

  • デルフィニア戦記は、文学的に優れてるとか、ストーリーが面白いとかぜんぶぶっ飛ばして、個人的に1番好きな作品です。
    中学生の頃にはじめて読んでから早20年近くが経ちました。読むのは今回で多分6回目。こんなに何度も読み返してるのも(18巻もあるのにw)主要キャラの名前をずっと覚えてるのも、この小説だけ。キャラの一人一人の個性が際立っていて、みんな好き。
    これからの人生でも節目に読みたいと思います。

  • 受験生のころ、毎日のように塾の前に本屋で時間をつぶしていたのだけど、そのころ出会ってしまったシリーズ。
    もう完結していたので、毎日1冊ずつ買っていくのが楽しみで、最終巻を読み終えたときは寂しさでいっぱいになりました。

  • デル戦、好き。話の展開もだけど、人物の生き方、考え方が好き。こういうふうに考えるようになりたいって思う。

  • 読み始めると止まらなくなります。
    18巻もありますが飽きません。
    登場人物たちが個性的です。
    笑える場面あり、泣ける場面あり、考えさせられる場面ありで、
    読むと元気になれます。

    本編18冊+番外編4冊。

  • 今まで読んだ中で1,2を争うほど面白いが、これはまだ序章という感じなので「それほど面白くはない」と思った方も、もう二、三冊読んでもらいたい。
    そのくらい価値のある本です。
    ただし、テスト期間中や仕事が忙しい方は時間のあるときでないとハマった時が大変です。

  • この本は、王国を追われた若き王ウォルと、異世界から来た少女リィの冒険と恋の物語です。二人は自由騎士として旅をしながら、ウォルの叔父ペールゼンの悪政に立ち向かいます。ペールゼンはデルフィニアの王として、周辺国との戦争を仕掛けますが、ウォルは旧友のドラ将軍や仲間たちの助けを得て、彼に挑みます。果たして、ウォルは王国を取り戻すことができるのでしょうか?リィは自分の出身と運命について、真実を知ることができるのでしょうか?

    この本の魅力は、何と言っても、登場人物たちの感情や成長が、丁寧に描かれていることです。ウォルは王としての責任と自由との間で揺れ動きますが、最終的には自分の信念に従って行動します。リィは自分の出自や使命に苦しみますが、ウォルとの出会いで自分の意志を見出します。ドラはウォルの友情に応えて、自分の地位や名誉を捨ててまで戦います。ペールゼンは権力欲に駆られて、自分の血族や国民を裏切りますが、それでもなお自分の正義を主張します。彼らはそれぞれの運命に抗って、自分の道を切り開きます。この本のテーマは、「運命に抗う者たちの物語」。まさに、胸が熱くなる展開です。

    また、戦闘シーンも迫力がありました。リィの剣術はまるで舞うように美しく敵を一瞬で倒し、ウォルも恵まれた体躯を活かして勇敢に立ち回ります。ドラや他の仲間たちも、それぞれに個性的な戦闘スタイルを持っています。ペールゼンやその手下たちも、強力な敵として登場します。戦闘シーンは、スピード感と緊張感があり、目が離せませんでした。

    デルフィニア戦記 第1部 放浪の戦士は、登場人物たちの感情や成長が丁寧に描かれたファンタジーと冒険の魅力が詰まった素晴らしい作品だと思います。

  • 刺客に追われる漂白の戦士ウォルと異世界からの迷子リリィ。剣戟のさなか孤独な二人の戦士の偶然の出逢いがデルフィニア王国の未来を、アベルドルン大陸の運命を大きく変えていく。やがて『獅子王』と『姫将軍』と呼ばれることになる二人の冒険譚はここからはじまる。
    (1993年)
    —- 目次 —-
    序章
    1〜11
    あとがき

  • 何度目かの再読です
    何度も何度も再読している本の再読です
    大好きな本の再読は、
    本の内容を思い出しながらも読むのですが、
    最初に読んだ時の衝撃も思い出しながら読むんです
    何度も何度も読みたくなる物語
    改めて読むたびに新しい感動があるんです

    あいつのことを知っている
    あいつの仲間達のことを知っている
    それでいい
    それだけでいい
    立場も役職も大切なのかもしれないし
    入り口はそれなのかもしれないけど
    立場や役職から始まって
    あいつのことを知っていると
    思えるようになったのならば
    いいね
    としか言えないですよね
    特にその直前に
    自身のことを知らないで立場だけしか知らない相手の方が
    よくある相手で、
    かなりやられているから、
    命からがら逃げてきたのだから、
    出会えた時は嬉しかったんだだろうな

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著者プロフィール

茅田砂胡
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす。
著書に「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」「王女グリンダ」「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」「祝もものき事務所」「天使たちの課外活動」「トゥルークの海賊」「海賊と女王の航宙記」シリーズ(以上、中央公論新社刊)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川文庫)がある。

「2023年 『天使たちの課外活動10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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